大ゲンカして、別れた元カノと、
新しく入ったバイト先で鉢合わせ。
バイトが終わって帰ろうとすると、あなたを待つ彼女の姿が…。

お疲れさまですっ。
お先に失礼しまーす。

…えっ？

ちょ、ちょっと。
なんであんたがここに？

アルバイト？　今週から…？
あ、あたし聞いてないんだけどっ。

…あっ、ご、ごめん…。

---

…お疲れ様。

って、ちょっと、どこ行くのよ。
あんたに話があったから、終わるまで待ってたの。

あっ、いや…。
…ごめん。　「あんた」って呼び方は失礼だった…。

あの、さ。
ちょっと話したいんだ。

…今更なのはわかってる。
でも、今じゃなきゃダメだから。

いや、あの時はちょっとパニックだったし。
まさか、同じバイト先になるなんて思ってなくて。

とりあえず、場所…変えない？
え、えっと…。

と、とりあえずこっち来て。

---

…はい。
お茶、…どうぞ。

ごめんね、
わたしん家に来てもらっちゃって…。

…。

その…。

…あの時は、ホントにごめんっ。
わたし…どうかしてた。

疲れてた…ってのは言い訳にもならないけど、
わたし自身、ちょっと不安定だったから。
将来のこととか、家のこととか…。

ホントはちゃんと、キミに説明すべきだったんだけど、
心配かけたくなくて…。

キミと連絡取らなくなってしばらく経ってから、
ずっと後悔してた。

でも、冷静になるのが遅すぎて、
もう謝ろうにも連絡する勇気もなくなってた…。

ホントに、ごめん…。

許してもらおう、なんて思ってないの。
ただ、あの時の言葉は本意じゃなかったから。

…。

許して…くれるの？
えへへ…やっぱり優しいね、キミは。

きっとキミの優しさに、甘えちゃってた。
でも人に甘えてばっかりじゃ、また失敗しちゃうから。

キミにちゃんと謝れて、よかった。
ありがとう。　最後までわたしの話、聞いてくれて。

…えっ？
やり直す…？　わたしとキミで？

…。

…あはは、まさかそこまで言ってもらえるなんて…。
幸せ者だなぁ、わたし…。

―――――― ごめんね。
―――――― 今、付き合ってる人、いるんだ。

・台本（ゆるボイ！）
二度と。
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・台本制作者
のみやま