- お嬢様
- メイド
公開日2024年10月16日 16:27
更新日2024年10月16日 16:27
文字数
4561文字(約 15分13秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
2 人
演者役柄
お嬢様、メイド
視聴者役柄
新人執事
場所
お屋敷
あらすじ
あなたは新人の執事。
今日から仕えるお嬢様にメイド長と共に挨拶に向かう。
メイド長に支えてもらいながら、お嬢様の身の回りのお世話を頑張ろう。
約4500〜5000文字。
少し長めの台本です。
今日から仕えるお嬢様にメイド長と共に挨拶に向かう。
メイド長に支えてもらいながら、お嬢様の身の回りのお世話を頑張ろう。
約4500〜5000文字。
少し長めの台本です。
本編
新人くん、今日は初めてお嬢様にお会いする日だよね?
準備は出来ているかい?
(間)
よろしい
だが、少し服装が乱れているね。
とても些細な事だけど、だからこそしっかりするんだよ。
(間)
よし、これでいい。
では、行こうか。
(間)
(SE:ノック音)
お嬢様、少し宜しいでしょうか?
(間)
(SE:ノック音)
お嬢様、返事をなさらないので勝手に入らせていただきますね。
(SE:ドアの開閉音)
お嬢様、本日は以前より申しておりました新人の執事と共にご挨拶に参りました。
一通りの研修を終えましたので、本日よりお嬢様の身の回りのお世話を……おや?
(ベッドでお腹を出して眠っているお嬢様)
(お=お嬢様。メ=メイド)
お「んん〜……あと5時間だけぇ……」
メ「おっとこれは……。すまない新人くん、少し出ていてもらえるかな?それと新人くんは何も見てい
ない。いいね?」
(SE:ドアの開閉音)
(ドアの向こうから漏れる会話。少し籠もった感じの声)
メ「お嬢様、いつまで寝ておられるのですか?いくら休日とはいえ、もうお昼ですよ。今日は新人執事の紹介があると、昨日にお伝えしていたでしょう」
お「ふああ〜、何よぉ〜うるさいわねぇ。たまの休日くらい、のんびりと過ごさせなさいよ〜……」
メ「お嬢様、新人執事にお嬢様がお腹を出して寝ているところをバッチリと見られましたよ」
お「はっ……?」
メ「ですから、お腹を――」
お「聴こえてるわよ!二度も言わなくていい!何でノックしないのよ!このおバカさん!」
メ「いえ、ノックをしたのですがお返事がありませんでしたので勝手に入らせていただきました」
お「ひ、人の部屋に無許可で入るんじゃないわよ!ここは寝室でもあるのよ!乙女の寝室に勝手に入るおバカさんがどこにいるのよ!ちなみに、その新人さんは?」
メ「男性です。お嬢様が男性の使用人が欲しいと仰ったのではありませんか」
お「なら尚更、無許可で入るんじゃないわよ!」
メ「ですが、約束していた時間でしたので、起きていないお嬢様にも非はあるかと存じます」
お「うぐ……そ、それは……そうだけれど!そこを臨機応変に対応するのが使用人の務めでしょ!?アナタ、それでもメイド長なの!?」
メ「申し訳ない事でございます。以後、注意致します」
お「相変わらず無愛想で誠意が感じられないわね!ふん!」
メ「では、他の者にお着替えの準備をさせますので、私はお庭で待機しております」
(間)
(SE:ドアの開閉音)
(音声を普通に戻す)
待たせてしまってすまないね。
お嬢様は色々と準備があるから、私達は庭で待機だ。
(間)
(少しして、お嬢様が優雅に現れる)
メ「お嬢様、こちらにお座り下さい」
お「ありがとう」
