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君の秘密と、私の秘密。
written by チョンマー
  • 告白
  • 純愛
  • 病院
公開日2024年10月03日 23:17 更新日2024年10月03日 23:17
文字数
994文字(約 3分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
友達
視聴者役柄
友達
場所
病院
あらすじ
私は難病で入院している。

治療のためにはドナーが必要で、そのドナーがなかなか見つからない。
もしかしたら、手遅れになるかもしれない。その前に、一番の友達の君に、遺書を書き残しておこうと思う。

もちろん、遺書を書いてるなんて、彼には秘密だ……。
本編
ふう、今日の検査もおしまい。

さて、そろそろ……
(引き出しを開ける音)

んー、なんて書こうかな……。
やっぱり、書き出しはこういう文かな……。
「これを読んでいる頃には、私はきっと……」

えっ?

わっ、びっくりしたぁ。来てたんなら声かけてよ。

何書いてたのって……それは、その……。


日記だよ。急だけど書いてみようかなーって。

病院にずーっといると、暇で暇で考え事ばっかりしちゃうからさ。せっかくだから、思いついたことを書き留めてみようって。

昔習ったよねー、なんだっけ……徒然草だっけ? 心に思いつくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればーってやつ。

ふふふ、もしかしたら、超大作になるかもよ?


えっ、さっき何を書いてたか見せてほしい?

ふふっ、だーめ。今は秘密。いつか見せてあげる。

いつかって、いつかだよー。例え友達の君でも、こればっかりは見せてあげられませーん。

なんと言われようと、ダメです!


えっ、それならこっちも秘密を作るって? 何子どもみたいに張り合ってるのよ。

何? 無事に手術が終わって退院したら言いたいことがある?

なに、言いたいことって?
教えてよー。

こっちも秘密?
何よそれ、じゃあヒントぐらい。

なになに、私にも関係あること?
うーん、なんだろ……。

でも、君のことだもん。絶対秘密なんて無理だよ。

だって、君さ、隠し事してたってすぐにバレるじゃん。
これまで、私に隠し事できた試しがないし。

今回は平気? 何を根拠に言ってるのよ。

これまでずっと隠してたことだから?
嘘っ? 君にそんな隠し事が?

……それは、是非とも聞きたくなったな。
退院したら、ちゃんと聞かせてね。

何キョドってるのよ。
君が言い出したんだからね。

退院した時に、君の秘密、聞かせてもらうから。


ふふっ、ねえ、顔真っ赤だよ。そんなんじゃ、言いたいことバレバレで秘密になってないじゃん。

口にはしてないからって。
そんな様子で、本番にきちんと言えるの?


……うん、退院したら、ちゃんと聞かせて。秘密にしてる言葉。
そろそろ時間だね。それじゃ、またね。


……あんなの、ずるいよ。

ほんとは、手術のためのドナーがなかなか見つからなくて、このままだと手遅れになるかもって言われたから……いろいろと諦めるつもりで遺書を書こうと思ったのにさ。

あんな秘密を作られたら、もう少し頑張ってみようって思うじゃん。

途中まで書いてたけど、内容を変えなきゃ。これは遺書じゃなくて、私の日記に変えなきゃだし。

だから、私の弱音は、ずっと秘密。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
君の秘密と、私の秘密。
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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