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公開日2025年08月10日 21:09
更新日2025年08月10日 21:09
文字数
2038文字(約 6分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幽霊(死者)
視聴者役柄
男子大学生
場所
肝試しスポット(深夜の森)
あらすじ
友人から肝試しに誘われた僕。
何でも町はずれの森の奥が心霊スポットになっているらしい。
肝試しとして、友達と一緒に言ったはいいが、はぐれてしまった。
連絡を取ろうにも、懐中電灯代わりに使っていたのもあって、スマホはバッテリー切れ。
どうしようかと困っていたところにきれいな美女が声を掛けてきて……。
何でも町はずれの森の奥が心霊スポットになっているらしい。
肝試しとして、友達と一緒に言ったはいいが、はぐれてしまった。
連絡を取ろうにも、懐中電灯代わりに使っていたのもあって、スマホはバッテリー切れ。
どうしようかと困っていたところにきれいな美女が声を掛けてきて……。
本編
こんばんは。
ああ、ごめんなさい。驚かせてしまいましたね。
あなたがこんなところで一人いたものですから、心配でつい声を掛けてしまって。
どうかいたしましたか?
なるほど。心霊スポットだというここに、友人と一緒にやってきたはいいが、はぐれてしまい、当てもなくさまよっていて、迷子になってしまったと。
連絡は取れないのですか?
懐中電灯代わりに使っていたら、電池切れを起こしてしまった……それは、災難でしたね。
まずは、これをどうぞ。
桃です。美味しいですよ。きっと気持ちも落ち着くと思います。
美味しいですか? それは良かったです。
それで、友人の居場所は分かるのですか?
分からない? 多分、先に心霊スポットへ向かっていると思う。
なら、私が案内してあげます。
安心してください。私、よくこの辺りを散歩しているので、このあたりの道は詳しいんです。
ふふっ、実は私も、こういうの平気なたちでして。
ここは、私の庭みたいなものです。
それでは、案内しますね。
そうですよね。もう夏ですし、肝試しシーズンでもありますよね。
あなたは、肝試しはお好きですか?
どちらかというと苦手。
では、友人に誘われて断り切れなかった感じですかね。
ふふっ、当たりって顔しています。
それだと、余計一人で心細かったんじゃないですか?
正直、半泣きになってた。
あらあら。可愛い。ちょっと見てみたかったかもです。
なーんて、ちょっとからかいすぎましたかね。
ところで、ここがどうして心霊スポットになっているのか、あなたはご存じですか?
行方不明者がこの辺りで多いから。
ああ、やっぱりそんな伝わり方になっているんですね。
実はですね、その話にはもう少し詳しい説明があって。
この森の奥は、かくりよの入り口になっているんです。
あまり聞きなれない言葉ですよね、かくりよ。
ようは、あの世の入り口です。死んだ人のいく世界と思っていただければ。
その昔、この森の中には神の宿る神木があったとされています。
その木にお供えをし、福寿息災をお願いする習慣が、このあたりの村にはあったとか。
ですが、ここで山火事が起こってしまい、その木も焼け落ちてしまって……。
神木を失った村では、流行り病が広がり、たくさんの人が命を落としました。
神の祟りを恐れた人々は、自分たちの住んでいた村を、疫病ごと焼き払い、遠くの地へ移住したのだそうです。
そうして残ったのは、人の手も加わることなく成長し続けた森だけ。
そして、その森の神木がかつてあった場所は、かくりよの入り口へと変わってしまった。
そういう話です。
あらあら。こういう怪談話も、それほど得意ではなかったのでしょうか。
あらかじめ聞いておけばよかったですね、すみませんでした。
けれど、良かったじゃないですか。
きっとお友達も知らなかったことを聞けたのですから。
ええ、考え方によってはラッキーと言えるのではないですか?
無事に友達と合流できた時には、ぜひこの話をしてあげてみてください。
さて、そろそろでしょうか。
はい、着きました。
ここが、先ほど話していた神木があったとされる場所です。
ここだけ、木も生えていないでしょう?
恐らく、あなた方の探していた心霊スポットというのは、ここだと思いますよ。
記念に撮影でもしますか?
って、そういえば、カメラを使おうにも、スマホの電源は切れていたんでしたね。
さて、ここにご友人は来ているとばかり思っていましたが、どうやら、まだ来ていないみたいですね。
もしくは……かくりよに連れていかれたか。
そんな怯えた声出さないでくださいな。
大丈夫ですよ。かくりよの門はそう簡単に開きません。
お友達はきっと無事なはずですよ。
この世とあの世の境目です。開いてしまっては、死人が簡単にこちらにやってきてしまいます。
ちゃんと条件があるんです。
一つは、深夜……丑三つ時であること。
もう一つは、かくりよの食べ物を口にすること。
あの世のものを口にすることで、あちらの世界の住人に近づくと言いますか、あちらの世界に引っ張られるようになるのです。
ええ、そうですね。先ほど桃を渡しました。美味しかったでしょう?
かくりよのものとも知らずに。
もう、戻れませんよ。
大丈夫です。かくりよは永遠の国、理想郷とも言われています。
老いることも、病めることもない。
食べ物はあちらこちらにあって、空腹になることもないでしょう。
私と、あちらで永遠の時を過ごしましょう?
