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ボクっ娘の親友に告白が失敗したことを報告したら
written by 水性のいも天
  • からかい
  • 告白
  • 学校/学園
  • ボクっ娘
  • クーデレ
  • 片思い
公開日2021年06月30日 05:31 更新日2021年06月30日 05:31
文字数
1291文字(約 4分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
学年一の美少女に恋をした主人公。
玉砕覚悟で告白するが……
本編
─夕方、誰もいない放課後の教室─

おかえり。それで…
どうだったんだい?無謀な告白の結果は?

そりゃそうだ。君とあの子じゃどう考えたって釣り合いが取れてない。
クラスどころか学年で1番可愛いって言われているあの子と、僕くらいしか喋る相手すらいない君とじゃ月とスッポンもいいところだね。

だいたい、一目惚れなんて脳の錯覚だよ。
それを恋愛感情だと勘違いして、一喜一憂するなんて、本当にくだらないね。

でもまぁいい経験になっただろう?
これからは分相応の恋愛を楽しもうじゃないか。
高望みなんかせずに…ね。

ん…?…あれ…

……どうしたんだい…?

え!?…ちょ、な、泣いてるのかい……!?

え、まさか本気であの子と付き合えると思ってたのかい?
君も、ダメもとだって言っていたじゃないか!?
玉砕覚悟で告白して、予定通りフラれたってだけだ!落ち込むことなんてないだろう?

ご、ごめん!
いや、まさか、本気だったとは…
少し言いすぎてしまったね………

でも、僕は最初から言っていたじゃないか。
あの子は無理だから諦めた方がいいって。

いいかい?
あの子にフラれた男子は君だけじゃないよ。
あれだけの容姿に、誰にでも優しい性格、頭もよくて、スポーツも万能だ。
当然、多くの男子から言い寄られる。
でもね、あの子と付き合えるのはたった1人だけだ。
その1人以外はフラれてしまうんだよ。

だから、みんな妥協するのさ。
「本当はあの子と付き合いたかったなぁ」と思いながら違う子と付き合って、そして幸せになるんだ。

そう。みんな妥協しながら生きてるんだよ。

だからね……
君は……僕で妥協しておけ。

うん。そうだよ。これは僕から君への告白だ。

今、僕は、君の傷心につけ込み
優しい言葉で君を手に入れようとしている。

ふふふ……卑怯かな?
ごめんね…僕はこういう女の子なんだ。

でも実際どうだろう?妥協する相手として
僕はこれ以上ない良物件だと思うんだ。

あの子はみんなに優しい、
いわゆる八方美人ってやつだ。
でも、僕は違う……
僕は、大勢にいい顔ができるほど
器用じゃない。
だから、君だけを特別にしてあげる。
君だけを愛してあげるよ。

それに知っているかい?
「顔だけ」なら僕は学年の中でもかなり上位に入るらしいよ。

一目惚れ大好きくんの君にはうってつけじゃないか。

む…確かに僕は、自分の事を「僕」といっちゃうようなイタイところがある。
それは認めるよ。
でも、そのおかげで君以外の男子は
僕に話しかけようとしないだろう?
それで君は僕を独り占めできるし、
僕も君以外のどうでもいい男子と関わらなくてすむ。
どうだい?かんぺきだろう?


……そうだね。
僕はあの子の代わりにはなれない。
…でもね、君の1番になれないわけじゃないよ。

約束するよ。僕は必ず君の1番になってみせる。
僕で妥協したこと、絶対に後悔させない。
僕にしてよかったって、僕じゃなきゃ嫌だって、言わせてみせるよ。

だから……どうかな?
僕と、付き合ってみないかい?

……うん。ありがとう。
嬉しいよ。とっても。

うん。絶対に後悔させない。約束する。

あ、それとひとつだけ。

さっき、僕は、「みんな」妥協してるって言ったけど、訂正するよ。

正しくは、「僕、以外のみんな」は妥協してる だね。

ふふ…僕は最初から君しか見てないからね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ボクっ娘の親友に告白が失敗したことを報告したら
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
水性のいも天
ライター情報
スイセイノイモテン
どうも!いも天です!
恋になる前のドキドキ感と言いますか、そういうものを好物としております。
イチャイチャ甘々ももちろん好きですが、一見掴みどころのないキャラクターが、実はめちゃくちゃ甘々だったみたいな話が個人的には大好きです。
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