- からかい
- 梵天
- 耳かき
- ホラー
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- 睡眠導入
- 癒し
- 耳ふー
- 執事
公開日2024年12月03日 20:48
更新日2024年12月03日 20:48
文字数
2602文字(約 8分41秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
亡霊執事
視聴者役柄
令嬢
場所
廃墟の屋敷
あらすじ
名家のお嬢様である貴女は、祖母の形見である耳かき棒を廃墟と化した屋敷まで取りに来ていた。そこで出会ったのは、かつて屋敷に勤めていたという執事の亡霊で…?
本編
いかがされました?お嬢さん…このような廃墟に一人でやってくるとは…
…落ち着いて?わたしは敵ではありません。ただのしがない執事にございます。
えぇ、まぁ…見ての通り、この屋敷に住み着く亡霊ではありますが。別にお嬢さんをどうこうする気はありませんよ?
ふふ…信用ありませんねぇ。ま、初対面の亡霊を信用しろという方が無理な話ですが。
ところでお嬢さんはどうしてここに?このような廃墟に、お嬢さんの求めているものがあるとはとても思えませんが…
…ほぅ?祖母の形見?つまり、お嬢さんは…
…いえ、皆まで言わずとも大丈夫です。
お嬢さんは、かつてわたしが仕えていた『お嬢様』のお孫さんなのでしょう?
はい。わたしはお嬢さんの祖母に仕えた執事です。以後、お見知りおきを。
それで?お嬢さんが探している形見とは、どのようなモノですか?
…耳かき棒?なるほど…わざわざそのためにこの廃墟と化した屋敷に…
えぇ、『お嬢様』の形見の在り処は知っていますよ?彼女が亡くなってから、ずっとこの屋敷に住みついていますから。
それは構いませんが…お嬢さん、ちょっとお耳を拝借しますね。
(一瞬で近づいて、耳元に口を近づける)
ふむ……思った通り耳垢が溜まっているようですね。
もしよろしければ、わたしが耳かきをして差し上げましょうか?……お嬢さん?
ふふ、どうしました?顔、青ざめてますよ?もしかして、幽霊が怖いのですか?
はは…これは失敬。少しからかいすぎましたかね?
そういうところは『お嬢様』そっくり…流石はお孫さんといったところでしょうか?
話を戻しますが…わたしの耳かきサービス、受けていきませんか?
受けてくださるのであれば、この耳かき棒をプレゼントして差し上げますが。
えぇ、本当です。『お嬢様』のお孫さんであれば是非、お譲りしてもいいと思っています。
(ベッドの上に腰掛ける)
さぁ、どうぞ。少しホコリは被っていますが、こちらのベッドの上へおいでくださいませ…『お嬢様』?
(膝枕する)
ふふ…自ら膝枕されに行くとは、殊勝な心掛けです。
わたしはベッドにおいでくださいとしか言っていませんよ?
そうですね…たしかに膝枕の方が、わたしとしても耳かきはしやすいです。『お嬢様』はそのあたりの機微をよくわかっておいでで…
それでは早速、始めていきましょう…ジッとしていてくださいね?
(耳かき)
本当に中まで耳垢が溜まっておいでですね…これはやりがいがあります。
…ん?『お嬢様』がどのような人物か、ですか?そうですね…
わたしから見た『お嬢様』はとてもおてんばで、わたし含め、屋敷の者たちをよく振り回しておいででした。
えぇ、当時はとても手を焼かされたものです。まぁ、あのおてんば具合が可愛らしくもあったのですが。
…ほぅ?祖母としての『お嬢様』はそのような方だったのですね。
わたしの知っている『お嬢様』とはずいぶんイメージがかけ離れているようですが…
えぇ、まぁ…わたしはお嬢様が成人する前に死んでしまいましたから。お嬢様の大人となった姿を見届けたかった…
…そうですね。それが心残りで、わたしはこの屋敷から成仏できないのかもしれません。
しかし…貴女は本当によく『お嬢様』によく似ている…
成長した『お嬢様』は、今の貴女とほぼ同じ見た目をしていたのかもしれません…
…よろしいのですか?『お嬢様』と呼ばせてもらっても…
おや、バレていましたか…先ほどしれっと『お嬢様』と呼ばせてもらっていたこと。
(咳払い)
では改めましてお嬢様…お嬢様の耳の手入れは、この〇〇(演者さんご自身の名前)が担当させていただきます。どうぞリラックスして、お過ごしください。
(しばらく無言で耳かき)
大部分の汚れは取ることができましたので…今度は梵天で、細かい部分をお掃除いたします。
(梵天)
…はい。お褒めに預かり、光栄です。
これでも屋敷の召使いの中では、一番耳かきが得意だったものですから…『お嬢様』の耳かきはよくわたしが担当しておりました。
あ、今のお嬢様というのは、貴女のおばあさまのことで…
ふふ、そうですね…さっきからややこしいですよね。失礼しました。
ではお嬢様…こちらの耳のお掃除はこれにて終了です。最後に…
(耳ふー)
ふふっ…おばあさまとまったく同じ反応をなさっておいでで。流石は孫娘といったところでしょうか?
