あなたの帰りを待っていた彼女。
晩ご飯を終えて、彼女は突然…。

おかえり～。
お仕事お疲れ様っ。

晩ご飯はまだ食べてない？
そっか、じゃあ遅くなるけど作ってあげるね。
うん、着替えて待ってて～。

はい、お待ちどうさま。
熱いから、ゆっくり食べてね。

美味しい？　そうでしょ～、えへへ。
これでも毎日、キミ好みの味付け、研究してるからね～。

うん、お粗末様でした。
じゃあ…はいっ。

何、って…
だから、はい。　どうぞ？
…。

…何で黙るの。
ほら、お仕事で疲れたでしょ？
ぎゅーしてあげるから、おいでって。

む、無理なんてしてないよ。
顔赤い…？　そ、そんなことないもんっ。
いつも私が甘えてばっかりだから、たまにはって思っただけでっ。

かっ、…！？
いきなり「可愛い」とか言わないでよっ。
れ、連呼しないでっ。　恥ずかしいってばっ。

ほ、本心かもしれないけど言わないでっ。
い…言ってほしくない…わけじゃない、けど…。

なに？　キミの顔…？

…～～～っ。

もうバカっ。
なんで目見て「好き」とか言えるのっ。
恥ずかしくないのっ？

私…も、好きだけどっ。
好きだけど、キミの目見てなんて、恥ずかしくて言えないもん…。

…なに？
もう一回顔見るの？

…やだ。
絶対また意地悪するもん。

ホントに？　もうしない？
…。
なぁに…？

…！？

（キス）

ばか…。　やっぱり意地悪したぁ…。
意地悪しないって言ったのに…。
…もう知らない。

…やだ。
もうキミの言うことなんて聞かないもん。
むぅ…っ。

…。
またそうやって、ぎゅーってすればいいって思ってるでしょ？

…分かってる。
私だって、ちゃんと好きって伝えたいって思ってるもん。
私の方が、キミのこと好きって自信もあるし…。

でも、今まで彼氏なんていなかったから…。
顔見て、ってなると、どうしても照れて言えないんだもん…。

うん、……うん…。
私のペースで、ってことね…。
うん…ありがと。

はぁ…結局キミに甘やかされちゃうんだね、私。
年上なのに、こんなに甘やかしてもらってたら自信なくしちゃうなぁ…。

はいはい、私のペースで、でしょ？
…じゃあ今日も、いーっぱい、甘やかしてよね？

・台本（ゆるボイ！）
いつも逆転されてしまう年上彼女
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
のみやま