お「ご機嫌よう。アナタが新人さんですわね。初めまして、わたくしはこの屋敷の主。アナタが仕えるご主人様ですわ」
(間)
お「あら、とても綺麗なお辞儀。流石ね、メイド長」
メ「ありがとうございます」
お「さっそくだけれど、飲み物を用意していただけるかしら?」
(間)
お「聞こえませんでしたか?飲み物の用意を――」
メ「お嬢様、その伝え方ですと、何のお飲み物をご用意すれば良いのか分かりません」
お「そんなの言わなくても分かるでしょ!メイド長が教えるものでしょ!メロンソーダ……じゃなくて紅茶よ!紅茶!もちろん無糖の!」
メ「お嬢様、素が出てます、素が」
お「あっ、やっべ。コホン……コホン……んんんー!(わざとらしい咳払い)」
メ「お嬢様、相手は新人ですので、お手柔らかに。お嬢様が普段から何を飲まれているのか、彼はまだ把握しておりません。私もあえて伝えておりませんので」
お「な、何で伝えていないのかしら?」
メ「お伝えして宜しいのですか?お嬢様が本当は紅茶が飲めなくて、メロンソーダが大好物だと」
(メイドの「飲めなくて」の辺りから台詞を被せる)
お「わーわー!!聞こえなーい!聞こえなーい!」
(間)
お「こ、コホン。騒がしくしてしまってごめんなさいね。紅茶をいただけるかしら?お砂糖は入れなくても良いですわ」
(間)
お「とても良い香りですわね。メイド長が直々に教えただけありますわ」
メ「当然です。お嬢様の身の回りのお世話をするのですから」
お「ところでメイド長?」
メ「かしこまりました」
メ「新人くん、少し良いかな?」
(SE:遠ざかる足音)
お「今のうちよ!紅茶をティーポットに戻して、メイド長が裏で用意したメロンソーダをティーカップに注いで、そして何事も無かったかのように優雅に構える!」
(SE:近付いて来る足音)
お「あら、お話はもうよろしいんですの?」
メ「ええ、問題ありません」
(間)
お「な、何かしら新人さん。そんなにティーカップを見つめて。まさかゴミでも浮いていたんですの?」
(間)
お「えっ、色が緑色で何だかシュワシュワしてるように見える?」
お「き、気のせいですわ、気のせい!ああ、そういえば、わたくしは緑色が好きなんですの。だからメイド長に用意してもらった着色料を入れたんですのよ。そう、着色料を。ねぇ、メイド長?」
メ「ええ、その通りでございます。ちなみに新人くんが注いだティーポットに入っていた紅茶はスパークリング。つまり炭酸の入った紅茶です。なのでシュワシュワしていても不思議ではありませんよ」
(この台詞のみ小声で)
お「ナイスフォローよ!メイド長!」
お「ところで、お茶請けはありますの?」
(「大好物の」を強調する)
メ「ええ、もちろんです。こちら、お嬢様の大好物のビターなお菓子です」
(「大好物の」を強調する)
お「あら、用意がいいんですのね。わたくしの大好物の甘さ控えめなお菓子」
お「ところでメイド長?」
メ「かしこまりました」
メ「新人くん、また話があるんだが少しいいかな?」
(SE:遠ざかる足音)
お「今のうちよ!新人さんが用意したお菓子を……えっと、えっと〜……そうだわ。マスカット!私の可愛いワンちゃん!マスカット・オブ・アレキサンドリア!いらっしゃいな!」
(間)
お「すぐに駆けつけて偉いわ。このお菓子をメイド長の部屋に運んでおいてもらえる?」
(間)
お「そして、これまたメイド長が裏で用意した砂糖がたっぷり入った全く同じのお菓子達!そして何事も無かったかのように優雅に構える!完璧ね!」
(SE:近付いて来る足音)
お「お話は済みましたの?」
