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今朝助けた黒猫がクールな女の子になって恩返ししに来た話。
written by 水性のいも天
  • からかい
  • 甘々
  • ファンタジー
  • クーデレ
公開日2021年06月28日 07:00 更新日2021年06月28日 07:13
文字数
1176文字(約 3分56秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女の子(黒猫)
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
夜、突然の来客。
ドアを開けるとそこには帽子を目深に被った女の子が立っていた。
本編
ピンポーン……
ピンポーン… ピンポンピンポンピンポンピンピンピピピ……

ガチャ

あ、開いた…

こんばんは。ご主人様。
じゃあおじゃましまーす。

え、なに?なんで押し返すの?
早く部屋入れてよ。外。寒い。

「誰?」って…見ればわかるでしょ?私だよ。私。

や、詐欺じゃないよ。ご主人様何言ってんの?
とりあえず中に入れてよ。ちゃんと説明するからさ。ね?

やったー。おじゃましまーす。
タタタ

うんうん。ちょい狭いけど…落ち着く感じ。
いい部屋だね。気に入った。
あ、ベッドすわるよ。ん…しょと。

ふー。やっと一息着いたって感じ。
もうこのまま、寝ちゃおうかな。
ご主人様と一緒に。えへへ。

あ、説明ね。忘れてた。
てか、もう、別によくない?
割とどうでもいい話だけど。
そんなにききたい?

ききたいかぁ。
しょうがないな。もう。

えっと。ご主人様さ……今朝、猫、助けなかった?

そうそう。朝。弱ってる黒猫にご飯あげたよね?

それ、あたし。

そう。その猫、あたし。

いや本当だって。信じてよ。

ほら、(帽子を取る)
耳。あとこれ、しっぽ。

びっくりした?まぁそうだよね。

あ、人間ってこういうの好きだよね?
猫耳ってやつ。どう?可愛い?

あ、ありがと……///
ん……なるほど。ご主人様はけっこう素直なんだね…

まぁ、これであたしが朝の黒猫だって信じてくれたよね。
猫耳が生えてる人間なんていないし。

それは、あたしにもわかんない。
ご主人様を探してたら、気づいたら人間の姿になってたから。まぁでもいいかなって。

うん。猫は楽観的な気分屋さんなのだよ。

服?服はね、ちょっと古着屋さんから拝借した。

いやいや、大丈夫だよ。明日返すつもりだから。

「そういうことじゃない?」ん?どういうこと?

あー。大丈夫、大丈夫。
誰にも見られてないよ。
あたしの体はもうご主人様の物だしね。
ご主人様以外にあたしの裸見せたりしないよ。

顔真っ赤じゃん。照れてるご主人様可愛い。

(顔近づける)
私の体は…ご主人様のものだよ…?

あはは。ごめんなさい。少しからかいすぎた。

だって。ご主人様可愛すぎるんだもん。

えー可愛いよ。
……ペロペロしたくなるくらい。…していい?

駄目?けちぃ。

それで、説明はもういいの?
いいなら、今日はもう一緒に寝ちゃおうよ。
あたし、ご主人様の匂い嗅ぎながら寝たいな。

えーまだあるの?

「どうしてこの家に来たのか」?
決まってるじゃん。
恩返しだよ。
助けてもらった猫が恩返ししに来ただけ。

……っていうのは建前で
ホントは、好きになっちゃったんだよね……

ご主人様のこと。
そうじゃなきゃ、ご飯貰ったくらいで家まで来たりしないし、ずっと一緒にいたいだなんて思わない。

うん。だから、勝手だけど、ご主人様はもうあたしのご主人様だよ。これからずっとね。

……ご主人様は猫、飼ったことある?

ないんだね。じゃあ、あたしが初めてってことだ。

ふふ。嬉しいな。

知ってる?懐いた猫ってね。
ちょー可愛いんだよ?
楽しみだね?ご主人様…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
今朝助けた黒猫がクールな女の子になって恩返ししに来た話。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
水性のいも天
ライター情報
スイセイノイモテン
どうも!いも天です!
恋になる前のドキドキ感と言いますか、そういうものを好物としております。
イチャイチャ甘々ももちろん好きですが、一見掴みどころのないキャラクターが、実はめちゃくちゃ甘々だったみたいな話が個人的には大好きです。
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