イケメン教師に興味津々のA子と親友のB子

放課後ガールズトークで盛り上がる二人
何か、いい方法がないか探す中、雑誌で方言の告白が流行と見た二人は・・・

A子「ねえねえ、下の学年に新しく来た先生知ってる？」
　B子「知らないけど、わざわざ嬉（うれ）しそうに言ってくるって事は」

A子「うん、めっちゃイケメンだった」
　B子「おーおー始まった、恋多（こいおお）き女（おんな）」

A子「ふ、まかせな。しかし問題は関（かか）りがほぼないからどうしたものか」
　B子「ガンガン攻（せ）めるねー、怖くないの？」

A子「怖い？何が？」
　B子「いやほら、身（み）の危険とか」

A子「そこは、『こんな事がバレちゃうと先生の経歴（けいれき）に傷が付いちゃいます』とか、『親が厳（きび）しくて、先に挨拶（あいさつ）に行ってくれますか』って言えば冷静（れいせい）になるっしょ」
　B子「悪女（あくじょ）め、親が厳（きび）しいって、あんたの所の親は超ラブラブの放任主義（ほうにんしゅぎ）でしょうに」

A子「まーねー、ってか、あんなラブラブしながら構（かま）われ過ぎたらグレる自信があるわ」
　B子「これで将来の夢が未（いま）だに『お嫁（よめ）さん』何（なん）だから世の中分からないものね」

A子「い、良いでしょ。別に。良い旦那（だんな）さんを捕まえるためにも目利（めき）きと恋愛の経験値（けいけんち）積（つ）んでおく必要あるの！何（なに）かいい方法ない？」


　B子「はいはい。それなら今日買った雑誌（ざっし）によると今流行（いまりゅうこう）は方言（ほうげん）がトレンドらしいよ」
A子「方言（ほうげん）？」

　B子「例（たと）えば・・『ほんまに愛（あい）しとーよ。ずっと一緒（いっしょ）にいてや。』」
A子「おお！いつもと違（ちが）うギャップがいい。どれどれ」

　B子「ふ、まかせな」
A子「これなんかどう『好（す）いとる。愛（あい）しとー。お付（つ）き合（あ）いしてくれん』」

　B子「いいね『好（す）きねん。うちと付（つ）きあってくれんけ』」
A子「じゃあこれは『おめのこどが好（す）ぎだ！　付（つ）き合（あ）ってけれ！』」

　B子「攻（せ）めるねー『たいした恥（は）ずかしいけれど、ずっと好（す）きだったさ』」
A子「でーじ好（す）き、付（つ）き合（あ）ってくれんかやぁ？」

　B子「うち、あんたのこと、好（す）きやわぁ」
A子「うちと付（つ）きおうてもろて、よかけ？」

　B子「愛（あい）しとるんよぉ」
A子「愛（あい）しとるさ」

　B子「愛（あい）してるっちゃ」
A子「愛（あい）してる」

　B子「君の瞳に乾杯」




A子「ぷぷぷ。君に瞳に乾杯って何よ」
　B子「はー、途中（とちゅう）から愛してるゲームになってたわね」

A子「てか、発音これで良かったの？」
　B子「雑誌（ざっし）じゃ細かい発音は分からいから、しょうがないでしょ」

A子「でもこれってギャップが決め手でしょ。いきなり告白ってどうよ」
　B子「インパクトはあると思うよ」

A子「むう、インパクトだけじゃ不安だから、後輩達から情報収集（じょうほうしゅうしゅう）するか」
　B子「何（なん）だかんだで王道（おうどう）の正攻法（せいこうほう）が一番よ」

A子「何その、余裕の発言・・・まさか！」
　B子「ふふふ」

A子「サッカー部の主将（しゅしょう）が誰かに告白したって・・・」
　B子「そっちは断（ことわ）ったわ。さて、そろそろ帰りましょうか」

A子「そっちは断（ことわ）った！？ちょっと詳（くわ）しく教えなさいよ。置いて行かないで！」

・台本（ゆるボイ！）
（二人用掛け合い台本）JKガールズトーク（方言告白編）
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ヨシツナ