遠距離中の彼女と、久々に会って過ごした週末。
あなたに帰ってほしくなくて、駄々をこね始め…。

はぁ…もうこんな時間かぁ。

明日、帰るんだよね？

うー…そうだよね…。
…やだ、帰んないで？

わかってる。　わかってるけど…。
離れるの嫌なんだもん。

むぅ…。
こっそり新幹線の予約、消しちゃおうかな…。
うそうそ、冗談だって。

次？
だってなかなか会えないじゃん。
仕事で忙しいのは知ってるし。

でもまた通話の日々に戻るのはやだ…。

なんか方法ないかな…。
ずーっと一緒に居る方法。

…うん？
うん、来年卒業したらそっちに行くよ？
もう住むところも決めてあるし。

来年からは、新幹線使わなくても会えるの。　ふふっ。
あぁー、早く来年になんないかなぁ…。

「それまでの辛抱」って言うけど、
会えないとき、どんだけ辛いかわかってる？
すっごい寂しいんだから。

むぅ…。
こうやってぎゅーしてくれるのは嬉しいけど…。
甘やかされるから、離れたくなくなるのっ。

…。

もっとぎゅーして？
うん…それくらい。

来年そっちに行ったら、覚悟してよ？
毎日甘やかしてくれなきゃ、許さないから。

そりゃそうだよ。
そのために勉強頑張ったんだもん。

甘やかしてもらうため、ってのはちょっと違うけど、
いつか一緒に住んで、ずーっと一緒に居たいなって思ってたから。

いっぱい甘やかした責任、ちゃんと取ってね？　ふふっ。

うん…そうだね。
明日は朝からデートだから、早く寝なきゃ…。

朝になるまで、ぎゅーしててくれる？
ん…わかった。

じゃあ、おやすみ。

・台本（ゆるボイ！）
帰る前の日の夜
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・台本制作者
のみやま