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入院中の悪友に、ポッキーを持ってきてほしいとお願いされて。
written by チョンマー
  • からかい
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  • 病院
  • 同級生
  • 学生
  • ポッキーの日
  • ポッキーゲーム
公開日2025年11月09日 21:30 更新日2025年11月09日 21:30
文字数
1292文字(約 4分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
友達
視聴者役柄
友達
場所
病院
あらすじ
僕の友達が、交通事故で病院に入院することになった。
隣に居ながら、事故に合うのを防げなかった罪悪感で、僕はいつも病室に足を運んでいる。

そんな僕に、彼女はとある頼みごとをしてきて……。
本編
(扉の開く音)

あっ、ようやく来てくれた。

今日も来てくれてありがとう。
まったく。大したことないって毎回言っているのに。
ちょっと体をぶつけただけだって。


別に、君が気に病むことはないって。
あれは、ただの事故。私と、相手の不注意が招いてしまった、ね。

隣に居た君がもっと気を付けていれば、とか、君がとっさに体を動かすことができたら、とか。
そんな仮定の話なんて意味はないし、君が考える必要もない。
相手の人とも、ちゃんと話はついてる。主に、親がやってくれたんだけど。
だから、君は気にすることなんて全くないのに。


……全く。本当に君は。
そんなんだから、私にいいようにパシられるんだよ。

ねえ、お願いしていたもの、持ってきた?


ふふっ、ありがとう。持ってきてくれて。
食べたかったんだー。ポッキー。

だって、今日はポッキーの日でしょ?
せっかくの記念日なのに、入院が原因で食べられないの嫌だなーって思って。

受付で言われなかった?
飲食物は持ち込まないようにって。


やっぱり。
それでも、持ち込んだんだ。
悪い人。


ごめんって。冗談だよ。
そうだね、一番悪いのは私だ。
何か言われたときは、私のせいにしてもらっていいから。

ほら、箱を開けてよ。
私、ケガしてるから、うまく開けられないんだよね。


ありがとう。
それじゃ、あーん。


ほら、食べさせてよ。
言ったじゃん。私、ケガしてるから。
私、ポッキーも持てないんだよねー。


あれ、大したことないって言ってたっけ?
忘れたな―。やっぱり傷が痛むなー。

ふふっ、いいからほら。
恥ずかしがってないで。
あーん。


んー、おいしー。
久しぶりの甘味が体に染みわたる……。

やっぱり、お菓子っていいね。
特にチョコ。
口で溶けて、広がる甘さがたまらないよ。

決めた。退院したら、お菓子をたっくさん、食べる。
ポッキーだけじゃない。チョコにクッキー、グミ、マシュマロ。
しょっぱいものも食べたいな。


今度もってこようかって?
いや、さすがに今回限りでいいよ。
こんなことしていたら、絶対にいつかばれるだろうし。
悪いことをするのは、今日だけ。

でも、今日はめいいっぱい、悪いこと、しようか。



ねえ、お願いがあるんだけどさ。
一つ、ゲームをしない?

ポッキーゲーム。
一緒にやろう?


ふふっ、顔真っ赤。
知ってるんだ。ポッキーゲームが何なのか。


別にいいよ。君となら。
だってさ、私のためにここまでしてくれる悪友を。
私のことをこんなにも気遣ってくれる、素敵な男の子を。
ううん、こうなるずっと前から、きっと。
君のことを、想っていたんだから。

だから、ほら。
ポッキーゲーム、いっしょにしよう?
飲食禁止のこの病室で、いっしょに悪いこと、しちゃお?


ありがとう。共犯になってくれて。
ベッドの上、おいでよ。
ふふっ、今の私、けが人だから。
抵抗、できないね。


そんなことしない?
もう、そんな真剣な顔で言わなくても。
君はまじめだね。冗談で言っただけなのに。

……半分ぐらいは。


ねえ、もし。
理性で抑えきれなくなったとしても。君のせいじゃないからね?

お菓子を持ってこさせたのも。
こんなゲームを提案したのも。

こうして君をベッドの上で誘惑している、私のせいだから。

全部、私のせいにして。
好きにして、いいからね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
入院中の悪友に、ポッキーを持ってきてほしいとお願いされて。
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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