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【男性向け/R15】黒猫の館~洋館で襲われて~
written by さわな
  • ホラー
  • おねショタ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2022年03月11日 13:45
文字数
3796文字(約 12分40秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔女
視聴者役柄
少年
場所
お屋敷
あらすじ
【タイトル】黒猫の館~洋館で襲われて~

【ジャンル】男性向けシチュエーションボイス(女声一人声劇/R15)

【時間】25分 (4000字)

【あらすじ】道に迷った少年が黒猫に導かれて洋館へたどり着く。館の主である女性に出迎えられるが、ものすごく不気味で…。

【特記事項】
・ファンタジー要素が強く、館の主はただの人間ではない(設定)。
・キスあり、耳舐め(リップ音)。
・前半は会話劇が中心。

【その他作者から】
↓登場するものや設定の解説等を書いておきます↓
・館の主はお姉さんで魔女の設定。
・リッチはファンタジー作品に登場する怪物、幻獣で、アンデッド(ゾンビのような死んだ人間が甦った不老不死の怪物)。魔術師や僧侶のアンデッド。館の主の父親として登場。
・ラミアはファンタジー作品に登場する怪物、幻獣で、下半身が蛇の姿をした女の怪物。遠くの物まで見える能力をもつ。館の住人として登場。本作では美少年を好む設定。
本編
黒猫の館~洋館で襲われて~
詳しい設定や台本に関する情報は概要欄(キャプション)をご覧ください。
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【台本】

(館を訪れた少年に声を掛ける)

こんばんは。
君、こんな夜更けにどうしたの?

ふふふ…(不気味に笑う)、そんなに驚かないで。
こんな時間に誰が訪ねてきたのかと思ったら……。
こんなに幼い……とても可愛らしい男の子じゃない。

ねぇ、どうしたの?
ノックしないで人のおうちに入ってくるくらい、慌てていたの?

ふふ…(含み笑い)
まぁ、良いわ。

失礼ねっ!って、蹴り飛ばすところだけど、許してあげるわ。
だって、君、とっても可愛いんだもの…。

それで、どうしたのかな?
お姉さんに何でも話してごらん。

…うんうん。 そう。

道に迷っちゃったの。
…怖かったね。

…黒猫?
…あぁ、あの子は…私の友達よ。
あの子を追ったら、ここに辿り着いたのね。

(不気味に微笑む)
迷ったまま、一晩過ごすことにならなくて……本当に良かったわね。

今夜はとても不気味な月が出ているわ。 暦も最悪。
…きっと、今ごろは墓場から甦ったアンデッドに襲われて、墓場に生きたまま埋められて、冷たい土をかけられ、苦しみながら死んでいくところだったかもしれない。

うふふ…(不気味に笑う)、
そんな死に方じゃ死にきれないから、君もきっとアンデッドの仲間になっていたかも。

…あぁ、想像しただけでゾクゾクしちゃう。
君がそんなこわーい目に遭わなくて………、
本当に良かったわ。

(青ざめている少年に対し)
…あら。
大丈夫よ。
もしも…、もしもの話だから。
怖がらせないように面白おかしく話したつもりだったんどけどね。
うふふ…(不気味に笑う)、
ちょっと怖かったかしら?

ところで、これからどうするつもり?
暗い森の中、歩いておうちまで帰るの?

今夜は霧が深いわ。
この辺りには他に家もない。
街まで遠いし、何も道標がないのに、歩いて帰るのはとても危険だわ。

君に何かあったら…私、
……想像しただけで悲しくなっちゃう。

良かったら、今夜はここに泊まっていかない?

