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……帰ってきちゃった。ボクが悪かった、だから、開けて
written by ねむりはり
  • カップル
  • 喧嘩
  • ボクっ娘
  • ダウナー
  • ヒモ
公開日2026年06月27日 21:14 更新日2026年06月27日 21:14
文字数
2466文字(約 8分14秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ダウナー系少女
視聴者役柄
彼氏
場所
あらすじ
喧嘩の勢いで家を飛び出した恋人は、寒い夜の街をさまよった末、結局あなたのもとへ戻ってくる。

「帰ってきたかったわけじゃない」と最後まで強がりながらも、その言葉の裏には、不安や寂しさ、そして「必要とされたい」という切実な想いが隠されていた。

「どうせボクのことなんか、どうでもいいんでしょ」

喧嘩の本当の原因は、自分に自信が持てず、あなたの愛情を信じきれなかったこと。

素直になれない恋人が、少しずつ本音を打ち明け、「ごめん」と伝え、もう一度あなたの隣を選ぶまでを描く、切なくて甘い同棲ラブストーリー。
本編
■ 導入(目安:1〜2分)

【SE】マンションの廊下、静かな夜の環境音

(低く、ぼそっと。感情を押し殺したような第一声)

……ピンポン、押したくない。

(独り言のように、かすかに吐息)

押したら負けじゃん。ボクが。

…………

(少し声が大きくなって、でもすぐ小声に戻る)

でも、寒いし。

(舌打ち、小さく)

……はぁ。

(ぼそぼそと言い訳するように)

外、思ったより寒かったし。十一月だし。財布、小さいやつしか持ってきてないし。

(自分に言い聞かせるように)

べつに、帰ってきたかったわけじゃないから。

…………

(意を決したように、小さくチャイムを押す)

【SE】インターホンの音、短く

(焦ったように、でも声はぼそっと)

あ、やば。押した。

…………

(扉が開く気配。対面して、目をそらしながら)

【SE】扉が開く音

……なに、その顔。

■ パート①「強がりの入口」(目安:3〜4分)

(腕を組んで、そっぽを向くように)

入れてよ。寒い。

(少し声が尖って)

べつに謝りに来たわけじゃないし。ただ、財布が、その、薄かっただけだし。

(部屋に入りながら、独り言みたいに)

【SE】足音、室内に入る

コンビニも遠かったし。あそこのベンチ、風当たり強すぎるし。

(ぽつりと)

……ちょっと、座っていい?

(ソファに座る気配)

【SE】ソファに座る音、小さく

(斜め前を向いたまま、ぼそっと)

……怒ってる?

(間)

……そっか。

(強がっているけど少し安堵している)

……まあ、怒るよね。ボクも怒ってたし。

(ぼそっと、独り言みたいに)

さっき、ずっと考えてたんだけど。

あの喧嘩の原因って、なんだっけ。

(少し間)

……ボクが、「どうせきみはボクのことなんかどうでもいいんでしょ」って言ったところ、から?

(少し責めるような、でも本当は確認したいだけ)

ちがう?

(少し距離が縮まる。声が低く、ゆっくりに)

……きみ、あのとき、「そんなことない」って言ったじゃん。

でもボク、信じられなくて。

(吐息まじりに)

なんでいつも、そういうこと、サラッて言えるの。

ボクには……言えないのに。

(悔しそうに、でも声は小さい)

好きって言うの、なんか、恥ずかしいじゃん。

ボクだけ。

……ボクだけ、いつも必死みたいで、やだ。

(ぼそっと、口を尖らせるように)

だから、きみがサラッと言うの、見るたびに、なんか、ムカつくんだよ。

(すぐ付け加えて、照れを隠すように早口で)

ムカつくっていうか、その、違うけど。違くはないけど。

(照れて声がわずかに上ずる)

……うるさいな。

■ パート②「本音が溢れる」(目安:4〜5分)

(少し間があって、声が静かになる)

……ねえ。

ボク、ヒモっぽいって、思う?

