0
おてんばお姫様と護衛の侍:姫様視点ばぁじょん
written by 天北くろむ
  • のじゃロリ
  • お姫様
  • 歴史
  • 戦国時代
公開日2021年06月20日 22:37 更新日2021年06月23日 21:26
文字数
1448文字(約 4分50秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お姫様
視聴者役柄
場所
あらすじ
和風〇〇なお姫様と、その護衛のお侍シリーズその1。
ほのぼのしたやりとりのシチュエーションボイス台本です。

こちらはお姫様視点となります。~~のじゃ、が語尾の幼いお姫様です。
言葉的におかしい部分もあるかもしれませんがご容赦下さい。
男性の方は宜しければお侍視点の方も見てみて下さいね。
(このお姫様とお侍のやりとり二人用の台本もpixivさんに用意してあります)

※ふわっとあらすじと設定
読み手はのお転婆お姫様の護衛をしているお侍。ござる。
やや振り回され気味だが、お姫様の事は敬愛している。
聞き手は貴族のお姫様。木登りで息抜きしています。
齢は8歳から10歳程度。育ちの所為でやや大人びています。
本編
※()内は効果音、BGMなど。その通りでなくても構いません。

以下からお姫様視点バージョン台本startです。

~~~

(木の枝が揺れる音など)

「……よっ、ほっ……とりゃっ。
……ふぅ、此処まで登れば、一安心かのう。
よいしょ、っと。
……うむ、この枝の座り心地は、いつも良いものじゃ。
嗚呼、この眺め、この風……心が洗われるようじゃの……」

(小鳥のさえずりなど)

「うーん、お天道様もぽかぽかと、良い陽気じゃ。
少し眠くなってきたのぅ……ん?
あれ、は……くく、奴め、わらわを探しに来おったか。
あの必死な形相たるや……くく。
父上にわらわの護衛を任された故、仕事熱心な事じゃな。
あの様子では、国中を探し回りそうな勢いじゃ。
……やれやれ、仕方あるまい。
(やや大きめの声で)おぅい! お主の探している姫はここじゃー!(大声終わり)

何故なにゆえ登ったか、と聞かれても……此処に木があったからじゃ。
この辺りで一番大きな木故、しっかりしておるぞ?
……何? 危ないから迎えに行く? お主も登るのか?
わらわ一人でも降りられるが……まぁ良い、好きに致せ。
落ちて怪我などするなよ」

――― 間 ―――

「くく、ははは! 嗚呼おかしい。良い見世物であった。
わらわより背も体も手足も大きいというのに、お主ときたら……
ほら、幹にしがみついて震えていないで、此処に座るのじゃ。
お主が座っても、この枝ぶりであれば折れたりはせぬ。
……うむ、幼き頃より、よく木登りはしておるからな。
父上、母上、乳母めのとには叱られてしまうが……。
……何かあったのか、じゃと?
お主……ぼぉっとしているようでいて、よく見ておるな……。
それとも、わらわが分かり易いか。くく、わらわも未熟者じゃの。
……何だ、聞かぬのか。無理に話さずとも良い、と?
……大抵の者は、あれやこれやとやかましく聞いてくるのに。
話したい時に、話したい相手に話せば良い、か。
……そうじゃな、重い心のままでは、何処にも行けぬからのぅ……」

(風の吹く音など)

「此処は眺めも、風も気持ちの良い所じゃろう?
くく、そう褒めるな。何と言ってもわらわの秘密の場所じゃからの。
……ならば忘れる、と? 
嗚呼そうじゃな、お主なら構わぬ。覚えておくが良い。
……今度来る時はお供する、とな。
お主も熱心じゃのう。父上の命令は絶対、か。
……何? 命令は関係なく、わらわだからこそ、身を案じた、と?
……くく、そうか。何とも真っすぐな目で申すのぅ、お主は。
お主の言葉であれば、信じよう」

(やや強い風の音)

「……む。もう帰らねばならぬか。
……むぅ。お主、まずは幹にしがみつくが良い。
そう、わらわに背を向けておくのじゃ。……えいっ。
こら、暴れるでない! わらわもろとも落ちてしまうではないか!
何故なにゆえおんぶかと聞かれれば、そうじゃな。
何やら寒いし。それに降りるのがオソロシイのじゃー。
お主はこんな姫を放っておくのか?
……うむ、よいぞ。しっかり励むが良い。
お主……顔が赤くなっておらぬか? 大丈夫か?
気のせい……ならば良いのじゃが。
……お主の背中は温かいな。
久しぶりに誰かに背負われた気がする。
ふぁ……何だか眠くなってきたのじゃ。
安心、しておるのかのぅ。
ううむ、お主は、不思議な奴じゃ……すぅ……」

――― 間 ―――

(モノローグ)
「(……む、気が緩んで寝てしまっておったのかの。
もう木から降りて、屋敷に向かっているようじゃが……
今更起きるのも、何やら気恥ずかしいのじゃ。
心地良い事じゃし、もう少し負ぶわれておくとするか。
歩かずに済んで、楽じゃからの。
……お主の出迎え、大儀であった。わらわは嬉しかったぞ。
素直に申せば調子に乗りそうじゃからな。
また今度、伝えるとしよう)」
(モノローグ終わり)

(ゆっくりと歩いて去る音など)

End
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
おてんばお姫様と護衛の侍:姫様視点ばぁじょん
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
天北くろむ
ライター情報
気ままに台本を書き始めました。
まだ作品は少な目ですが、じわじわ増やしていく予定です。
ご活動の一助になれれば幸いです。

pixivさんにも台本を置いています。
そちらは解説ありの台本もご用意していますので、ご参考までに。

【得意ジャンル】
甘々、ほのぼの、和風、ラブコメ、切なめ、おじさま系
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
天北くろむ の投稿台本(最大10件)