メ「はい」
お「そう、それじゃあ、いただきますわね」
(間)
お「うん、とっても美味しいですわ。流石はメイド長」
メ「いえ、私ではありません」
お「ほぇ?」
メ「このお菓子は新人くんがお嬢様の為にと毎日遅くまで練習をして先日、ようやく完成させたものです。彼は本当に一生懸命で、お嬢様に美味しいお菓子を食べていただきたいんです!と常日頃から私に言っていました」
お「な……なな……なんですってえええ!?」
お「ちょっとメイド長!こっちに!」
(小声で話す)
お「どういう事!?あれはメイド長が用意したんじゃないの!?」
メ「いえ、お嬢様が今、口にされているのは私が作ったもので間違いありません」
お「そうじゃなくて、入れ替える前のやつよ!」
メ「ええ、新人くんが作ったものです」
お「何でそれを先に言わないのよ!私の為を想って作ってくれたお菓子を、私は入れ替えて、マスカットに渡してメイド長の部屋に運ばせたわよ!」
メ「あの〜……私も心を込めてお作りしているのですが……しくしく……」
お「知ってるわよ!今はそうじゃなくって!ああもう!後でちゃんと食べてあげなきゃじゃないの!」
メ「やはり、お嬢様はお優しいですね」
お「あんなに喜んでる姿を見せられたら誰でもそう思うでしょうが!」
メ「喜んでる新人くん、可愛かったですね。一生懸命に作ったお菓子を褒められて。でも、お嬢様が食べているのは実は私の作ったお菓子なんですけどね」
お「こんの……嫌味ったらしくて、ムカつく顔だわ」
メ「これは失礼致しました」
お「心が籠もってないものを謝罪とは言わないわよ。ほら、新人さんを持たせ過ぎているわ。戻るわよ」
メ「かしこまりました」
(声を小声から戻す)
お「待たせてごめんなさいね。お菓子、凄く美味しいですわ。メイド長から聞きましたわ。わたくしの為に一生懸命に作ってくれたと。ありがとう」
お「今日はもうお休みなさい。ずっと気を張っていて疲れたでしょう?明日からは今日よりも動いてもらいますから、英気を養っておくんですのよ。メイド長も休憩なさい。それと、後でわたくしの部屋に来るように」
メ「かしこまりました。では、失礼致します。行こうか、新人くん」
(間)
(SE:足音)
(歩きながらの会話)
新人くん、今日はご苦労さま。
明日からも、お嬢様のお世話は頑張れそうかい?
(間)
それは良かった。
(間)
ああ、何故、身の回りのお世話係を男性にしたのか気になるかい?
それは、お嬢様から聞かされていないから、私にも分からないんだ。
すまないね。
っと、私はお嬢様に呼ばれているんだった。
少し部屋の前で待っていてくれるかな?
(足音を止める)
(SE:ノック音)
メ「お嬢様、メイド長です」
メ「入っても宜しいでしょうか?」
(ドアの向こうなので籠もった声)
お「ええ、大丈夫ですわよ」
メ「失礼します」
(SE:ドアの開閉音)
(新人くんは部屋の外なので籠もった声)
メ「お待たせして申し訳ありません」
お「時間通りよ。問題ないわ。それよりアナタねぇ、新人さんの前で危うく恥ずかしい思いをするところだったじゃないの。私が紅茶を飲めないとか、メロンソーダが大好物だとかって、新人さんの前で言い出した時は焦ったわよ」
メ「バレてないので大丈夫ですよ、多分。でも、甘さ控えめのお菓子を無理して食べたり、飲めない紅茶を飲むのはオススメしませんよ。いつかボロが出ますよ。お嬢様って抜けてるので」
お「アナタって私の事、ちゃんと慕ってるの?一言多くない?」
メ「もちろんです」
お「本当かしら?何か、バカにされてるような気がするのよねぇ」