迷惑だなんて、そんな…。
ここに住んでいる人間は私だけ…。
お客さんが何人も泊まれるくらい部屋は沢山あるのよ。

特に、今夜は……、
とても退屈していたところなの。

贅沢なおもてなしは出来ないけど、
暖かいスープと寝床に毛布なら用意できるから。

…もちろん。遠慮しないで。

どうぞいらっしゃい。
…黒猫の館へ、ようこそ。

じゃあ…、
食卓に案内するわね。

(廊下を歩きながら)
廊下は一人で出歩かないようにしてね。
この廊下はとても暗いから。

…あかり?
嫌よ。 明るいのが苦手なの。
こうやって蝋燭のあかりだけで足元と目の前を照らして歩くのが好きなの。

あとね、この廊下はとてもとても長いの。
どこに繋がっているか分からないわ。
一人だと、迷っちゃうし、寝室は私が案内するからね。

いつだったかしら…?
紳士を泊めたことがあるんだけど、夜に一人で出歩いたらしくて、廊下で迷って、行方不明になっちゃったの。

んふふ…(含み笑い)、
数か月経ってから、干からびた死体が廊下に転がってたわ…。
喉が乾いていて水が飲みたくなったのかしら?

(不気味に語る)
…迷ってしまったら、もう最期。
君も気を付けないと、戻ってこれなくなるわよ。
永遠に……。

…こちらの部屋が食卓よ。
どうぞお入りなさい。

[キィー…バタンっ(扉が閉まる音)]

好きなところに座って。
今からスープを出すから。

…そうねぇ。(相槌)

この館には私、一人よ。
あとは…黒猫や不思議な生き物が少し。

忌み嫌われるものがこの館には居場所を求めて集まってくるの。
日の当たらないもの達の集まり…。
みんな愛おしくて、大切な存在よ。
黒猫が出入りするのをよく見かけるせいか…“外”の人間には黒猫の館と呼ばれているみたい。
ふふ(不気味に微笑む)、黒猫だけじゃないんだけどね…。

(食卓の部屋に隠れていたリッチが急に現れて)
…もうっ!
パパったら急に出てきて脅かさないの!!
お客さんがびっくりしているじゃない。

夜道に迷ってたみたいだから、今夜は泊まっていくようお招きしたの。

…私のパパよ。
骸骨の格好で少しだけ変わってるから、びっくりしちゃったかしら?
パパはアンデッドの中でもリッチって言って高尚な魔術師なの。
アンデッドを束ねる指導者で、とても聡明で自慢のパパよ。

うふふ…(含み笑い)、すっごく素敵でしょ?
不老不死の秘術をマスターした私のパパ。
急に姿を現して脅かしたり、お茶目で親しみやすいところもあるのよ。
そこら辺のアンデッドみたいに無尽蔵に人間を襲ったりしないから……安心して。

(青ざめた少年の顔を覗き込んで)
…どうしたの?
顔がすっごく青いよ。
…あっ、寒いのかな?
ほら、スープが出来たから早く飲んで暖まらないと…。

[カタン(皿を置く音)]

(少年はなかなかスープに手をつけず、数秒無言の時間が流れる)

…飲まないの? 冷めちゃうよ。

…私? いいのよ。
私の食事なんて気にしないで。
今は、とってもお腹いっぱいなの。

(猫達が不気味ににゃあにゃあ鳴く。猫達に対して)
…あんた達!
お客さんの食事中にうるさいわね!
静かにしなさいよ。
あとでご飯あげるから待ってなさい。

…ごめんなさいね。
いいのよ、気にしなくて。
猫ちゃん達はいつも食いしん坊だから、あとで専用のご飯をあげないとね。

…このスープを分けてあげる?(少し慌てた様子で)
…大丈夫。

これは君のために特別に用意したものだから…
残さず………、ちゃんと……、飲んでね。

(ためらう少年に対して)
……びっくりするくらい美味しいのよ。
血みたいに……真っ赤なスープ……

…ほら、………早く。
早くしないと冷めちゃうよ。

早く早く………

(トーンを変えて)
………早く飲みなさいよ!!
飲まないなら、一気に流し込むわよ。
この毒入りスープを!

……………くっくっくっ(不気味に笑う)
…もう、我慢できなくて……言っちゃった。

[ガタガタ…!(少年が恐怖のあまり逃げたくて扉を開ける音)]

(上から目線で嘲るように)
…今更逃がすものですか。
さっき話していたでしょ?
今夜は………、
とても退屈していたところだったの。
もう少し、私の遊びに付き合ってくれても、いいでしょ?

(少年を追い詰める)
こんな上物、ただで返すわけないじゃない。

……さぁ、その命を私に捧げなさい!

…私が何者かって?
命乞いするんじゃなくて?

