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吸血鬼の生贄として森に捨てられた子どもは……
written by 弐橋 葉
  • ファンタジー
  • 吸血鬼
公開日2025年12月20日 12:15 更新日2025年12月20日 12:15
文字数
997文字(約 3分20秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あなたの住む村には、吸血鬼の伝承があった。
「30年に一度、子どもを生贄に捧げないと村を滅ぼされる」--。
そして、あなたは30年に一度の不幸な子どもに選ばれてしまった。
森の中を彷徨い歩き出会った吸血鬼は、意外な対応をしてきて……?

演者様の性別を問わずに書いたつもりです。
おねショタ、おにロリどちらでもどうぞ。
一人称や口調の改変などは演じやすいようご自由にしてくださって構いません。
本編
……子どもがこんな森の中で何をしている。

このまま夜になったら、狼に襲われても文句は言えないぞ。

……そんな怯えた目をするな。

私は、お前に危害を加える気はない。


……まさか……。

あの村は、まだ私に生贄が必要だと思い込んでいるのか?

はぁ……『子どもを食らう吸血鬼』など、どこにも居やしないというのに……。


……そうか。

やはり……それならば、私が責任を取らねばなるまいな。

ついてこい、私の屋敷にしばらく住まわせてやる。


……今までの生贄?

しばらく私の屋敷で預かった後、適当な年齢になったら別の街や村に働きに出た。

お前もそうするといい。

元より私には、お前を食らう気などひとかけらも無いのだからな。


……そうだな……お前、読み書きは出来るか?

私の書斎に、子ども向けの本もある。

文字を勉強すれば、世界が広がるぞ。

……そうか、読み書きは出来ないのか。

そういったところが、あの村の遅れている部分のひとつだな。


だがお前は幸福だ、この私に拾われたのだから教育を受けることが出来る。

文字だけでなく計算や歴史も教えてやろう。

そうすれば、働きに出たときに役に立つからな。

教養は目に見えない礼服のようなものだ。

あるだけでその者の品格を上げてくれるし、いざという時に味方になってくれる。


……さあ、見えてきたぞ。

あれが私の屋敷だ。

私が吸血鬼ゆえ、強い光は苦手なものでな……薄暗いのは我慢してもらいたい。

お前の私室は、今まで預かってきた子どもたちの部屋を使い魔に清掃させよう。

それまでは風呂にでも入るといい。


……なんだと?

風呂に入ったことがなく、水浴びしかしたことがない……?

……そうか。

これからは、温かい湯で身体を清めていいのだぞ。


……ん?

……『あの村の誤解を解かないのか』……か。

尤もな疑問だな。

どうやらお前は頭の回転が速いようだ。

理由は単純だ。

お前、私に拾われた後の生活についてどう感じる?

勉強が出来て、温かい風呂に入れて、ふかふかのベッドで寝られる。

まあ、そのうち独り立ちはしてもらうが……。


あの村で一生を過ごすより、よほど幸せではないか?

……ふふ、歪んでいるだろう?

私は、ただ捨てられたものを拾っているだけだ。

そして、お前にはおそらく捨てられた理由がある。

気まぐれで拾ったものを磨くくらい、長い一生の暇つぶしとして許されてもいいだろう?

誤解を解いたら、すべてを救えと言われかねないからな。

それはごめんだ。


さあ、今日からしばらくここがお前の家だ。

……ああ、名前を聞いていなかったな。

今日から家族となるのだ、よろしく頼むよ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
吸血鬼の生贄として森に捨てられた子どもは……
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
弐橋 葉
ライター情報
イラストレーター、ボイスコとして活動中です。
文章を書くのも好きなので合間合間に台本も投稿していきたいと思います。
pixivにも台本をマルチしていますがこちらのほうが早いです。

何か琴線に触れたものがあればお気軽に演じてくださいませ。
使用報告も不要、口調や固有名詞の改変についても良識の範囲でいくらでもどうぞ。
楽しく使って頂くためでしたら如何様にもしてください。
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