メ「こんなにも、お嬢様をお慕いしておりますのに……メイド長……とっても悲しい……しくしく……」
お「それよ!そのわざとらしい喋り方と嘘泣き!」
メ「チッ、バレたか」
お「おい、今、舌打ちしただろ」
メ「さて、何の事やら」
お「はぁ……アナタと話してると疲れるわ。とりあえず、明日からも新人くんを宜しく頼むわよ。他のメイド達はもう一人で動けるんだから。アナタは新人さんに付いててあげて」
メ「かしこまりました。では、失礼します。お休みなさい、お嬢様」
お「ええ、お休み」
(SE:ドアの開閉音)
(声を元に戻す)
という訳で、明日からも宜しく頼むよ。
私も新人くんに付いてるから、分からない事があったら、その都度聞いてほしい。
(間)
いい返事だ。
では、後の見回りは私がしておくから、新人くんは明日に備えて休んでくれ。
お休み、新人くん。
(翌日)
お「おはよう、新人さん」
お「昨日はよく眠れましたの?」
(間)
お「そう、それは良かったですの」
お「今日も飲み物とお菓子をお願い」
お「アナタの入れた紅茶と用意してくれたお菓子、とっても美味しかったから、また食べたいんですの」
メ「新人くん。分かっているね?」
(間)
メ「よろしい。では、お茶とお菓子の用意をして」
(間)
お「まあ、今日はショートケーキにメロンソーダなんですのね。とっても美味しそう……です……わ?」
メ「いかがなさいましたか?お嬢様?」
お「何で今日は紅茶といつものお菓子じゃないんですの?えっ……もしかしてバレてますの……?」
メ「あれで隠せてると思ったんですか?それに、わざと新人くんをお嬢様の部屋の前に待機させて、私とお嬢様の会話を聞かせましたので、ええ、全て筒抜けです」
お「は、謀ったわねえええ!!メイド長おおおお!!」
準備は出来ているかい?
(間)
よろしい
だが、少し服装が乱れているね。
とても些細な事だけど、だからこそしっかりするんだよ。
(間)
よし、これでいい。
では、行こうか。
(間)
(SE:ノック音)
お嬢様、少し宜しいでしょうか?
(間)
(SE:ノック音)
お嬢様、返事をなさらないので勝手に入らせていただきますね。
(SE:ドアの開閉音)
お嬢様、本日は以前より申しておりました新人の執事と共にご挨拶に参りました。
一通りの研修を終えましたので、本日よりお嬢様の身の回りのお世話を……おや?
(ベッドでお腹を出して眠っているお嬢様)
(お=お嬢様。メ=メイド)
お「んん〜……あと5時間だけぇ……」
メ「おっとこれは……。すまない新人くん、少し出ていてもらえるかな?それと新人くんは何も見てい
ない。いいね?」
(SE:ドアの開閉音)
(ドアの向こうから漏れる会話。少し籠もった感じの声)
メ「お嬢様、いつまで寝ておられるのですか?いくら休日とはいえ、もうお昼ですよ。今日は新人執事の紹介があると、昨日にお伝えしていたでしょう」
お「ふああ〜、何よぉ〜うるさいわねぇ。たまの休日くらい、のんびりと過ごさせなさいよ〜……」
メ「お嬢様、新人執事にお嬢様がお腹を出して寝ているところをバッチリと見られましたよ」
お「はっ……?」
メ「ですから、お腹を――」
お「聴こえてるわよ!二度も言わなくていい!何でノックしないのよ!このおバカさん!」
メ「いえ、ノックをしたのですがお返事がありませんでしたので勝手に入らせていただきました」
お「ひ、人の部屋に無許可で入るんじゃないわよ!ここは寝室でもあるのよ!乙女の寝室に勝手に入るおバカさんがどこにいるのよ!ちなみに、その新人さんは?」
