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冷え性の僕は、ただ温めてもらうために、あの子に手を握ってもらって……
written by チョンマー
  • 学校/学園
  • 甘々
  • 学生
  • 同級生
  • 片思い
公開日2025年12月07日 21:24 更新日2025年12月07日 21:24
文字数
1281文字(約 4分17秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
クラスメイト
視聴者役柄
クラスメイト
場所
教室
あらすじ
委員会で一緒に活動することになったクラスメイト。

彼女とは去年の冬、冷え性である僕の冷えた手を温めてもらうことが、ちょっとした習慣になっていた。
温かくなり、その習慣もなくなって、彼女との関係も疎遠になっていたのだけど、ここ最近、また寒くなってきて。
本編
(物が落ちる音)

あっ……。

その、ありがとう。拾ってくれて。


ううん、気にしなくていいよ。
わざとじゃないもの。

相変わらず、君の手、冷たいね。
まだ冬になっていないのに。
冷え性なのも、大変だね。


そろそろ、私の出番、だよね?

今なら大丈夫、委員会の仕事で残ってるの、私たちだけだし。
あとは、君がOKって、言ってくれるなら。


うん。分かった。
それなら、手、出してください。


それじゃあ、ぎゅっ。

ふふっ、指先が少し冷たいね。
大丈夫だよ。私がしっかり握り込んで、温めてあげるから。

どうかな?

温かくて、癒される?
そっか、よかった。

ふふっ、何ヶ月ぶりかな。
こうして、手を握ってあげたの。


だよね。暑くなってきてからは、私は用済みだったもん。


ふふっ、ごめん。意地悪っぽい言い方になっちゃった。
でも、これからの時期、また、お世話してあげるから。


きっかけも、こんな感じだったな。

君と私が、こうして落とし物を同時に拾おうとして、お互いに手が触れ合って。
君ってば、慌てて手を引っ込めていたっけ。


ああ、確かに言ってたね。
温かい手に、自分の冷たい手が触れるのが申し訳ない気持ちになるって。

でも、それだけじゃないよね?


君が言ってくれたんだよ。
温かい手に触れると、なんだかドキッとしてしまうって。
驚きとかと違う、恥ずかしさと、安心感で、心がざわついてしまうんだって。

私、それ聞いて、思ったもん。
なんかさ、恋してるみたいだなって。


だって、そうじゃない?
恥ずかしさと、安心感で、胸がドキドキするのって、恋と同じだって。


ねえ、私にも、ドキドキしてますか?


あくまで、温かさにドキドキしてるだけ……。
そっか……。

あのね。
私は、ドキドキしているよ。
こうして、手を握り合っていることに。

初めて、こんなことするようになってから、ずっと。


あっ、まだだよ。
手を離そうとしないで。
まだ温まり切っていないから。


でも、だいぶ温まってきたね。
君も、分かるでしょ?
体温が混ざり合って、私と同じになっていく感覚が。

多分、あともう少ししたら、君の手も温まり切って……私と同じ温かさになる。
こうして、手を繋いでいられるのも、あともう少し。

でも、これから、また機会はあるもん。


私、今度こそって決めてるから。

去年の冬。君と、こうして手をつなぐことができて。
でも、それ以上は何もないまま、寒い時期は過ぎ去って。

春になってからは、君と、こんな風に手を握り合うなんて全くなかったし。お互いに関わる時間も、減っちゃって。
正直、寂しかった。


でも、またこの時期がやってきた。
君は、また、私とこうして、手を握り合ってくれてる。


いつか、君の心も、溶かして見せるから。
私の熱い気持ちと、この両手で。

だから、もっと。
私の手に、ドキドキしてください。

恋と、勘違い、してください。


あっ……。
そう、だね。
もう、だいぶあったまってたと思う。


あれ、チャイム……。
いつの間に、こんな時間……。
そろそろ帰る支度しないとだ。


ねえ。
また、手を温めてあげてもいいかな?


今、いいって言ったね。
もう、取り消し、きかないからね。

それじゃ、また寒い日が来たら。
私が両手で、温めてあげるから。

沢山癒されて。
沢山、ドキドキして、ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
冷え性の僕は、ただ温めてもらうために、あの子に手を握ってもらって……
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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