(少し傷ついている。声に力がない)

きみのお金、使ってるし。家事とか、半分もできてないし。

仕事も、ほとんど在宅だし。

(小さく、ぽつり)

……きみの方が、いっぱい働いてる。

(長い沈黙)

(長い沈黙)

(自嘲するように、でも感情をぐっと押さえて)

友達に言ったら、「それヒモじゃん」って。

笑って言われたんだけど。

(笑えなかった、それが伝わる声)

笑えなかった。

…………

(ゆっくり)

(低く、囁くように)

ボク、きみに……必要とされてる?

(吐息まじり)

……ちゃんと答えて。

ごまかさないで。

(少し声が震えて)

ボクみたいなの、そのうち、いらなくなるんじゃないかって。

ずっと、思ってた。

(怖かった、それをやっと言えた)

……だから、喧嘩したのかも。

ボクが先に、嫌いになれたら、楽かなって。

(ぼそっと、正直に)

嫌いになろうとしたのに、なれなかったし。

家出したのに、帰ってきたし。

(少し笑いが混じる、自嘲と愛しさが混ざったような)

……ボク、ほんとにだめだな。

(息を吸って、少し声を落ち着けて)

……あのさ。

さっきの喧嘩、ボクが先に、変なこと言ったから。

(やっと、素直になれる瞬間)

「どうせボクのことどうでもいいんでしょ」って言ったの、ボクだし。

……ごめん。

(声が少し、小さくなる)

ごめん。

…………

(照れてそっぽを向きながら)

いや、だから、ちゃんと言ったじゃん。もう十分じゃん。

そんな、じっと見ないで。

(照れて少し早口になる)

なんでそんな顔するの、ずるいじゃん。

ボクが悪者みたいに……あ、ボクが悪かったんだけど。

(ぼそっと)

わかってるし。

■ パート③「距離が縮まる」(目安:3〜4分)

(少し間)

(緊張がほぐれて、甘えたくなってきている)

……ねえ、もう少し、こっち来ていい?

(自分から寄っていく気配)

【SE】ソファに移動する、小さな音

(声が少し甘くなって)

……寒かった、外。

ちゃんと温かい。

(ぼそっと、素直に)

きみのそばって、あったかいな。

(素直な一言が恥ずかしくてすぐごまかす)

……言ってない。今の聞こえてない。

(小さく、照れて)

聞こえてたら、忘れて。

…………

(静かに、ゆっくり)

……ねえ。

ボクのこと、好き?

(怖くてぼそっと聞く。でも答えが欲しい)

……うん。

(少し、声が柔らかくなって)

……ボクも。

(すぐに早口で付け加えて)

だから喧嘩したくないし。だから家出したかったし。だからすぐ帰ってきたし。

(全部、好きだから、という照れ隠し)

……全部、そういうことだから。

(吐息まじりに、小声で)

わかって。

(ゆっくり、囁くように)

……ヒモでいい?

しばらく、ヒモでいさせて。

その代わり、ボク、ちゃんと、ここにいるから。

( 精一杯の言葉。真剣)

逃げないから。

もう家出しないから。

(少し間)

……たぶん。

(少し笑って、照れ隠し)

(ぼそっと、でも確かな声で)

……きみのそばにいたい。

それだけは、本当だから。

…………

■ クロージング(目安:1〜2分)

【SE】部屋の静かな環境音、夜

(眠そうな、ゆったりした声に変わって)

……ねむ。

喧嘩って、疲れる。

(小さくあくびをかみ殺すように)

(囁くように、甘く)

……ねえ、このままでいい?

動きたくない。

(ぽつり、ぽつり)

……きみが隣にいたら、ねむれる。

ボク、きみの隣だと、なんか、安心するんだよ。

(眠そうで、素直になっている)

……ずっと、そうだったし。

(吐息まじり、声がさらに小さくなる)

……子供のときから。

…………

(ほとんど眠りに落ちる直前のような、かすかな声で)

……喧嘩、また、するかもしれないけど。

そのたびに、帰ってくるから。

……ここに。

…………

(長い沈黙)

(最後、吐息のように)

……おやすみ。

【SE】静かな夜の環境音、フェードアウト

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クレジット
・台本(ゆるボイ!)
……帰ってきちゃった。ボクが悪かった、だから、開けて
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ねむりはり
ライター情報
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「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
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