実は、お友達と一緒にここに来ているのを見てから、ずっとあなたのことが気になっていました。
けれど、死者の私では、真夜中にこの森の中で動き回るのが精いっぱい。あなたを私のものにするには、あちらの世界へ連れて行くしかない。
それとなく迷わせるのは少し苦労しましたが……これでようやく、あなたと二人きりになれました。
ああ、やっぱり……泣いている顔もとても素敵です。
恐怖にひきつった顔、背筋がぞくぞくします。
その顔を独り占めできるだなんて……。
さあ、この世界に、さよならを。
私たちだけの理想郷で、永遠に、ずっと、一緒ですからね。
ふふっ、ふふふっ!
ああ、ごめんなさい。驚かせてしまいましたね。
あなたがこんなところで一人いたものですから、心配でつい声を掛けてしまって。
どうかいたしましたか?
なるほど。心霊スポットだというここに、友人と一緒にやってきたはいいが、はぐれてしまい、当てもなくさまよっていて、迷子になってしまったと。
連絡は取れないのですか?
懐中電灯代わりに使っていたら、電池切れを起こしてしまった……それは、災難でしたね。
まずは、これをどうぞ。
桃です。美味しいですよ。きっと気持ちも落ち着くと思います。
美味しいですか? それは良かったです。
それで、友人の居場所は分かるのですか?
分からない? 多分、先に心霊スポットへ向かっていると思う。
なら、私が案内してあげます。
安心してください。私、よくこの辺りを散歩しているので、このあたりの道は詳しいんです。
ふふっ、実は私も、こういうの平気なたちでして。
ここは、私の庭みたいなものです。
それでは、案内しますね。
そうですよね。もう夏ですし、肝試しシーズンでもありますよね。
あなたは、肝試しはお好きですか?
どちらかというと苦手。
では、友人に誘われて断り切れなかった感じですかね。
ふふっ、当たりって顔しています。
それだと、余計一人で心細かったんじゃないですか?
正直、半泣きになってた。
あらあら。可愛い。ちょっと見てみたかったかもです。
なーんて、ちょっとからかいすぎましたかね。
ところで、ここがどうして心霊スポットになっているのか、あなたはご存じですか?
行方不明者がこの辺りで多いから。
ああ、やっぱりそんな伝わり方になっているんですね。
実はですね、その話にはもう少し詳しい説明があって。
この森の奥は、かくりよの入り口になっているんです。
あまり聞きなれない言葉ですよね、かくりよ。
ようは、あの世の入り口です。死んだ人のいく世界と思っていただければ。
その昔、この森の中には神の宿る神木があったとされています。
その木にお供えをし、福寿息災をお願いする習慣が、このあたりの村にはあったとか。
ですが、ここで山火事が起こってしまい、その木も焼け落ちてしまって……。
神木を失った村では、流行り病が広がり、たくさんの人が命を落としました。
神の祟りを恐れた人々は、自分たちの住んでいた村を、疫病ごと焼き払い、遠くの地へ移住したのだそうです。
そうして残ったのは、人の手も加わることなく成長し続けた森だけ。
そして、その森の神木がかつてあった場所は、かくりよの入り口へと変わってしまった。
そういう話です。
あらあら。こういう怪談話も、それほど得意ではなかったのでしょうか。
あらかじめ聞いておけばよかったですね、すみませんでした。
けれど、良かったじゃないですか。
きっとお友達も知らなかったことを聞けたのですから。
ええ、考え方によってはラッキーと言えるのではないですか?
無事に友達と合流できた時には、ぜひこの話をしてあげてみてください。
さて、そろそろでしょうか。
はい、着きました。
ここが、先ほど話していた神木があったとされる場所です。
ここだけ、木も生えていないでしょう?
恐らく、あなた方の探していた心霊スポットというのは、ここだと思いますよ。
記念に撮影でもしますか?
って、そういえば、カメラを使おうにも、スマホの電源は切れていたんでしたね。
さて、ここにご友人は来ているとばかり思っていましたが、どうやら、まだ来ていないみたいですね。
もしくは……かくりよに連れていかれたか。
そんな怯えた声出さないでくださいな。
大丈夫ですよ。かくりよの門はそう簡単に開きません。
お友達はきっと無事なはずですよ。
この世とあの世の境目です。開いてしまっては、死人が簡単にこちらにやってきてしまいます。
ちゃんと条件があるんです。
一つは、深夜……丑三つ時であること。
もう一つは、かくりよの食べ物を口にすること。
あの世のものを口にすることで、あちらの世界の住人に近づくと言いますか、あちらの世界に引っ張られるようになるのです。
ええ、そうですね。先ほど桃を渡しました。美味しかったでしょう?
かくりよのものとも知らずに。
もう、戻れませんよ。
大丈夫です。かくりよは永遠の国、理想郷とも言われています。
老いることも、病めることもない。
食べ物はあちらこちらにあって、空腹になることもないでしょう。
私と、あちらで永遠の時を過ごしましょう?
実は、お友達と一緒にここに来ているのを見てから、ずっとあなたのことが気になっていました。
けれど、死者の私では、真夜中にこの森の中で動き回るのが精いっぱい。あなたを私のものにするには、あちらの世界へ連れて行くしかない。
それとなく迷わせるのは少し苦労しましたが……これでようやく、あなたと二人きりになれました。
ああ、やっぱり……泣いている顔もとても素敵です。
恐怖にひきつった顔、背筋がぞくぞくします。
その顔を独り占めできるだなんて……。
さあ、この世界に、さよならを。
私たちだけの理想郷で、永遠に、ずっと、一緒ですからね。
ふふっ、ふふふっ!
クレジット
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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