- ダウナー
- 学校/学園
公開日2026年06月22日 03:09
更新日2026年06月22日 03:11
文字数
3471文字(約 11分35秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ダウナー系少女
視聴者役柄
指定なし
場所
屋上
あらすじ
昼休みになると、決まって屋上へ消える少女がいた。
授業には出たり出なかったり。
誰とも群れず、何を考えているのかもわからない。
そんな彼女を見つけたのは、風紀委員の主人公だった。
本来なら注意して教室へ戻すべき相手。
けれど、なぜか主人公は彼女を追い返せず、
屋上で言葉を交わすようになる。
空の話。
風の話。
教室が少し息苦しいという話。
そして誰にも見せたことのない、彼女だけの秘密。
「ここに来ると、空気が吸える気がするんだよね」
誰とも距離を縮めようとしなかった少女が、
少しずつ心を開いていく。
広い空の下で始まる、
不器用な二人の静かな青春物語。
風の通り道にある屋上で、
少女は初めて「誰かといる時間」の温かさを知っていく――。
授業には出たり出なかったり。
誰とも群れず、何を考えているのかもわからない。
そんな彼女を見つけたのは、風紀委員の主人公だった。
本来なら注意して教室へ戻すべき相手。
けれど、なぜか主人公は彼女を追い返せず、
屋上で言葉を交わすようになる。
空の話。
風の話。
教室が少し息苦しいという話。
そして誰にも見せたことのない、彼女だけの秘密。
「ここに来ると、空気が吸える気がするんだよね」
誰とも距離を縮めようとしなかった少女が、
少しずつ心を開いていく。
広い空の下で始まる、
不器用な二人の静かな青春物語。
風の通り道にある屋上で、
少女は初めて「誰かといる時間」の温かさを知っていく――。
本編
■ 導入(目安:2分)
【SE】重い扉が軋みながら開く音
(低く、乾いた声で。驚きより呆れが勝っている)
……あ。
(少し間)
……なんで、きみがここにいんの。
(やや遠ざかるように。興味を失いかけている)
風紀委員? ああ、そういうやつだっけ、きみ。
(ため息まじりに)
……はあ。
(短い沈黙)
……来ないでほしいんだけど。
(ぼそっと、独り言に近い)
せっかく誰もいなかったのに。
【SE】風の音、遠く。屋上の空気感
(面倒くさそうに、でも逃げるわけでもなく)
……まあ、いいけど。
どうせきみも、来るなって言っても来るんでしょ。
そういう顔してる。
(少し間。相手を観察するように)
……うん。やっぱり来る顔だ。
(ぼそっと)
やめてよ、そういう、ちゃんとしてる感じの目。
重いから。
---
■ パート① 「追い返せない」(目安:4分)
(軽くあしらうように)
説得?
(くすっ、と乾いた笑い)
……何、説得って。
授業出ろってこと?
(間)
……きみ、まじめだね。
いや、馬鹿にしてるわけじゃないけど。
ほんとに、そういうの、まじめにやれる人いるんだって、ちょっと思っただけ。
(間。壁にもたれかかるような気配)
……ねえ、きみ。
わたしのこと、報告するの?
(興味深そうに、でも淡々と)
ふうん。
しない、か。
じゃあなんで来たの。
(少し首をかしげるように)
……義務感?
それとも、気になった?
(間)
どっちでもいいけど。
(ぽつり)
正直に言ってくれる人、あんまりいないから、少しだけ、聞きたくなっちゃった。
(すぐに取り繕うように、淡々と戻る)
……別に、答えてくれなくてもいいよ。
(【SE】遠くで授業のチャイムが鳴る音、かすかに)
(低く、ぼそっと)
……あ、始まった。
(間)
きみ、戻らなくていいの。
風紀委員でしょ。
(少し間)
……ふうん。
わたしのそばにいるほうを選んだの。
(感情が少しだけ揺れる、でも抑える)
……変なの。
---
■ パート② 「ここに来る理由」(目安:5分)
(壁に並んで座るような距離感。ぼんやりした声で)
ここ、すきなんだよね。
屋上。
(間)
誰も来ないから。
(やや空を見上げるように、少しだけ声が柔らかくなる)
空、広いじゃん。
当たり前のことなんだけど、下にいると忘れてて、ここに来ると、ああそうか、って思う。
(間)
空って、でかいな、って。
(ふっと力が抜けた感じで)
授業が嫌いなわけじゃないよ、一応。
ただ、なんか……
(言葉を選ぶように、少し間が開く)
……教室にいると、ちょっとずつ、空気が薄くなってく感じがするんだよね。
(囁くように)
みんなが、ちゃんとしてるのを見てると、
自分がどんどんぼんやりしてくみたいな。
(間)
……消えてるわけじゃないよ。
そういう話じゃなくて。
ただ、どこかに空気を吸いに来たくなる、それだけ。
(少し間)
(やや自嘲ぎみに)
……うまく言えないけど。
(少し声を落として)
きみは、そういうの、ないの。
(間。相手の反応を聞いている気配)
……そっか。
(ぽつり)
あるんだ。
(少し驚いたように、でも静かに)
風紀委員でもそういうのあるんだね。
(くすっ、と今度は少し温度のある笑い)
……なんか、ちょっとだけ、きみのこと見くびってたかも。
ごめん。
(間)
……ねえ。
なんで風紀委員やってんの。
(聞きながら、でも責めてる感じじゃなく、純粋に)
やりたかった?