さぁ、お次は反対の耳もお掃除いたしましょう。逆を向いてもらえますか?
…はい、それではこちらもお掃除していきましょう。中、突っ込んでいきますね…
(耳かき)
おや、こちらはあまり汚れていないご様子で…汚れていたのは、片耳だけだったようですね…
いえいえ、そんな…全く汚れていないというわけではないので、最後までご奉仕させていただきますよ、えぇ。
しかし…見れば見るほど、貴女は『お嬢様』に似ている…これがわたしの、未練…
…失礼、独り言が過ぎましたね。ここからはあまりしゃべらないようにしますので…
(しばらく無言で耳かき)
お嬢、様…わたしはやはり、このままでは終われない…貴女の成長を見届けるまでは、絶対に…
あの時死んだのは仕方のないことだと…ずっと、自分に言い聞かせてきました。
けれど…悔しいです、無念です…
どうして、お嬢様を残して死なねばならなかったのですか…このわたしが…
やはり貴女には付き合ってもらうしかありません…わたしが満足のいくご奉仕を『お嬢様』に提供できるように。
ふふ、はははっ、ははははは…!
あぁ、怖がらないで?お嬢様…わたしはただ、自分の無念を晴らしたいだけなのです…
かつての『お嬢様』に最後までお仕えできなかった無念…彼女の孫娘である貴女にはぜひ、それを晴らすお手伝いをしていただきたいのです。
…約束が違う?何のことでしょうか?
ご心配なさらず…わたしと同じ次元の存在になっていただくことで、現世のしがらみからは解放されますから。
そうなったら、貴女もわたしだけの『お嬢様』になってくれるでしょう?
ふふ…身体を動かそうとしても無駄ですよ?すでに貴女の肉体は死を迎えつつある…わたしと同じ次元に到達しつつあるんです。
それでは…仕上げに梵天、始めていきますね?
最期までお静かにしていただけると助かります…
(梵天)
いい顔色になってきましたね、お嬢様…もう少し、もう少しです…
こうして出会えたのも何かの運命…このまま耳かき棒だけ渡して、ハイさよならなんてあまりにも寂しいではないですか…
えぇ…お約束いたしましょう。貴女に何一つ不自由な想いはさせない、貴女だけの執事でいると…
…さぁ、耳かきは本当にこれでおしまい。最期に…
(耳ふー)
…お疲れさまでした、お嬢様。
眠たくなってきたでしょう?このままゆっくりおやすみなさってください…永遠に。
…落ち着いて?わたしは敵ではありません。ただのしがない執事にございます。
えぇ、まぁ…見ての通り、この屋敷に住み着く亡霊ではありますが。別にお嬢さんをどうこうする気はありませんよ?
ふふ…信用ありませんねぇ。ま、初対面の亡霊を信用しろという方が無理な話ですが。
ところでお嬢さんはどうしてここに?このような廃墟に、お嬢さんの求めているものがあるとはとても思えませんが…
…ほぅ?祖母の形見?つまり、お嬢さんは…
…いえ、皆まで言わずとも大丈夫です。
お嬢さんは、かつてわたしが仕えていた『お嬢様』のお孫さんなのでしょう?
はい。わたしはお嬢さんの祖母に仕えた執事です。以後、お見知りおきを。
それで?お嬢さんが探している形見とは、どのようなモノですか?
…耳かき棒?なるほど…わざわざそのためにこの廃墟と化した屋敷に…
えぇ、『お嬢様』の形見の在り処は知っていますよ?彼女が亡くなってから、ずっとこの屋敷に住みついていますから。
それは構いませんが…お嬢さん、ちょっとお耳を拝借しますね。
(一瞬で近づいて、耳元に口を近づける)
ふむ……思った通り耳垢が溜まっているようですね。
もしよろしければ、わたしが耳かきをして差し上げましょうか?……お嬢さん?
ふふ、どうしました?顔、青ざめてますよ?もしかして、幽霊が怖いのですか?
はは…これは失敬。少しからかいすぎましたかね?
そういうところは『お嬢様』そっくり…流石はお孫さんといったところでしょうか?
話を戻しますが…わたしの耳かきサービス、受けていきませんか?
受けてくださるのであれば、この耳かき棒をプレゼントして差し上げますが。
えぇ、本当です。『お嬢様』のお孫さんであれば是非、お譲りしてもいいと思っています。
(ベッドの上に腰掛ける)
さぁ、どうぞ。少しホコリは被っていますが、こちらのベッドの上へおいでくださいませ…『お嬢様』?
