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朝、かんばせには溢れる喜び
written by 天北くろむ
  • 天然
  • 清楚
  • 敬語
  • 歴史
公開日2021年06月20日 22:25 更新日2021年06月20日 22:25
文字数
1160文字(約 3分52秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
侍女
視聴者役柄
旦那様
場所
和風のお屋敷
あらすじ
旦那様が大好きで一途に頑張る侍女と、そんな侍女を慈しむ穏やか紳士な旦那様の朝のひととき。

読み手は旦那様に仕える年若い侍女。明るく前向き、ややおっちょこちょい。
聞き手は旦那様。和風の村に住み、お屋敷に住んでいる。代々村長をしている家。
ある程度の年の差があるイメージですが、そこはお好みで。

※pixiv版には解説もありますので、宜しければご覧ください。
本編
※()内は効果音、BGMなど。その通りでなくても構いません。

以下から台本startです。

~~~

(小鳥のさえずり、砂利道を歩く音)

「……わぁ、ようやくです……!
旦那様に早く報告しなくっちゃ!
でも……喜んでもらえるでしょうか……でもでも、折角頑張ったのですし!
旦那様だってお好きな筈だし、きっと大丈夫!
さて、旦那様を起こしに行く時間です!」

(床を小走りで歩く音など)

「……旦那様、おはようございます。
朝で御座います。失礼いたしますね」

(障子を開ける音など)

「まぁ、もう起きていらっしゃったのですね。
お着替えまで済まされて……
私のお仕事が減ってしまったではないですか、もう。
……私の作るご飯のいい匂いがしたから、目が覚めてしまったのですか?
そ、それは申し訳ありません……?
えぇと、今日も腕によりをかけて作りましたから、楽しみにしていて下さいな。
献立ですか? 今日はですね……
大根おろしを添えただし巻き玉子と、皮までぱりりと焼き上げたシャケ。
ひじきと大豆の煮物に、ほうれん草のおひたし。
大根と人参と玉ねぎと豆腐のお味噌汁と、きゅうりと塩昆布の浅漬け。
そして、炊き立てホカホカのご飯!
……と、こんな感じです!」

(お腹の鳴る音など)

「まぁ、ふふ……旦那様ったら、大きな腹の虫が鳴いておりますね。
聞いてる内に一層腹が減った、ですか?
お代わりは沢山作りましたから、お好きなだけお召し上がり下さいまし。

……っと、そうでした。
お腹がぺこぺこの旦那様には酷なご相談があるのですが……
朝餉(あさげ)の前に、少しだけ見て頂きたいものがあるのです。
えぇ、はい。どうしても今でないと駄目なのです。
……宜しいのですか? ありがとうございます!

ではでは、庭の方へ。
すぐに済みますので……!」

(床を歩く音、砂利道を歩く音など)

「こちらです、旦那様。
見て下さいまし! 朝顔が咲いたのです!
はい、以前に旦那様から買って頂いた鉢植えの朝顔です。
毎日欠かさずお世話をしまして、今朝に蕾が開いたのですよ。
どうしても旦那様には一番に見せたくて。
朝露に濡れて、朝日を浴びて輝くこの花たちを。
……旦那様? 私ではなく朝顔を見て下さいな。
え……? 私も同じくらい、輝くような笑顔だから、なんて……!
だ、だって旦那様から頂いた朝顔ですもの、嬉しくて!
枯らしてはならぬ、と思って本当に一生懸命育てたのですよ!
水をやる量とか肥料とか、庭師のお爺様に聞いたりして……
……しっかりと育ててくれてありがとう?
いえいえ、滅相もないです。旦那様に喜んで頂けて何よりです!
……うーん、旦那様?
楽しげに、ニコニコしてらっしゃいますけれど、私ばかり見ていませんか?
気のせいですか? そうですか……?」

(最初より大きめに、お腹の鳴る音など)

「はっ! そうでした、旦那様は空腹なのでした!
では、朝餉に致しましょう。すぐにご用意致しますので!
はい、今日も一日宜しくお願いしますね、旦那様!」

End
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
朝、かんばせには溢れる喜び
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
天北くろむ
ライター情報
気ままに台本を書き始めました。
まだ作品は少な目ですが、じわじわ増やしていく予定です。
ご活動の一助になれれば幸いです。

pixivさんにも台本を置いています。
そちらは解説ありの台本もご用意していますので、ご参考までに。

【得意ジャンル】
甘々、ほのぼの、和風、ラブコメ、切なめ、おじさま系
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