あなたに心配をかけないように朝から体調が悪い事を隠す彼女。
あなたはできるだけ早く帰って彼女を甘やかします。

ただいまー
（溜息）
やっぱりね…部屋、真っ暗じゃん
んー、靴は……ある…

（控えめなノックの音）
ねぇ、いる？

（ドアを開ける音）
（布団に丸まっている彼女を見つける）

あ、いたいた
ただいま

何びっくりしてんの？
今日は帰りがいつもより早いって？
んもー、あんたが心配だから早めに上がってきたの

やっぱり具合悪かったんだね
今朝は平気そうなふりをしてたから言わなかったけど、顔色が悪かったから心配してた

ちょっとおでこ触るよ？
んー、お熱あるね
（言いながらおでこにキス）
（軽いリップ音）


（クスクス笑いながら）
何？おでこくっつけるのダメ？
触るよって言ったじゃん
それに、くっつけたらキスしたくなるでしょ？

はいはーい
氷枕作ってくるから待ってて

はい、頭あげてー…
（氷枕の音）
気持ちいい？よかった

氷枕の音も気持ちいいって？
そうだね、コロコロって音が気持ちいいね

ごはんは食べられた？　少し？
お薬飲んだ？　うん
よしよし、えらいね

じゃあ、色々片付けてくるからいい子してて

いっちゃヤダ？
すぐに戻るよ？ダメ？

もー、仕方ないなぁ

何か他にして欲しい事、ある？
ハグ？いくらでもしてあげる

でも着替えだけさせて
スーツ、シワになっちゃうから

（笑いながら）
脱ぐだけでもいいけど…さ
そうすると…
（囁き声）
あたしが我慢できなくなっちゃうから。ね？


（衣擦れの音）
はい、お待たせ

（布団に潜り込む音）
んしょ…っと…
ほら、おいで
ぎゅーしてあげる

しんどいね
よしよししようか

ちょっと楽になった気がする？
（小さく笑う）
ウソでも嬉しいよ

（笑いを堪えながら）
ウソじゃないって？
ハグしただけじゃ良くならないよ


（背中トントンする音）

ね、体調悪い時はさ
もうちょっと早めに言ってくれると嬉しいな

そしたらさ、もっといろいろしてあげられるでしょ？

迷惑かけたくない？
そんなの気にしなくていいよ
悪くして苦しんでるのを見るよりずっといいもん
ね、お願い…

ほらー、なに涙目になってんの
謝らなくていいよ
それよりいっぱい頼ってくれる方が嬉しいな

うん、いい子いい子

（だんだん声を囁きまで小さくしていく）
安心した？
ふふっ
目がとろんってしてきた

眠たいね
いいよ、そのまま寝ちゃいな

ずっと抱っこしててあげるから
安心して寝ちゃいなね

大好きだよ

うん、どこも行かないよ

いい子

愛してる

おやすみ…


（小声で）
やっと寝てくれた
（長い溜息）
あんまり心配させないでよね
あんた以上に大切な子なんていないんだからさ

ふふっ
明日は一緒に病院行こうね

有給取ってきたって言ったら怒るかな？
あんたの事だから謝りながら怒るんだろうなぁ

せっかく甘えさせてあげられるチャンスなんだから、いっぱい甘えて欲しいな

（涙声になっていく）
ねぇ、がんばり屋さん
もっと頼ってよ

今日だっていつも帰る時間に帰ってたら、あんた絶対無理して起きてたでしょ？

あたし、そんなに頼りないかな？

ねぇ、もっと甘えてよ

もっと弱いとこ見せてよ

もっともっと愛させてよ

愛してる…

愛してるよ……

・台本（ゆるボイ！）
体調を崩した彼女をひたすら甘やかす
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
凛