同い年だけど、あなたを「先輩」と呼ぶ大学の同級生。
ちょっと抜けたところもあるけれど、あなたを慕ってくれる彼女とお昼を過ごします。

あっ、先輩お疲れ様ですっ。
いえ、私もさっき来たとこだったので大丈夫ですよ。

…そっか、お昼買い損ねちゃったんですね。
じゃあ、先輩が戻ってくるまで待ってます。

---

お帰りなさい。
何買ってきたんですか？

焼肉弁当と、お腹空いた時のためにカップ麺…。
それ、昨日も買ってませんでした？

偏ってると身体に良くないですよ。
私が先輩の分も作りましょうか、って言ってるのに…。

お弁当作るのは苦じゃないですから、
先輩は気にすることないんです。
…もう、先輩は頑固なんですから。

…そうですね、お腹も空いたし食べましょっか。
いただきます。

（お弁当を開ける音）

あっ…。
うぅ…やらかしました…。

弟の分もお弁当作ってたら、
ご飯の段だけ持ってきちゃった…うぅ…。

はい…お母さんは早朝に仕事に出ちゃってたので、
代わりに私が弟の分も作ってたんですよ。

弟は多分、今ごろおかずだけ食べてると思います…。
どうしてこういう時に限って…もぅ…。

とりあえず、お惣菜だけコンビニで買ってきます。
…えっ？ いやいや、先輩のを分けてもらうなんていいですよ。

先輩もちゃんとお昼食べないと、身体に障りますし。
すぐ買ってきますから、先輩は食べててくださいっ。

---

ふぅ。やっとご飯食べられる…。
…って、あれ？ …あれ？

今度はお箸がない…。
さすがにお箸は持ってきたと思って、
買う時「いらないです」って言っちゃったのに…。
もぉーっ、なんでぇ…っ。

もっかい行って貰ってきます…うぅ。
えっ…それ、先輩がカップ麺用に貰ったやつなのに、いいんですか…？

そう、ですね。
レジ混んでたから、貰って戻ってくるのに時間かかりそうだし…。

じゃあ、お言葉に甘えてお借りします。
ありがとうございます、先輩。

…えっ？
だって、先輩は「先輩」じゃないですか。

バイトは私よりも先輩の方が歴長いし。
学部が違うだけで、同い年って知ったのもつい最近だったから、
「先輩」呼びの方がしっくりきちゃってて。

もしかして、変えたほうがいいですか…？

…確かに、こうやって大学で一緒に過ごす仲になったので、
敬語は外してもいいかも、ですね。

慣れるまでかかるかもですけど、
頑張って外してみます。 あっ…外して…みるね？

う…っ。 何でだろ、なんかちょっと恥ずかしい…。
わ、わかってます。 ちょっとずつ、ちょっとずつ…。

ん…？

---（同じ学部の女の子が、あなたに話しかける。少し話をして、別れてから）

同じ学部の子、ですか？
随分親しそうでしたね。

「今度遊びに行く約束」…。
それって先輩から誘ったんですか？

あっ、いや、べつに他意はないんですけど。
プライベートな話でしたよね、気に障ったらごめんなさい…。

そ、そうだ…先輩って、この後授業あったりしますか？

…じゃあ、帰り付き合ってくれませんか？

（小声で）もうちょっと、先輩と一緒に居たいから…。

・台本（ゆるボイ！）
ちょっと抜けてる同級生
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・台本制作者
のみやま