休日、2人でだらだらするだけのお話です。

（ペンで書く音）

…。

（ページをめくる音）

…んー。
あーもう、全っ然わかんないっ。

そう、資格の勉強。
もうすぐ試験なのに、全然わかんないんだよ〜。

ううん、自分で受けようと思ってさ。
会社の先輩とか持ってる人多いし、私も持ってた方がいいかなって。
でも難しすぎ…。

まぁ…そうだね。
一回ダメでも、次頑張ればいっか。
そうそう、気負わず、気長にね。

はぁ…、ちょっと休憩しよ。

（倒れ込む音）

あぁ〜、あったかい。

こたつ、やっぱ買っといて正解だったでしょ？
カーペットだけじゃ流石に寒いよ〜。

確かに、こたつで寝て風邪ひいちゃうってのはよく聞くけどさ。
それでも無いよりはあったほうがいいって。

…まぁ、私は今寝転がった時点で、数分後には寝る未来が見えるけど。

（インターホン）

…ん？ 誰だろ…んしょ。

あっ、出てくれるの？
ごめん、ありがと。

---

宅配？
あっ、もしかして私が頼んだやつかな？

うん、開けてみて。
テレビで見て、あまりに美味しそうだから、取り寄せ頼んだの。

そう、プリン。
結構人気で、なかなか手に入らない、って言ってて。
でも見ててすっごい美味しそうだったからさ〜。

これ、器がまず変わってるでしょ？
めちゃくちゃ可愛いよね。

味は2種類なんだけど、1セットしか買えなかったから、
分けっこして食べようよ。

…勉強は、ちょっと置いとく。
せっかく届いたんだし、早く食べたいもん。

そっち座っていい？
ん…じゃあよいしょ…っと。

えへへ…しれっと膝の上座るっていうね。
大丈夫、私が食べさせてあげるから。

じゃあ1個目開けるね？

…。
んしょ。
で、向かい合わせで座って…。

はい、じゃあ「あーん」して…
…どう？ 美味しい？

じゃあ私も貰お…。
…ん〜っ、めっちゃ濃厚。
しかもめっちゃ甘くて美味しいっ。

はい、じゃあ次キミの番ね。
「あーん」…

ふふっ。 照れてる、照れてる。
まだ二口目だよー？

じゃあ次、はい。 キミから「あーん」して？
ん。 あーん…

ん〜、美味しい。
ねぇねぇ、もう一口ちょうだい？

---

ふぅ…。
ね、2つとも美味しかったね。
うん。 また美味しそうなの見つけたら、買っとく。

…あっ。 キミのほっぺ。

…。
プリンちょっとついてた。 ふふっ。

んー…ぎゅっ。
勉強の続き？ やだ。 まだ休憩したい。
もうちょっと充電させてよ。

キミもほら、ぎゅーってして？
ん…ふふっ。

…。

背中ポンポンしてもらったら、なんか私赤ちゃんみたい。
ぽかぽかしてきて、もっと甘えたくなっちゃう…。

私？ そんなに甘え上手かな？
キミの包容力に吸い寄せられてるだけな気がするけど。 ふふっ。
そうだよ。 キミが甘やかすのがいけないんだよ…。

んーん。 やめなくていい。
もうずっとこうしてぎゅーしちゃうから。

…。

ありがとね。 いつもワガママ聞いてくれて。

…えへへ、なんか急に言いたくなった。
ううん、こちらこそだよ。
私のこと、好きになってくれてありがとう。

んー…。 よし、やる気充電できたっ。
そろそろ勉強の続きしよっかな。
じゃあ最後に、

ぎゅーっ。

・台本（ゆるボイ！）
おうちでだらだら
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
のみやま