0
夢であなたに会いたい。
written by のみやま
  • ラブラブ
  • 甘々
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1042文字(約 3分29秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
ねぇ…。 …きて…。 おきて…。

あっ…目が覚めた…?
よかった…私のこと、わかる?
そう。 キミの彼女だよ。

あぁ、ホントによかった…。 
目が覚めなかったらどうしよう、って思ってたの。

身体、大丈夫? どこか痛かったりしない…?
…そっか、無理はしなくて大丈夫だからね。

ここ? …ここはね、夢の中なの。
…って、いきなりそんなこと言われても、信じられないよね…。

私、どうしても、キミと離れたくなくて…。
今日デートして、駅で別れたでしょ?
あの後、家に帰ってもキミのことが頭から離れなくて。

デート中繋いでた手も、すっごく寂しく感じて。
寝る前にキミと電話もしたけど、どんどん寂しさが募っていって…。

ふとね、「夢の中でもキミに会いたい」、って思ったの。
そんなのできるわけないよね、ってすぐ思ったんだけど。

でも気が付いたら、スマホで調べちゃってた。
夢でキミに会う方法。
あるサイトにね、おまじないが載ってたの。

半信半疑で、でもキミがいないことの切なさに耐えられなくて。
そのおまじないを試してみたの。

そしたら、ホントに出会っちゃった…。
ね、嘘みたいだよね…。

でも、ホントなんだよ。
私の手、握ってみて…。
ほら、ちゃんと感覚もある。

キミと私は、同じ夢の中にいるんだよ。

…信じてくれた?
ふふっ、よかった。

あっ、でもね。
こうやって一緒に居られる時間は限られてるみたいなの。
私かキミか、どちらかが目覚めちゃうと、この時間は終わっちゃう。

せっかくこうやってキミに会えたから、少しでも近くにいたいなって…えへへ。

ん…? いつもより積極的…?
そ、そうかな…?
もしかしたら、「夢だから」、って思っちゃうのかも。

デートのときは、やっぱり人目もあるから、
どうしても気が引けちゃって…。
こんなんじゃ、キミの彼女失格かな…?

…ホント? 嫌いになったりしない…?
あっ…。 頭、撫でてくれた…。
ふふっ…。 うん、すごく幸せ…。

ねぇ…ぎゅー、してもいいかな…?
えへへ、彼女なんだから、確かに許可はいらないんだけどね…。

じゃあ…ぎゅ。
不思議…。 夢の中なのに、ちゃんとキミの匂いがする。

いい匂い? 
えへへ…褒められちゃった。
うん、シャンプーとかボディーソープはちゃんと選んでるんだよ。
キミってあま~い香り、好きでしょ?

うん、もっと抱きしめて…。
もっとキミのこと、感じてたい…。
はぁ…幸せだぁ…。

…ん? キミの身体…。
ほら、足元がちょっと透け始めてる。
現実世界のキミが、目を覚まそうとしてるみたい。

うん、ちょっと名残り惜しいけど…。
…ホント? じゃあ、また会いに来てもいい…?
えへへ…嬉しい。

うん、じゃあまたね。
きっとまた、会いにいくから…。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
夢であなたに会いたい。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
のみやま
ライター情報
趣味で活動を始めた台本書きです。
あまあま系をメインに取り扱っています。
気に入ったものがありましたら、お手に取っていただければ幸いです。

【活動情報】
・2020/1~ 活動開始
有償販売利用の条件
・TwitterのDMへ事前に使用の旨をご連絡ください。
・読み手の性別を変更して読んでいただいてもOKです。
・「ゆるボイ!」利用規約遵守の上、お気軽にご利用下さい。
利用実績(最大10件)
のみやま の投稿台本(最大10件)