それとも、なんとなく?
(間。答えを聞いている)
(柔らかく、静かに)
……そっか。
頼まれたから、か。
(間)
……それ、ちょっとわたしに似てる。
(小さく、ぼそっと)
やりたいことが特にないから、頼まれたことをやってるだけ、みたいな。
(間)
……でも、きみはちゃんとやってるじゃん。
わたしは、やってないけど。
(自嘲でも卑下でもなく、ただ淡々と)
なんか、差がついたね。
(少し間。風の音)
【SE】風が強く吹き抜ける音
(髪が揺れるような気配、少しだけ声が和らぐ)
……風、気持ちいいでしょ。
ここ、風の通り道になってるみたいで、
いつも少し吹いてるんだよ。
(囁くように、ゆっくりと)
授業中、窓から風来ても、全然気持ちよくないのに、
ここに来ると、同じ風でも違う感じがする。
(間)
……自由の味がするのかな。
(すぐに少し恥ずかしそうに、声が僅かに早まる)
……いや、ちょっと言いすぎた。忘れて。
---
■ パート③ 「君だけに見せる顔」(目安:6分)
(間。静かに座っている空気感)
(少し声が落ちて、独白気味に)
……きみ、わたしのこと、どう思ってた?
クラスで。
(相手の答えを待つ間)
(くすっ)
……「よくわかんないやつ」。
正直だね。
(少し間)
……まあ、合ってる。
わたし自身も、自分のことよくわかんないし。
(少し静かな、打ち明けるような声)
ねえ、秘密にしてほしいんだけど。
(間)
わたし、ここで、ずっとぼーっとしてるわけじゃないんだよ。
(ちょっと躊躇ってから)
……詩、書いてるの。
(小さく、少し恥ずかしそうに早口になる)
誰にも見せたことないやつ。
ノートに、なんか、思ったこととか、空の色とか、風の音とか、書き留めてるだけなんだけど。
(間)
……笑わないでよ。
(相手が笑っていないのを確認して、少しだけ安堵する気配)
(少し声が落ち着く)
……笑わないんだ。
(間)
きみ、変わってるね。
いい意味で。
(間)
普通さ、こういう話になったら、「見せて」とか、「すごいね」とか、そういう反応するじゃん。
でも、きみ、ただ、聞いてるだけじゃん。
(少し間)
(ぽつり)
……それが、なんか、すごく楽。
(少し驚いたように、自分の言葉に)
……あ、わたし、今、「楽」って言った。
(間)
珍しい。
そんなこと思ったの、久しぶりかも。
(低く、静かに)
ねえ、きみ。
また来る?
(間)
ここに。
(相手の答えを待っている)
(少し間)
(声が少しだけ揺れる、感情が滲む)
……来てもいいよ。
報告もしないなら、まあ……
一緒に空見るくらいなら、別に。
(すぐに取り繕うように)
迷惑とか思ってないから。
一応、言っとく。
(間。少し早口で)
あと、きみの名前、教えて。
同じクラスなのにまだ知らないの、さすがにちょっと変だと思って。
(相手が名前を言う間)
(少し、反芻するように静かに)
……そっか。
(間)
(柔らかく、ゆっくり)
……いい名前。
【SE】風がゆっくりと吹き抜ける音
(囁くように、ゆっくり)
……ねえ、空、見てみて。
(間)
今日、雲の形が変なんだよ。
なんか、魚みたいな雲がいて、ずっと気になってたんだけど、
一人で見てると、なんか……
(間)
(ぽそっと、本当に小さく)
……誰かに教えたかったな、って思った。
(すぐに声のトーンを少し戻す)
……まあ、きみに教えてもしょうがないっちゃしょうがないんだけど。
(間)
でも、見て。
あの、ちょっと右のほう。
(少し声が上がる、珍しく少し生き生きとして)
ほら、あそこ。
わかる?