メ「男性です。お嬢様が男性の使用人が欲しいと仰ったのではありませんか」
お「なら尚更、無許可で入るんじゃないわよ!」
メ「ですが、約束していた時間でしたので、起きていないお嬢様にも非はあるかと存じます」
お「うぐ……そ、それは……そうだけれど!そこを臨機応変に対応するのが使用人の務めでしょ!?アナタ、それでもメイド長なの!?」
メ「申し訳ない事でございます。以後、注意致します」
お「相変わらず無愛想で誠意が感じられないわね!ふん!」
メ「では、他の者にお着替えの準備をさせますので、私はお庭で待機しております」
(間)
(SE:ドアの開閉音)
(音声を普通に戻す)
待たせてしまってすまないね。
お嬢様は色々と準備があるから、私達は庭で待機だ。
(間)
(少しして、お嬢様が優雅に現れる)
メ「お嬢様、こちらにお座り下さい」
お「ありがとう」
お「ご機嫌よう。アナタが新人さんですわね。初めまして、わたくしはこの屋敷の主。アナタが仕えるご主人様ですわ」
(間)
お「あら、とても綺麗なお辞儀。流石ね、メイド長」
メ「ありがとうございます」
お「さっそくだけれど、飲み物を用意していただけるかしら?」
(間)
お「聞こえませんでしたか?飲み物の用意を――」
メ「お嬢様、その伝え方ですと、何のお飲み物をご用意すれば良いのか分かりません」
お「そんなの言わなくても分かるでしょ!メイド長が教えるものでしょ!メロンソーダ……じゃなくて紅茶よ!紅茶!もちろん無糖の!」
メ「お嬢様、素が出てます、素が」
お「あっ、やっべ。コホン……コホン……んんんー!(わざとらしい咳払い)」
メ「お嬢様、相手は新人ですので、お手柔らかに。お嬢様が普段から何を飲まれているのか、彼はまだ把握しておりません。私もあえて伝えておりませんので」
お「な、何で伝えていないのかしら?」
メ「お伝えして宜しいのですか?お嬢様が本当は紅茶が飲めなくて、メロンソーダが大好物だと」
(メイドの「飲めなくて」の辺りから台詞を被せる)
お「わーわー!!聞こえなーい!聞こえなーい!」
(間)
お「こ、コホン。騒がしくしてしまってごめんなさいね。紅茶をいただけるかしら?お砂糖は入れなくても良いですわ」
(間)
お「とても良い香りですわね。メイド長が直々に教えただけありますわ」
メ「当然です。お嬢様の身の回りのお世話をするのですから」
お「ところでメイド長?」
メ「かしこまりました」
メ「新人くん、少し良いかな?」
(SE:遠ざかる足音)
お「今のうちよ!紅茶をティーポットに戻して、メイド長が裏で用意したメロンソーダをティーカップに注いで、そして何事も無かったかのように優雅に構える!」
(SE:近付いて来る足音)
お「あら、お話はもうよろしいんですの?」
メ「ええ、問題ありません」
(間)
お「な、何かしら新人さん。そんなにティーカップを見つめて。まさかゴミでも浮いていたんですの?」
(間)
お「えっ、色が緑色で何だかシュワシュワしてるように見える?」
お「き、気のせいですわ、気のせい!ああ、そういえば、わたくしは緑色が好きなんですの。だからメイド長に用意してもらった着色料を入れたんですのよ。そう、着色料を。ねぇ、メイド長?」
メ「ええ、その通りでございます。ちなみに新人くんが注いだティーポットに入っていた紅茶はスパークリング。つまり炭酸の入った紅茶です。なのでシュワシュワしていても不思議ではありませんよ」
(この台詞のみ小声で)
お「ナイスフォローよ!メイド長!」
お「ところで、お茶請けはありますの?」
