あなたは、何故かやめられず、犯罪を繰り返してしまう
何度も繰り返し、刑務所に入った結果、一人の監守を勘違いさせてしまう

並べ！クズ共！

ん？。何だ貴様。

誰が発言を許可した。

(空ける)

ははっ！。クズではないなど、どの口がほざいている。

罪を犯してここに入るような輩（やから）は総じてクズだ。

許可なく発言した貴様は特別指導だ。

連れて行け。

(空ける)

おや？。貴様は先月、ここを出所したはずだが。

まさか、また再犯で戻ってきたのか？

救いようの無いクズだな、貴様は。

ふむ……。

おい、貴様ら。

私はコイツと話がある。

他の奴らを牢屋へ叩き込んでおけ。

貴様はこっちだ。ついてこい。

(空ける)

ここだ、入れ。

さて、質問だ。

貴様、何故また戻ってきた？

私があれほど躾（しつけ）てやったにも関わらず。

これで何度目だ？

やはり、クズはどこまで行ってもクズか。

貴様は罪を犯す事に興奮する性癖でも持っているのか？

(空ける)

違うと言うなら、何故ここに居る？

あ～、なるほど、そういう事か。

貴様、私に会いたくて、わざと何度も罪を犯してここに戻ってきているな？

違う？

ははっ、違わないだろう。

私の躾が忘れられなかったのだろう？

いいぞ？

そんなに私に躾られるのが好きなら、個人的に躾てやろう。

私は貴様のような可愛い男を躾るのが大好きでなぁ。

(うっとりと)
はぁ～……躾し甲斐がありそうだな……。

そうだ。

私に躾られても、ここに戻ってくるような貴様は、どうしようもないクズだ。

貴様をこのまま再び世に放っても、また戻ってくる恐れがある。

よし、今日から貴様は私のペットだ。

私の監視下（かんしか）に置き、貴様の動向を常に監視させてもらう。

まずは……そうだな。

足を舐めろ。

主従関係をハッキリさせておこうではないか。

(空ける)

無理だと？

貴様に拒否権はない！

さっさと舐めろ！クズ！

(空ける)

そうだ……いいぞぉ……。

素直にしていれば、優しくしてやる。

どうだ？。私の生足は？

今日１日、ずっとブーツを履いていた足の味は。

ふふ、熱心な姿で言わずとも分かる。

ん？。何だその目は？

貴様、よく私にそんな反抗的な目が出来るな？

自分の立場を弁（わきま）えないクズには、もっと厳しい躾が必要なようだ。

来い、移動する。

(空ける)

ここだ、入れ。

(ＳＥ：ドアの開閉)

ここは、私の仕事部屋だ。

普段はここで、書類の整理などをしている

さて、反抗的な貴様への仕置きだ。

私が作業をする約１時間、貴様は私の椅子になれ。

(空ける)

さっさと四つん這いになれ！

指示されなければ動けないのか貴様は！

(空ける)
(座る)

ほう……座り心地はなかなかだな。

褒めてやろう。

何度も罪を犯して会いに来るほど好きな私の椅子になれて、さぞ嬉しい事だろう？

(空ける)

まだ否定するか。

まあいい、私は仕事に取りかかる。

静かにしておけ。

もし一言でも喋れば、私が今穿（は）いているタイツを丸めて、貴様の口に突っ込んで塞いでやる。

それが欲しいからと、わざと喋っても無駄だぞ？

おとなしくしておくんだな。

(１時間後)

ふむ、とりあえずは、こんなものか。

よく喋らずに耐えたな。

偉いぞ。

私が躾てやるんだ。

従順でなくては困る。

そうだ、耐えられた貴様に褒美をやろう。

何がいい？

(空ける)

なに？。私だと？

貴様、あれほど否定しておきながら、よく言えたものだな。

まあ、素直になるのは良い事だ。

だが、その要求には応（こた）えられない。

(空ける)

何故？だと？

貴様、今の自分の立場を考えろ。

貴様は罪を犯した犯罪者だ。

それに、貴様は私のペット。

恋人関係などという甘い幻想を抱いているなら、そんな愚かな考えは捨てる事だな。

身の程を弁（わきま）えろ、クズ。

(場面転換の為、空ける)
(出所の日)

今まで、よく私の躾に耐えたな。

貴様が更正し、ここに再び戻って来ない事を願う。

そうだ、貴様に渡す物がある。

もし寂しくなったら、ここに連絡すると良い。

私が個人的に、貴様を躾てやる。

間違っても、罪を犯して会いに来るんじゃないぞ？

私の事が好きなら、まずは私に相応（ふさわ）しい男になれ。

罪を償い、しっかりと更正し、社会に貢献しろ。

時が来て、それでも貴様の気持ちが変わらず、私の事を好きだと言うのなら、私は貴様の女になろう。

貴様なら大丈夫だ。

(耳元で)
(バイノーラルが不可の場合は小声で内緒話のように)

あまり待たせるなよ。

私はそんなに気が長い方ではないのでな。

(空ける)
(元に戻す)

何だ？

私が優しくしているのが、そんなに不思議か？

(空ける)

前に進もうとしている貴様の背中を押してやるのは当然だろう。

頑張ろうとしている者を罵倒する程、私も鬼ではない。

ほら、そろそろ時間だ。

行ってこい！

・台本（ゆるボイ！）
再犯を繰り返したら、女監守に勘違いされてしまった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
如月英梨