魚の尻尾みたいな形のやつ。
(間。相手が見ている気配)
(ふっと、静かに笑う)
……でしょ。
変な形。
(少し間。また静かな声に戻る)
(独り言のように)
……こういうの、誰かと共有するの、
わたし、苦手だと思ってたんだけど。
(間)
……きみとなら、なんか、できそうな気がする。
(すぐに少し恥ずかしそうに、小さく)
……言いすぎかな。
(間)
(少し笑う。乾いてない、少し温度のある笑い)
うん、言いすぎ。
忘れて。
(でも、そう言いながらも、否定しない空気)
---
■ クロージング(目安:3分)
【SE】遠くで終礼のチャイムが鳴る音
(少し間)
(ぼそっと)
……終わったね、授業。
(間)
きみ、今日、全部サボったじゃん。
風紀委員なのに。
(くすっ、と小さく笑う)
(少しだけからかうように、でも責めてない)
大丈夫なの、それ。
(間。相手の返事を聞いている)
(少し間)
……「きみがいなくなる気がしなかったから」。
(間)
(静かに、声が少し落ちる)
……そっか。
(短い沈黙)
……ありがとう。
(間)
来てくれて。
(少し照れたように、少し早口になる)
いや、別に大したことじゃないんだけど。
ただ、一人でいるのと二人でいるのって、
空の見え方が全然違うっていうのが、
なんか、今日わかったから。
それだけ。
(間)
(ゆっくり、静かに)
また、来てもいい。
もしきみが、また来たくなったら。
(間)
……わたしは、たぶん、いるから。
(少し間。風の音)
【SE】風が静かに吹き抜ける音
(独り言のように、でも聞かせているように)
空って、広いな。
(間)
……ずっとそう思ってたけど、
今日、初めて、広くてよかったって思った。
(間)
(ぽつり、本当に小さく)
……きみのせいだよ。
(少し間。照れているのか、逃げるように目を逸らす気配)
(乾いた、でも少し柔らかい声で)
……帰ろっか。
(間)
また、ね。
【SE】屋上の扉が、静かに、開く音
(遠ざかりながら、最後にぼそっと)
……名前、ちゃんと覚えたから。
(間)
(囁くように、最後に)
きみのこと。
【SE】扉が静かに閉まる音
…………
(長い沈黙)
(風の音だけが残る)
【SE】風の音、フェードアウト
---
fin.
【SE】重い扉が軋みながら開く音
(低く、乾いた声で。驚きより呆れが勝っている)
……あ。
(少し間)
……なんで、きみがここにいんの。
(やや遠ざかるように。興味を失いかけている)
風紀委員? ああ、そういうやつだっけ、きみ。
(ため息まじりに)
……はあ。
(短い沈黙)
……来ないでほしいんだけど。
(ぼそっと、独り言に近い)
せっかく誰もいなかったのに。
【SE】風の音、遠く。屋上の空気感
(面倒くさそうに、でも逃げるわけでもなく)
……まあ、いいけど。
どうせきみも、来るなって言っても来るんでしょ。
そういう顔してる。
(少し間。相手を観察するように)
……うん。やっぱり来る顔だ。
(ぼそっと)
やめてよ、そういう、ちゃんとしてる感じの目。
重いから。
---
■ パート① 「追い返せない」(目安:4分)
(軽くあしらうように)
説得?
(くすっ、と乾いた笑い)
……何、説得って。
授業出ろってこと?
(間)
……きみ、まじめだね。
いや、馬鹿にしてるわけじゃないけど。
ほんとに、そういうの、まじめにやれる人いるんだって、ちょっと思っただけ。
(間。壁にもたれかかるような気配)
……ねえ、きみ。
わたしのこと、報告するの?
(興味深そうに、でも淡々と)
ふうん。
しない、か。
じゃあなんで来たの。
(少し首をかしげるように)
……義務感?
それとも、気になった?
