晩ご飯をご馳走になるため、あなたの家へやって来た彼女。
「いっぱい食べる君が好き」。

（インターホンの音）

やほ。　来たよ～。
うん、お邪魔しますっ。

ん～っ。　やっぱりまだ外寒いね。
暖房かけてても寒いのは、流石に辛くなってきたよ～。
そうそう、フローリングだとやっぱ冷えるんだよね。

で、本題。
ちゃんと晩ご飯、食べさせてくれるんだよね？

すっごくお腹すいてたのに、
ご飯の写真送ってきたキミが悪いんだからね？
飯テロした責任、取ってもらわないとっ。

それで、メニューはなに？
えーっ、教えてくんないの？

むぅ…そりゃお楽しみな方がいいけど…。
お腹すいちゃって気になるよぉ…。

じゃあさじゃあさ、キミが作るの隣で見てていい？
えへへ。　やったぁ。

へぇ、下準備はもう済んでるんだ？
うん、じゃあ早速調理、お願いしますっ。

前もキミにご飯作ってもらったけど、
相変わらず手際いいよね。

なんか妬けちゃうなぁ。
私だって別にできないわけじゃないのにさ～。
しかも私より美味しいの作っちゃうし。

あーっ。　今私のこと料理下手って見下したなぁ？
許さん。
今から料理ができるまで、私に抱きつかれたままの刑ですっ。

ぎゅぅっ。

火を使うから危ない？
じゃあ危なくないように料理作って。
やだ。　離れないもん。

むー…じゃあ5分だけね。
5分経ったらぎゅー再開だから。

---（5分後）

…って、まさかホントに5分以内で完成しちゃうなんて…。

わぁ、あの写真で見た通りのハンバーグだぁ…。
しかも凄く美味しそう…。

えっ、ぎゅーの続き？
…い、今はご飯食べるから後でっ。

じゃあ、早速いただきます…。
あっ、割ったらチーズが出てきた…。

…はむっ。

（咀嚼）

ん～～～～～っ。　美味しいっ。
想像通り、いや、想像以上に美味しいっ。

この肉厚さとチーズが…たまんない…っ。
やばい、美味しすぎる…。

---（食べ終わって）

ふぅ、ごちそうさまでした…。

…なにさ、ニヤニヤして。
なっ…
う、うるさい、食べてる姿可愛いかったとか言うなっ。

えいっ。
…さっきの…ぎゅーの続き。

…。

（ちょっと拗ね気味に）
…うん、すごく美味しかった…。
作ってくれて、ありがと。

…デザート？　二人で一緒に？
うん、食べるっ。　えへへ…。

・台本（ゆるボイ！）
食欲に逆らえない彼女
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
のみやま