(膝枕する)
ふふ…自ら膝枕されに行くとは、殊勝な心掛けです。
わたしはベッドにおいでくださいとしか言っていませんよ?
そうですね…たしかに膝枕の方が、わたしとしても耳かきはしやすいです。『お嬢様』はそのあたりの機微をよくわかっておいでで…
それでは早速、始めていきましょう…ジッとしていてくださいね?
(耳かき)
本当に中まで耳垢が溜まっておいでですね…これはやりがいがあります。
…ん?『お嬢様』がどのような人物か、ですか?そうですね…
わたしから見た『お嬢様』はとてもおてんばで、わたし含め、屋敷の者たちをよく振り回しておいででした。
えぇ、当時はとても手を焼かされたものです。まぁ、あのおてんば具合が可愛らしくもあったのですが。
…ほぅ?祖母としての『お嬢様』はそのような方だったのですね。
わたしの知っている『お嬢様』とはずいぶんイメージがかけ離れているようですが…
えぇ、まぁ…わたしはお嬢様が成人する前に死んでしまいましたから。お嬢様の大人となった姿を見届けたかった…
…そうですね。それが心残りで、わたしはこの屋敷から成仏できないのかもしれません。
しかし…貴女は本当によく『お嬢様』によく似ている…
成長した『お嬢様』は、今の貴女とほぼ同じ見た目をしていたのかもしれません…
…よろしいのですか?『お嬢様』と呼ばせてもらっても…
おや、バレていましたか…先ほどしれっと『お嬢様』と呼ばせてもらっていたこと。
(咳払い)
では改めましてお嬢様…お嬢様の耳の手入れは、この〇〇(演者さんご自身の名前)が担当させていただきます。どうぞリラックスして、お過ごしください。
(しばらく無言で耳かき)
大部分の汚れは取ることができましたので…今度は梵天で、細かい部分をお掃除いたします。
(梵天)
…はい。お褒めに預かり、光栄です。
これでも屋敷の召使いの中では、一番耳かきが得意だったものですから…『お嬢様』の耳かきはよくわたしが担当しておりました。
あ、今のお嬢様というのは、貴女のおばあさまのことで…
ふふ、そうですね…さっきからややこしいですよね。失礼しました。
ではお嬢様…こちらの耳のお掃除はこれにて終了です。最後に…
(耳ふー)
ふふっ…おばあさまとまったく同じ反応をなさっておいでで。流石は孫娘といったところでしょうか?
さぁ、お次は反対の耳もお掃除いたしましょう。逆を向いてもらえますか?
…はい、それではこちらもお掃除していきましょう。中、突っ込んでいきますね…
(耳かき)
おや、こちらはあまり汚れていないご様子で…汚れていたのは、片耳だけだったようですね…
いえいえ、そんな…全く汚れていないというわけではないので、最後までご奉仕させていただきますよ、えぇ。
しかし…見れば見るほど、貴女は『お嬢様』に似ている…これがわたしの、未練…
…失礼、独り言が過ぎましたね。ここからはあまりしゃべらないようにしますので…
(しばらく無言で耳かき)
お嬢、様…わたしはやはり、このままでは終われない…貴女の成長を見届けるまでは、絶対に…
あの時死んだのは仕方のないことだと…ずっと、自分に言い聞かせてきました。
けれど…悔しいです、無念です…
どうして、お嬢様を残して死なねばならなかったのですか…このわたしが…
やはり貴女には付き合ってもらうしかありません…わたしが満足のいくご奉仕を『お嬢様』に提供できるように。
ふふ、はははっ、ははははは…!
あぁ、怖がらないで?お嬢様…わたしはただ、自分の無念を晴らしたいだけなのです…
かつての『お嬢様』に最後までお仕えできなかった無念…彼女の孫娘である貴女にはぜひ、それを晴らすお手伝いをしていただきたいのです。
…約束が違う?何のことでしょうか?
ご心配なさらず…わたしと同じ次元の存在になっていただくことで、現世のしがらみからは解放されますから。
そうなったら、貴女もわたしだけの『お嬢様』になってくれるでしょう?
ふふ…身体を動かそうとしても無駄ですよ?すでに貴女の肉体は死を迎えつつある…わたしと同じ次元に到達しつつあるんです。
それでは…仕上げに梵天、始めていきますね?
最期までお静かにしていただけると助かります…
(梵天)
いい顔色になってきましたね、お嬢様…もう少し、もう少しです…
こうして出会えたのも何かの運命…このまま耳かき棒だけ渡して、ハイさよならなんてあまりにも寂しいではないですか…
えぇ…お約束いたしましょう。貴女に何一つ不自由な想いはさせない、貴女だけの執事でいると…
…さぁ、耳かきは本当にこれでおしまい。最期に…
(耳ふー)
…お疲れさまでした、お嬢様。
眠たくなってきたでしょう?このままゆっくりおやすみなさってください…永遠に。
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