ツン要素多めの後輩女子に告白されかける話。レギュラーメンバーではなく、控えの自分になぜ絡んでくるのか…その答えは、彼以外の周りの全員が知っている。

【キャラ紹介】
①後輩女子
→コテコテのツンデレキャラ。先輩のことが好きすぎて、逆に素直になれない。たしかに男子バスケ部の中では圧倒的に影が薄くて地味な存在だが、先輩は先輩なりに良いところがあって…(長すぎるので以下略)

②先輩男子
→コテコテの鈍感キャラ。彼女のことをツンデレだとは思っているが、自分に対して異性としての感情は抱いていないだろうな〜と思ってる。恋愛漫画じゃあるまいし、そんな都合よく自分のことを好いてくれる後輩の女の子がいるわけ…(これまた長すぎるので以下略)

③後輩女子の友達
→彼女のことを最初はクールでできる女だと思ってた。え、何？あの子、先輩さんのこと好きすぎじゃん。あぁっ、何でそこで告白しないの、あのおバカ！もぅ、卒業するまでに告白しないと、わたしが奪っちゃうよ？

④主将(キャプテン)
→ハーレム主人公。イケメンで運動神経抜群のモテモテ野郎。先輩くんには一目置いており、なんだかんだ世話を焼いている。性別が逆だったら、ヤバかったかもしれない。

ちょっと先輩…見てました？わたしの勇姿…


…ホントですか？なんかボーッとしてますけど…


…あぁ、なんだ、ちゃんと見てたんですね。それを聞いて安心しました。


はい。わたしのスリーポイントシュート。アレが決め手で優勝したんですから、今度は先輩の番ですよ。


何が？じゃありません。明日は男子の部が決勝じゃないですか。今度は先輩がカッコいいところを見せる番ってことです。


……ずいぶんテキトーな返事ですね。ホントにやる気あるんですか？その脱力感は逆に不安になります…


べっ、別に先輩の心配なんてしてないですよ…わたしが心配してるのは、先輩のせいでチームが負けるかもしれないってことです。男子女子ともに優勝しないとカッコつきませんからね。


先輩が脇役なのは重々承知の上ですが…他のメンバーの足を引っ張らないよう、わたしが直々にケツを叩きにきたというわけです。


…ッ！？/// い、いきなり何言い出すんですか！優しくありませんから！わたしなんて！///


何をどう考えたら、そんな愉快な結論に至るんですかバカなんですか！？


わたしにとって重要なのは、あくまでチームの勝利であって、先輩自身のことでは…


(頭を乱暴に撫でられる)


…ッ/// あぁ、もぅ！そんな乱暴に撫でないでください！髪が乱れるじゃないですか！ホント、デリカシーないですね、先輩って！


ったくもぅ/// ちょっとパス回しとドリブルが上手くて、たまにベンチから出て活躍するくらいで調子に乗らないでください/// この万年ベンチ男///


……はぁ？何言ってんですか…わたしがいつ、主将(キャプテン)のことが好きだって言いました？


そりゃあ、彼と先輩とじゃ、比べること自体烏滸がましいですけど。


バスケのセンスも、男としてのスペックも、彼の方が圧倒的に上ですし？


けど…それでも、わたしが一番に応援してるのは先輩です。だってわたしは貴方のことがす…


……す、スペック！そう、スペックが低すぎて心配だから、敢えて一番に応援してるんです！


その点、主将(キャプテン)は先輩と違って、万が一にも下手なミスをすることはありませんし！？控え選手の中で最弱な先輩が一番心配なんですよ、わたしは！


え、えぇ！つまりはそういうことです！何を期待してたか知りませんが、残念でしたね！わたし、そんな軽い女じゃありませんので！


と、とにかく…！明日はチームの勝利にきちんと貢献してください！いいですねっ！？


じゃ、じゃあ、わたしは友達待たせてるんで…！お疲れ様でしたっ！


(その場を足早に立ち去る)


はぁ、はぁ…な、何言おうとしてたんだ、あたし…！勢いで変なこと口走りそうに…！


(友達に声をかけられる)


ひゃわっ！？な、何！？いきなり後ろから声かけないでよ！


こっ、こここ、告白！？するわけないでしょ、んなもん！誰があんなノンデリに…！


ちっ、違うし！そーいうんじゃないから！周りを勘違いさせるようなこと、言わないでよ！


もっ、も〜〜〜！だから違うんだってば！


あたしはまだ先輩とそういう関係じゃないし、そもそも片想いすらしてないし！


し・て・な・い！せっ、先輩のことなんて、全然まったくこれっぽっちも、好きじゃないんだから！勘違いしないでよね！

・台本（ゆるボイ！）
【青春/甘々】バスケ部後輩女子のスーパーツンデレタイム
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