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心に傷を負った姉は、夜に僕の部屋にやってきて……
written by チョンマー
  • 添い寝
  • 癒し
  • メンヘラ
  • ブラコン
  • 甘々
公開日2024年10月13日 22:24 更新日2024年10月13日 22:24
文字数
1081文字(約 3分37秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お姉ちゃん
視聴者役柄
場所
弟の部屋
あらすじ
最近、お姉ちゃんが仕事で疲れているみたい。肉体的にも、精神的にも。
そんなときは、よく僕の部屋にやってきて、添い寝を求めてくる。どうも、僕といると心が落ち着くみたい。
僕としても、お姉ちゃんの力になってあげたいと、そう思う。

今日も、僕の部屋の扉が開いて……。
本編
(ドアの開く音)

弟くん、起きてる?

もしかして、起こしちゃった? まだ寝付く前だった。それならいいけど……
あの、その、お願いがあって……。

ふふっ、言わなくても、分かっちゃうか。

うん。一緒に、寝て欲しい。今日も、なんか、寝付けなくて。ごめんね。

いいよって、そんな無警戒な……お姉ちゃん、弟くんが悪い女に捕まらないか心配だよ。まあ、私が心配するのは、お門違いなんだけどさ。

それじゃ、お隣、お邪魔するね。

うわぁ……ベッドの中、いい感じにあったかい……。

大丈夫、蒸れとか全然気にしない。っていうか、そんなのないって。弟くんの体温で、いい感じにあったかいなって。

ねえ、もう少しそっちに近づいてもいい?

うわ、その言葉。言う相手は選びなさいよ。
そんな甘く言われたらさ、勘違いされてもおかしくないからね?

もう、弟が魔性の男すぎる……。
ひいき目? そんなことないよ。確かにブラコン気味の私だけど、その発言はほんと気をつけたほうがいいよ。

と、そんなこと言ってる場合じゃなかった。
もう少し、そばによるね。

ふふっ、弟くん、体温あったかい。眠たい時は、いつもそうだよね。全身ぽかぽかしてて……寒がりの私が、小さい頃よく抱きついて寝てたっけ。

まさか、こんな小さい頃の記憶を思い出すことになるなんてね。こうして、一緒にまた寝るようになるまで、忘れてたのに。

……うん。少しずつ良くはなってきてる、とは思うんだけど。たまに眠れなくなって、寒くて、怖くて。誰かにそばにいて欲しくなるの。
おかしいよね。人に傷つけられて、人が怖いのに……私、人肌が恋しくて堪らないみたい。

おかしくない? なんで?

……寂しがりや? 私が?

寂しいから、人と関わりたいって思うけど、怖いと思うし、だからこそ、人肌が欲しくなる……。
言われてみると、その通りかも、しれないね。

まさか、弟に教わるなんて思わなかったな。
あはは、バカにしてないよ。むしろ逆。

感謝してる。私の気持ちについて教えてくれたことも、こうして、私に寄り添ってくれてることも。

なんかさ、無性に、気持ち抑えきれなくなったからさ。
抱きしめても、いい? 実の姉にこんなことされるの、嫌だ?
嫌なら、ちゃんと言って。

うん、ありがとう。ありがとう!

ぎゅー。

あったかい。弟くんの温もりが全身から伝わってくる。

あのさ、もし……私たちが姉弟じゃなくて、血の繋がっていない男女だったら、どうなってたと思う?

私のこと、好きになってくれてた?

えへへ、気持ち悪いね。こんな質問。

そんなことない? もう、そう言う所だよ。天然タラシめ。

ふわぁ……。

うん、私、眠くなってきたみたい。
明日から、私も弟離れできるように頑張るから。

うん。おやすみなさい。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
心に傷を負った姉は、夜に僕の部屋にやってきて……
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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