休日、マンガを読んでいたあなた。
二度寝していた彼女が起きたようです。

んん…。
おはよ…。

起きてたんだ？
…あれ、おはようってもう言ってたっけ？

一時間前…？
覚えてないや…寝ぼけてたのかな。

ん、そのマンガ…最新刊？
さっき買ってきたの？

いいなぁ。　あたしも読みたい…。
一緒に？　読んでいいの？
うん、じゃあ起きる。

膝の上？　座ったら重たくない？
まあ、キミがいいなら…。
よいしょ、っと。

そう。　前回気になる終わり方だったでしょ？
週刊誌だと次読みたくなっちゃうから、
単行本出るまで我慢してたんだよね。

うん、じゃあ一緒に読も。

---（読み終わって）

ぐすっ…。

ごめん、ちょっとつられちゃった。
ね、あの展開は辛いよね…。

ん、ティッシュありがと。
…って、泣いてるからって
撫でてもらうほど子どもじゃないってば。

…別に。　イヤじゃないけど。

…。

…ぎゅー、して？
ん…。

うっさい、子どもじゃない。
頭撫でるのがいけないんだもん。
甘えたいときに甘えていいって言ったのキミだし。

…。

…うん。　ドラマとかマンガとか、感情移入しちゃうんだよね。
前の巻読んだ時も結構うるっと来ちゃって。
そうそう、そのシーン。
読んだときはショックだったけど、やっぱり続きが気になってさ…。

…うん、落ち着いた。　ありがと。

そうだ、この人の他の作品、読んだことあったっけ？
あたし大体持ってるから、よかったら今度貸してあげる。

…そうだね。　こんな時間だし、あたしもお腹すいた。
じゃあ作るから、待ってて。

あっ、その前に…

（キス）

おはよ。

・台本（ゆるボイ！）
マンガ好きな彼女と
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
のみやま