ねえ君、この書類もう添削終わった？

まだ終わってないの？はぁ....？使えな...

君さあ、この前の企画会議の時も私がフォローしなかったら大失敗で終わってたよね？どうしていつも初歩的なミスばっかりするのかなあ。

きっと気がたるんでるんでしょ？今日は責任取って私と残業しなさい。これは強制じゃないけど...どうする？

そう言うと思ってたわ。まあ、上司に言われたら言う通りにするのが当たり前なんだけどね。

言う通りに....ね。ほら、さっさと始めるよ。仕事は山積みなんだから。

え？あー、あんた達は帰っていいよ、今日は私と彼でやるから。じゃ、おつかれー。

(数時間後)

はい、これコーヒー。そっちはどう？もう終わりそう？

あとちょっとって....まだ終わってないわけ？機転も利かないし作業効率も悪いとか...私が直属の上司じゃなきゃとっくにクビだからね？

あー、ようやく終わった？今日は遅いから私の車に乗せてあげる。早く支度して。

(車内へ移動)

シートベルトしっかり締めた？準備出来たなら行くよ。

先に聞いておくけど、君の家って会社から遠いんだっけ？

へぇ、そんなかかるんだ。でもそれじゃあ何かと不便じゃない？

ふーん、今のお隣のお姉さんが良くしてくれるから引っ越すのに踏ん切りが付かない、か。

じゃあさ、私の家に来なよ。

え？いやいや、聞き間違いじゃないって。私の家に引っ越して来いって言ってんの。

理解が追いついてない？はぁ、本当に君って人はとことん無能ね。君でも理解出来るようにちゃんともう一度言ってあげる。

今の家から出て行って私の家で同棲しなさい。

嫌ですって....君、今日言われた事も頭に入ってないんだね。流石に呆れるよ。

上司に言われた事は言われた通りにしなさい。それとこれはお願いじゃなくて上司命令だから。

それから、仕事ももう辞めていいよ、君。

普通に使えないし、君の代わりなんて社会にはたくさんいるから君が働く必要はないってわけ。

仕事辞めたら君、給料無くなるから生きていけないよね。困ったね。どうしよっか。

ちょうど今なら私の家で、住み込みで料理作ったり家事こなしたりとか諸々を一生やるって仕事あるんだけど、どうする？

これは君にしか出来ない仕事だよ。君の代わりはどこにも居ない。まあ、文字通り終身雇用だけど。

給料は出ないけど、君が欲しいもの、やりたいことなんでも叶えてあげる。例えば、私自身を求めるならいくらでも君の言いなりになってあげるから。

あとは.....あれ？そろそろ効いてきたかな？

気づいてなさそうだから教えてあげるね。さっき飲んだコーヒーに睡眠薬、混ぜといたんだ。

どうしてって、決まってるじゃん。君のこと誰にも渡したくないからだよ。さっきも君が隣の部屋の女の話してる時とか、自分でも信じられないくらい嫉妬してた。

君が好意を抱く女性は私だけでいいの。私以外じゃダメなの。

君を傷つけて良いのも、慰めていいのも、愛していいのも。全部私だけの特権なんだよ、分かってる？

もう意識がはっきりしない？大丈夫、目が覚めた時にはもう私のベッドの上だから、安心して眠っていいよ。

目が覚めたら愛し合おうね。おやすみ、私だけの旦那様。

・台本（ゆるボイ！）
パワハラヤンデレ上司にお持ち帰りされる
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・台本制作者
Nagisa