髪留めを取りに寝室へ。
引き出しの中から、予想外なものが出てきました。

…えい…やぁっ。
ちょ、ちょっと待って…待ってってばっ。

あー…また負けちゃったぁ。
やっぱり格闘ゲーム強いね～。

よし、あたしも本気出すために、ちょっと髪留め取ってこようかな。
ん？　取ってきてくれるの？
ありがとう。　多分棚の引き出しにあると思うから、お願い。

おーい、髪留め見つかった？
って…なに、してるの？

あー……、それ、見つけちゃったかぁ。
うん、そう、首輪。

いや、昔犬飼ってたとかじゃないよ。
にしても、まさか見つけちゃうなんてねー…。
まぁ仕方ない、か。

そう。　お察しの通り、あたしそういうのが趣味なの。

引いた？　…わけではなさそうね、その顔。
顔も赤くして、なに想像したの？

ちなみに、勘違いしてそうだから言うけど、
これ、あたしじゃなくて、

…あんたが着けるためのだから。

…ふふっ。　
これあたしに着けて、自分が優位に立てると思ったんでしょ？
ざーんねん。

そういえばさ、
あたしこれ、見ちゃったんだけど。

そう、あたしが知らない女とのやりとり。
随分親しそうよね。
バレてないとでも思った？

これってさぁ…浮気よね？
あたしの気持ちを裏切ってさぁ、この女と会おうだなんて。

…んふふ、ご名答。
そ、最初から仕組んでたの。
あんたが浮気してるの知ってて、こうやって道具も用意して。
わざとその引き出しに誘導したの。

それに、実はあんたが被虐趣味あるのも知ってたしね。
あら、気づいてないと思った？
スマホのネットの履歴、見たら一発でわかったわよ？

浮気してるのとか、閲覧履歴残してるのとか。
隙だらけだし、わざとなのかなと思ったけど。　ふふっ。
ま、裏とって準備もできたから、そろそろネタばらししようと思って。

さて、…と。
晩ご飯終わったら…わかってるわよね？
浮気した罰と、お望みの被虐心開発。

一度味わったら、もう元に戻れなくなっちゃうかもね…？

・台本（ゆるボイ！）
部屋の引き出しから見つけたもの
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
のみやま