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俺の可愛い嫁は二口女
written by 松平蒼太郎
  • 甘々
  • 人外 / モンスター
公開日2021年07月17日 16:51 更新日2021年07月17日 16:51
文字数
810文字(約 2分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
場所
自宅
あらすじ
二口女…日本の妖怪。後頭部にふたつ目の口を持つ女性。髪を使って後頭部の口に食べ物を運ぶとされる。江戸時代の奇談集「絵本百物語」などにも記述がある。
(引用元:コトバンク、デジタル大辞泉プラス「二口女」の解説)
本編
おかえりなさい、あなた。今日もお仕事お疲れ様。

え、お土産?……わぁ、すごい!こんなにたくさん……食べていいの?

ありがとう!あとでゆっくりいただくわね。


コーヒーどうぞ。

えぇ、もちろん。あなたがせっかく買ってきてくれたんだもの。食べるに決まってるわ。

(咀嚼中)

美味しい!これ、けっこう高かったんじゃないの?

それは秘密って…ごめんなさい、無理させちゃって…

そ、そう言ってくれるのは嬉しいけど…

あなたはその、平気なの?

わたしの食べる姿、気持ち悪いとか思ったりしない?

だってその…頭の後ろに口があるのよ?

わたし、二口女だから…普通はこの姿を気味悪がってみんな離れていくのに…

え?……ありがとう。やっぱりあなたには敵わないわね。

同棲を許してくれたどころか、結婚まで…どれだけ感謝してもしきれないわ。

ふふ、ちょっと日頃の感謝の気持ちを伝えたかっただけ。

特に今日が記念日とかそういうのではないわ。

どうしたの?何か言いたいことがありそうだけど。

え、ええっ⁉︎ほ、ホントにやるの?

そ、そう……ならお願いするわ…

アーン…(咀嚼) うん、あなたから食べさせてもらったものは格別に美味しいわ。ありがとう。

まさか頭の方の口から食べさせてもらえるとは思ってなかったけど…

そ、それは大丈夫よ。

普段の食事くらい自分で食べるから。

毎回あなたの手を煩わせるわけにはいかないもの。

えぇ、大丈夫だから。そんな残念そうな顔しないの。

けどその…たまにはお願いすると思うから、そのときはよろしくね。

ありがとうって…お礼を言うのはこっちの方なのに、あなたってば…

ん?なあに?……え、えええ⁉︎それは流石に…

キ、キスをするなら顔の方の唇がいい、です……

んっ……はぁ………

もうあなたったらがっつきすぎ。ちょっと苦しかったわ。

いいわよ、別に。むしろ今くらい激しい方がわたしとしては嬉しいし。

えぇ、そうね。そろそろ寝る準備しないと。

布団はわたしが敷いておくから。

お風呂?わたしは夕飯前に入ってるから気にせず入って。

その、先に寝室で待ってるから、ね…?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
俺の可愛い嫁は二口女
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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