(「大好物の」を強調する)
メ「ええ、もちろんです。こちら、お嬢様の大好物のビターなお菓子です」
(「大好物の」を強調する)
お「あら、用意がいいんですのね。わたくしの大好物の甘さ控えめなお菓子」
お「ところでメイド長?」
メ「かしこまりました」
メ「新人くん、また話があるんだが少しいいかな?」
(SE:遠ざかる足音)
お「今のうちよ!新人さんが用意したお菓子を……えっと、えっと〜……そうだわ。マスカット!私の可愛いワンちゃん!マスカット・オブ・アレキサンドリア!いらっしゃいな!」
(間)
お「すぐに駆けつけて偉いわ。このお菓子をメイド長の部屋に運んでおいてもらえる?」
(間)
お「そして、これまたメイド長が裏で用意した砂糖がたっぷり入った全く同じのお菓子達!そして何事も無かったかのように優雅に構える!完璧ね!」
(SE:近付いて来る足音)
お「お話は済みましたの?」
メ「はい」
お「そう、それじゃあ、いただきますわね」
(間)
お「うん、とっても美味しいですわ。流石はメイド長」
メ「いえ、私ではありません」
お「ほぇ?」
メ「このお菓子は新人くんがお嬢様の為にと毎日遅くまで練習をして先日、ようやく完成させたものです。彼は本当に一生懸命で、お嬢様に美味しいお菓子を食べていただきたいんです!と常日頃から私に言っていました」
お「な……なな……なんですってえええ!?」
お「ちょっとメイド長!こっちに!」
(小声で話す)
お「どういう事!?あれはメイド長が用意したんじゃないの!?」
メ「いえ、お嬢様が今、口にされているのは私が作ったもので間違いありません」
お「そうじゃなくて、入れ替える前のやつよ!」
メ「ええ、新人くんが作ったものです」
お「何でそれを先に言わないのよ!私の為を想って作ってくれたお菓子を、私は入れ替えて、マスカットに渡してメイド長の部屋に運ばせたわよ!」
メ「あの〜……私も心を込めてお作りしているのですが……しくしく……」
お「知ってるわよ!今はそうじゃなくって!ああもう!後でちゃんと食べてあげなきゃじゃないの!」
メ「やはり、お嬢様はお優しいですね」
お「あんなに喜んでる姿を見せられたら誰でもそう思うでしょうが!」
メ「喜んでる新人くん、可愛かったですね。一生懸命に作ったお菓子を褒められて。でも、お嬢様が食べているのは実は私の作ったお菓子なんですけどね」
お「こんの……嫌味ったらしくて、ムカつく顔だわ」
メ「これは失礼致しました」
お「心が籠もってないものを謝罪とは言わないわよ。ほら、新人さんを持たせ過ぎているわ。戻るわよ」
メ「かしこまりました」
(声を小声から戻す)
お「待たせてごめんなさいね。お菓子、凄く美味しいですわ。メイド長から聞きましたわ。わたくしの為に一生懸命に作ってくれたと。ありがとう」
お「今日はもうお休みなさい。ずっと気を張っていて疲れたでしょう?明日からは今日よりも動いてもらいますから、英気を養っておくんですのよ。メイド長も休憩なさい。それと、後でわたくしの部屋に来るように」
メ「かしこまりました。では、失礼致します。行こうか、新人くん」
(間)
(SE:足音)
(歩きながらの会話)
新人くん、今日はご苦労さま。
明日からも、お嬢様のお世話は頑張れそうかい?
(間)
それは良かった。
(間)
ああ、何故、身の回りのお世話係を男性にしたのか気になるかい?
それは、お嬢様から聞かされていないから、私にも分からないんだ。
すまないね。
っと、私はお嬢様に呼ばれているんだった。
少し部屋の前で待っていてくれるかな?
