1
アンドロイドはハロウィンパーティーの夢を見るか?
written by チョンマー
  • からかい
  • 甘々
  • アンドロイド
  • 仮装
  • ハロウィン
公開日2025年10月26日 21:53 更新日2025年10月26日 21:53
文字数
1314文字(約 4分23秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アンドロイド
視聴者役柄
ご主人
場所
あらすじ
あなたはお世話用アンドロイドと二人暮らしをしている。
家事はお手の物だし、簡単なやり取りはできる有能アンドロイド。

今日は、そんなアンドロイドと過ごす初めてのハロウィンの夜……
本編
おはようございます。マスター。
今日は10月31日。朝は肌寒いですが、昼からは陽気な天気になりそうです。
本日のニュースは……


どうされましたか? マスター?
ハッピーハロウィーン?
ああ、そうでしたね。10月31日はハロウィンでしたね。


ええ、もちろん知っています。
ハロウィンは元々、夏の終わりを意味し、秋の収穫をお祝いする日です。
そして、死後の世界との扉が開かれ、先祖の霊と会える日とも言われてますね。


聞きたいのは、そんな知識じゃない。
……まぁ、そうでしょうね。

ええ、知っています。今の日本のハロウィンとは、どういった日なのか。アンドロイドではありますが、今どきの情報もインプットされていますので。

トリックオアトリート――お菓子かいたずらか。それを相手に訪ね歩いて、お菓子をもらったり、幽霊や魔女、狼男の仮装パーティーを楽しんだりする日。

まあ、アンドロイドの私には関係のない話ですので。


ええ。だって私は、お菓子かいたずらかの2択をマスターに出したところで意味がないからです。

アンドロイドは、仕える相手に危害を加えないようにプログラムされています。そのため、たとえマスターからの言葉であっても、いたずらをすることはできません。

そして、お菓子をもらっても、私には食べることができないので、ただ腐らせてしまうだけ。

ですから、私にはハロウィンは無縁のものです。

……そんな悲しい顔なさらないでください。マスターは、他のご友人とハロウィンを楽しめばよろしいのですから。

逆?
マスターが私に、ですか?

私はお金をもらえば、お菓子を買いに行くことができますし、材料さえあれば、お菓子を作ることができます。
別に、わざわざ私にその2択を尋ねる理由なんてないでしょう?


せっかくのハロウィンなんだから?
そうですね。マスターはそういうお方でしたね。

ですが、申し訳ありません。ただいま材料は切らしておりまして。お菓子の用意は出来かねます。
となると、いたずらということになりますね。

ええ、抵抗は致しません。マスターは、私にどんないたずらをするのでしょうか?


しばらく、体を触ったりいじるけれど、目をつぶったまま、動かないでほしい。
わかりました。マスターの仰せのままに。



目を開けていい――分かりました、目を開けますね。


これは……私の身体にいろいろな付着物がありますね。
赤色の染料にタトゥーシール……これが、俗にいう仮装でしょうか?

モチーフは、悪魔でしょうか?
ええ、私自身のことながら、良く似合っていると思います。マスターにこんな技術があるなんて思いませんでした。

……アンドロイドの私も、ハロウィンに参加できるのですね。

マスター、先ほどの私には無縁だという言葉、訂正させてください。

トリックオアトリート!
お菓子をくださらなければ、いたずらします。

そうですか。お菓子はお持ちでない。
それならば、いたずらするしかありませんね。私にしてくれたように。


任せてください。検索をかけたところ、マスターに似合いそうな仮装が複数ヒットしました。そして、仮装がすみましたら……マスターがよろしければで構いませんが、一緒に街を歩きませんか?

はい、ありがとうございます。
それでは、私からのいたずら、楽しみになさってくださいな。
ふふっ!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
アンドロイドはハロウィンパーティーの夢を見るか?
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
チョンマー の投稿台本(最大10件)