先輩とのいつもの帰り道
好きな女性のタイプの話をしたことから
先輩のまっすぐに重い愛が解放されてしまう…

こーはい君っ、ねぇ、今日も一緒に帰りましょ♪

ねぇねぇ、早く早く！さ、帰ろ♪

今日も一日疲れたねー、キミと一緒にお話しながら帰る時間が本当に癒しだよ～！

今日はどうしようかな～

そうだ！今日はキミの好みについて聞いてもいい？

何の好みかって？そりゃ、キミのタイプの女性についてだよ

こういう話はいくつになっても楽しいからね！

それで、好きなタイプの話だけど…

例えば…元気な、活発な子が良いなぁとか

落ち着いてて物静かな子の方良いなぁとか

明るくて優しめな”お姉さん”が良いとか！

色々あるでしょ？

年上年下は別に関係なくて…

ヤンデレ…？え…ヤンデレってどんな子なの…？

別に分からなかったらいいですって冷たいよっ！笑

あっ、あれかな、ツンデレのヤンキー的な！

もー、ちょっと笑わないでよっ！

私は本気で分からないのに～

あっ、お話してるとあっという間だね…

じゃあまた来週ね！

-

結局ヤンデレってどんな子だったんだろ…

気になるなあ…、ちょっと調べてみよっと

えっとヤンデレヤンデレ…

ヤンデレとは相手のことを思いすぎるがあまり…

なるほど、後輩君はこういう女の子のことが好きなんだ！

じゃあ、私のこの気持ち…受け入れてくれるかな…

好きだって言ってたし受け入れてくれるよね！

そうだ、良いこと思いついちゃった…！
-
どうぞどうぞ入って入って～

ちょっと散らかってるかもだけど、ごめんね！

まさかキミもあのカフェに通ってたなんてね～

偶然、キミと出くわして、ちょっとビックリだよ！

あ、コーヒーお砂糖もミルクもなしでいいよね？

はい、どうぞ～

どう？美味しい？そのコーヒー結構凝ってるんだよ～…

あのお店ほどじゃないけどね～

あれ、どうしたの？もう、眠くなっちゃった？

いいよいいよ！ゆっくり休んでね…

-

あっ、起きた起きた。おはよ～

どう、よく眠れたかな？

なんで両手両足縛られて、布団で寝かされてるのかって？

それはね、キミは今日から私とずっと暮らすからだよ！

他は何にもいらない

私はね、キミとさえいられるならどんな状況でも、何でもいいの

ずっと好きでした、キミのことがずーっとずーっと好きで

好きで好きで好きで好きで…たまらなく好きだったの…

キミが他の女の子と楽しそうに話してる時なんて

見てるのずっと苦しかった…

でもね、あの日、キミが好みの女の子を教えてくれたあの日

凄く嬉しかった…だってキミの好きなヤンデレって凄く私に似てたの

相手のことが好きすぎて、独占したい…二人だけになりたいって気持ち…

凄くわかる…

そして、キミはそんな子が好き…

これって、もう運命だよね！！

改めて言います。

貴方のことが好きです、たまらなく好きです、ずっと好きです。

私と付き合ってください

え…狂ってる？帰してくれ？

急だったから、よく分からなかったよね、ごめんね！

でもね、大丈夫

これはキミが望んだことでもあるの…

キミと私がどれだけ相思相愛なのか

ゆっくりと教えてあげるから

だから暴れないで……ねえ……ねえ！！

今の状況分かってるよね？キミは縛られて身動きなんてほとんどとれないんだよ？

だから、落ち着いて…じゃないとキミのこと力ずくで静かにさせないとだから…

キミが分かった頃にはその手錠とかも解いてあげるから…ね？

いつものようにちょっとだけお話しよ♪

大丈夫だよ、キミは私だけを好きで、私はキミのことだけが好き…

それは絶対変わらないから…ね…

・台本（ゆるボイ！）
先輩女子にヤンデレな子がタイプと言ったら…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
なな