(間)
どっちでもいいけど。
(ぽつり)
正直に言ってくれる人、あんまりいないから、少しだけ、聞きたくなっちゃった。
(すぐに取り繕うように、淡々と戻る)
……別に、答えてくれなくてもいいよ。
(【SE】遠くで授業のチャイムが鳴る音、かすかに)
(低く、ぼそっと)
……あ、始まった。
(間)
きみ、戻らなくていいの。
風紀委員でしょ。
(少し間)
……ふうん。
わたしのそばにいるほうを選んだの。
(感情が少しだけ揺れる、でも抑える)
……変なの。
---
■ パート② 「ここに来る理由」(目安:5分)
(壁に並んで座るような距離感。ぼんやりした声で)
ここ、すきなんだよね。
屋上。
(間)
誰も来ないから。
(やや空を見上げるように、少しだけ声が柔らかくなる)
空、広いじゃん。
当たり前のことなんだけど、下にいると忘れてて、ここに来ると、ああそうか、って思う。
(間)
空って、でかいな、って。
(ふっと力が抜けた感じで)
授業が嫌いなわけじゃないよ、一応。
ただ、なんか……
(言葉を選ぶように、少し間が開く)
……教室にいると、ちょっとずつ、空気が薄くなってく感じがするんだよね。
(囁くように)
みんなが、ちゃんとしてるのを見てると、
自分がどんどんぼんやりしてくみたいな。
(間)
……消えてるわけじゃないよ。
そういう話じゃなくて。
ただ、どこかに空気を吸いに来たくなる、それだけ。
(少し間)
(やや自嘲ぎみに)
……うまく言えないけど。
(少し声を落として)
きみは、そういうの、ないの。
(間。相手の反応を聞いている気配)
……そっか。
(ぽつり)
あるんだ。
(少し驚いたように、でも静かに)
風紀委員でもそういうのあるんだね。
(くすっ、と今度は少し温度のある笑い)
……なんか、ちょっとだけ、きみのこと見くびってたかも。
ごめん。
(間)
……ねえ。
なんで風紀委員やってんの。
(聞きながら、でも責めてる感じじゃなく、純粋に)
やりたかった?
それとも、なんとなく?
(間。答えを聞いている)
(柔らかく、静かに)
……そっか。
頼まれたから、か。
(間)
……それ、ちょっとわたしに似てる。
(小さく、ぼそっと)
やりたいことが特にないから、頼まれたことをやってるだけ、みたいな。
(間)
……でも、きみはちゃんとやってるじゃん。
わたしは、やってないけど。
(自嘲でも卑下でもなく、ただ淡々と)
なんか、差がついたね。
(少し間。風の音)
【SE】風が強く吹き抜ける音
(髪が揺れるような気配、少しだけ声が和らぐ)
……風、気持ちいいでしょ。
ここ、風の通り道になってるみたいで、
いつも少し吹いてるんだよ。
(囁くように、ゆっくりと)
授業中、窓から風来ても、全然気持ちよくないのに、
ここに来ると、同じ風でも違う感じがする。
(間)
……自由の味がするのかな。
(すぐに少し恥ずかしそうに、声が僅かに早まる)
……いや、ちょっと言いすぎた。忘れて。
---
■ パート③ 「君だけに見せる顔」(目安:6分)
(間。静かに座っている空気感)
(少し声が落ちて、独白気味に)
……きみ、わたしのこと、どう思ってた?
クラスで。
(相手の答えを待つ間)
(くすっ)
……「よくわかんないやつ」。
正直だね。
(少し間)
……まあ、合ってる。
わたし自身も、自分のことよくわかんないし。
(少し静かな、打ち明けるような声)
ねえ、秘密にしてほしいんだけど。
(間)
わたし、ここで、ずっとぼーっとしてるわけじゃないんだよ。
(ちょっと躊躇ってから)
……詩、書いてるの。
(小さく、少し恥ずかしそうに早口になる)
誰にも見せたことないやつ。
ノートに、なんか、思ったこととか、空の色とか、風の音とか、書き留めてるだけなんだけど。
(間)
……笑わないでよ。
(相手が笑っていないのを確認して、少しだけ安堵する気配)
(少し声が落ち着く)
……笑わないんだ。
(間)
きみ、変わってるね。
いい意味で。
(間)
普通さ、こういう話になったら、「見せて」とか、「すごいね」とか、そういう反応するじゃん。
でも、きみ、ただ、聞いてるだけじゃん。
(少し間)
(ぽつり)
……それが、なんか、すごく楽。
(少し驚いたように、自分の言葉に)
……あ、わたし、今、「楽」って言った。
(間)
珍しい。
そんなこと思ったの、久しぶりかも。
(低く、静かに)
ねえ、きみ。
また来る?