(足音を止める)
(SE:ノック音)
メ「お嬢様、メイド長です」
メ「入っても宜しいでしょうか?」
(ドアの向こうなので籠もった声)
お「ええ、大丈夫ですわよ」
メ「失礼します」
(SE:ドアの開閉音)
(新人くんは部屋の外なので籠もった声)
メ「お待たせして申し訳ありません」
お「時間通りよ。問題ないわ。それよりアナタねぇ、新人さんの前で危うく恥ずかしい思いをするところだったじゃないの。私が紅茶を飲めないとか、メロンソーダが大好物だとかって、新人さんの前で言い出した時は焦ったわよ」
メ「バレてないので大丈夫ですよ、多分。でも、甘さ控えめのお菓子を無理して食べたり、飲めない紅茶を飲むのはオススメしませんよ。いつかボロが出ますよ。お嬢様って抜けてるので」
お「アナタって私の事、ちゃんと慕ってるの?一言多くない?」
メ「もちろんです」
お「本当かしら?何か、バカにされてるような気がするのよねぇ」
メ「こんなにも、お嬢様をお慕いしておりますのに……メイド長……とっても悲しい……しくしく……」
お「それよ!そのわざとらしい喋り方と嘘泣き!」
メ「チッ、バレたか」
お「おい、今、舌打ちしただろ」
メ「さて、何の事やら」
お「はぁ……アナタと話してると疲れるわ。とりあえず、明日からも新人くんを宜しく頼むわよ。他のメイド達はもう一人で動けるんだから。アナタは新人さんに付いててあげて」
メ「かしこまりました。では、失礼します。お休みなさい、お嬢様」
お「ええ、お休み」
(SE:ドアの開閉音)
(声を元に戻す)
という訳で、明日からも宜しく頼むよ。
私も新人くんに付いてるから、分からない事があったら、その都度聞いてほしい。
(間)
いい返事だ。
では、後の見回りは私がしておくから、新人くんは明日に備えて休んでくれ。
お休み、新人くん。
(翌日)
お「おはよう、新人さん」
お「昨日はよく眠れましたの?」
(間)
お「そう、それは良かったですの」
お「今日も飲み物とお菓子をお願い」
お「アナタの入れた紅茶と用意してくれたお菓子、とっても美味しかったから、また食べたいんですの」
メ「新人くん。分かっているね?」
(間)
メ「よろしい。では、お茶とお菓子の用意をして」
(間)
お「まあ、今日はショートケーキにメロンソーダなんですのね。とっても美味しそう……です……わ?」
メ「いかがなさいましたか?お嬢様?」
お「何で今日は紅茶といつものお菓子じゃないんですの?えっ……もしかしてバレてますの……?」
メ「あれで隠せてると思ったんですか?それに、わざと新人くんをお嬢様の部屋の前に待機させて、私とお嬢様の会話を聞かせましたので、ええ、全て筒抜けです」
お「は、謀ったわねえええ!!メイド長おおおお!!」
クレジット
ライター情報
シチュエーションボイス用台本を書いている如月英梨と申します。
宜しくお願いいたします。
こちらにアップしている台本はpixivにも投稿しております。
【台本について】
★Vtuberさんや声優さん、音声作品投稿者向けです。
★台本は投稿後にも台詞等を少し変えたりする場合があります。
物語が変わる訳ではありません。
★著作権は当方に帰属します。
★私の台本を使用し、アップロードされた動画が規制を受けたり、ご使用者様に問題が発生した場合
「当方は一切の責任を負わないものとします」
ですので
過激な台本は台詞を少し変えて頂きYouTubeへアップロードして下さい。
★Youtubeでのご使用に際しての報告等は基本的には不要で、任意で構いません。
動画を投稿される際はご一報頂けると幸いに存じます。
動画が投稿された事を知りたいだけですので、ご連絡は任意で構いません。
宜しくお願いいたします。
こちらにアップしている台本はpixivにも投稿しております。
【台本について】
★Vtuberさんや声優さん、音声作品投稿者向けです。
★台本は投稿後にも台詞等を少し変えたりする場合があります。
物語が変わる訳ではありません。
★著作権は当方に帰属します。
★私の台本を使用し、アップロードされた動画が規制を受けたり、ご使用者様に問題が発生した場合
「当方は一切の責任を負わないものとします」
ですので
過激な台本は台詞を少し変えて頂きYouTubeへアップロードして下さい。
★Youtubeでのご使用に際しての報告等は基本的には不要で、任意で構いません。
動画を投稿される際はご一報頂けると幸いに存じます。
動画が投稿された事を知りたいだけですので、ご連絡は任意で構いません。
有償販売利用の条件
私に一言ご連絡をいただければ、BOOTHやDLsiteで使用して下さっても構いません。必ずご一報下さいますようお願い申し上げます。
利用実績(最大10件)
如月英梨 の投稿台本(最大10件)