(間)
ここに。
(相手の答えを待っている)
(少し間)
(声が少しだけ揺れる、感情が滲む)
……来てもいいよ。
報告もしないなら、まあ……
一緒に空見るくらいなら、別に。
(すぐに取り繕うように)
迷惑とか思ってないから。
一応、言っとく。
(間。少し早口で)
あと、きみの名前、教えて。
同じクラスなのにまだ知らないの、さすがにちょっと変だと思って。
(相手が名前を言う間)
(少し、反芻するように静かに)
……そっか。
(間)
(柔らかく、ゆっくり)
……いい名前。
【SE】風がゆっくりと吹き抜ける音
(囁くように、ゆっくり)
……ねえ、空、見てみて。
(間)
今日、雲の形が変なんだよ。
なんか、魚みたいな雲がいて、ずっと気になってたんだけど、
一人で見てると、なんか……
(間)
(ぽそっと、本当に小さく)
……誰かに教えたかったな、って思った。
(すぐに声のトーンを少し戻す)
……まあ、きみに教えてもしょうがないっちゃしょうがないんだけど。
(間)
でも、見て。
あの、ちょっと右のほう。
(少し声が上がる、珍しく少し生き生きとして)
ほら、あそこ。
わかる?
魚の尻尾みたいな形のやつ。
(間。相手が見ている気配)
(ふっと、静かに笑う)
……でしょ。
変な形。
(少し間。また静かな声に戻る)
(独り言のように)
……こういうの、誰かと共有するの、
わたし、苦手だと思ってたんだけど。
(間)
……きみとなら、なんか、できそうな気がする。
(すぐに少し恥ずかしそうに、小さく)
……言いすぎかな。
(間)
(少し笑う。乾いてない、少し温度のある笑い)
うん、言いすぎ。
忘れて。
(でも、そう言いながらも、否定しない空気)
---
■ クロージング(目安:3分)
【SE】遠くで終礼のチャイムが鳴る音
(少し間)
(ぼそっと)
……終わったね、授業。
(間)
きみ、今日、全部サボったじゃん。
風紀委員なのに。
(くすっ、と小さく笑う)
(少しだけからかうように、でも責めてない)
大丈夫なの、それ。
(間。相手の返事を聞いている)
(少し間)
……「きみがいなくなる気がしなかったから」。
(間)
(静かに、声が少し落ちる)
……そっか。
(短い沈黙)
……ありがとう。
(間)
来てくれて。
(少し照れたように、少し早口になる)
いや、別に大したことじゃないんだけど。
ただ、一人でいるのと二人でいるのって、
空の見え方が全然違うっていうのが、
なんか、今日わかったから。
それだけ。
(間)
(ゆっくり、静かに)
また、来てもいい。
もしきみが、また来たくなったら。
(間)
……わたしは、たぶん、いるから。
(少し間。風の音)
【SE】風が静かに吹き抜ける音
(独り言のように、でも聞かせているように)
空って、広いな。
(間)
……ずっとそう思ってたけど、
今日、初めて、広くてよかったって思った。
(間)
(ぽつり、本当に小さく)
……きみのせいだよ。
(少し間。照れているのか、逃げるように目を逸らす気配)
(乾いた、でも少し柔らかい声で)
……帰ろっか。
(間)
また、ね。
【SE】屋上の扉が、静かに、開く音
(遠ざかりながら、最後にぼそっと)
……名前、ちゃんと覚えたから。
(間)
(囁くように、最後に)
きみのこと。
【SE】扉が静かに閉まる音
…………
(長い沈黙)
(風の音だけが残る)
【SE】風の音、フェードアウト
---
fin.
クレジット
ライター情報
はじめまして
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
◇フリー台本に関して
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
使用時は作者名+作品リンクのクレジット表記をお願いします。
使用報告いただけると聴きに行きます。
よろしくお願いいたします。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください。
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
◇フリー台本に関して
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
使用時は作者名+作品リンクのクレジット表記をお願いします。
使用報告いただけると聴きに行きます。
よろしくお願いいたします。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
有償利用について
全ての台本に関しまして、有償利用が可能です
有償利用について
全ての台本に関しまして、有償利用が可能です
利用実績(最大10件)
ねむりはり の投稿台本(最大10件)