ふふふ…(含み笑い)、いいわ。
冥土の土産に教えてあげるわ。

…私は魔女。
不老不死の秘術に使う最高の材料を探していたの。
…君のような。

小鳥がさえずるように澄んだ声、
水を弾く白くて美しい肌、
…激しく鼓動を脈打つ生命力みなぎるその心臓。
…すべて完璧だわ。

(耳元で囁く)
もう逃がさない。

(控えていたラミアが現れて少年を拘束する)
…ラミア、手伝ってちょうだい。
あなたの蛇の下半身でこの子を縛り上げて。
絞め殺しちゃダメよ。
大事な儀式の材料なんだから。

…今日は本当に最高の夜だわ。
今夜は上物だって、ラミアが夜道に迷ってる君を見つけてくれたの…!
あとは使い魔の黒猫がおびき寄せたら…、
こんな可愛い男の子がやって来た。

…ねぇ、パパ。
毒で殺してからこの子の身体を頂こうかと思ったけど、
材料は新鮮な方がいいんじゃないかしら?

(不気味に語りだす)
生きたまま目玉をえぐって…、
皮膚を剥いで…、
最後に心臓をえぐり取る…。
あ、忘れていたわ。
うふふ(不気味な笑い)、
……君の大事な、大事な性器もね。

苦しまないように毒入りスープを出してあげたのに、
全然飲んでくれないんだもん。

……仕方ないわよね。
このまま君の身体を頂くわよ。

ふふふ…(不気味に笑う)
怯えてる。
いいわ…、その顔。
もっともっともっと…、
恐怖に怯えた顔を見せて。
その方が存分に楽しめる。

…………。(少年の顔を見てどうするか考える間)

(少年に見とれて)
……………やっぱり美しい。
…可愛すぎる!

……気が変わったわ。
このまま殺してしまうのが惜しいくらい、
君は美しすぎる。

…パパ。
少しの間外してくれないかしら?
この部屋には誰も近寄らせないで。

(数秒の間のあと、誘惑するように少年に語りかける)
恐怖に怯えるその顔に…、
久しぶりにとてもドキドキしたわ。

…ねぇ、
今夜から君はここで私達と一緒に暮らしていくのよ。

だって、今夜はとても興奮したんだもの。
……こんな可愛い男の子を私の思う通りにできるだなんて!?

(妖艶に囁く)
ねぇ、私達をもっと楽しませてちょうだい。

(ラミアが少年にちょっかいを出す)

………あぁ、もう、ラミアってば。
手が早いんだから。
久々の美形で、すっごく興奮してる?

でもダメ、
そこは………私が…、

《キス》

はぁ、最高だわ。
とっても可愛い反応をするのね。
…初めてだったのかしら?

(股間に触れて)
だったら、…ここも?
でも、ここはまだ早いわね。

《耳に軽くキスしながら》
…ねぇ。
君の造形は本当に美しいわ…
…見とれるくらいに…。

(囁く)
剥製(はくせい)にして飾っておきたいけど…、
それはもったいないわ。

《耳を舐めながら》
この反応がとても可愛くて…。
ねぇ、もっと悶えて、感じて…。

声を聴かせて…。
その顔が見たいの…。

(息が粗い少年に対して)
…感じてるの?
…ドキドキしてるの?
気味悪さや恐怖でごちゃごちゃになってる?

…そんなの、
どっちでもいいわよね?

君の気が変わって逃げ出さないように…、
魔法かけてあげるからね。

(耳に息を吹きかける)
フー。

(耳元で囁く)
うふふふふふ……(妖艶に笑う)、
これでもう逃げられない。

あーん、《耳舐め(耳を食べるように)》

…あぁ、人間って悲しいわよね。
老いと死があるから。
でも、もうすぐ不老不死の秘術が成功するわ。
そうしたら、君も…、私も、
ずっとずっと若くて美しいままでいられる…………!

(囁く)
若い身体のまま…、
快楽に溺れることができる…!
ずっとずっと…永遠に…!

【おわり】
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【男性向け/R15】黒猫の館~洋館で襲われて~
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
さわな
ライター情報
 シチュエーションボイス、ボイスドラマ、声劇の台本を書いています。
 2016年10月30日より台本創作活動開始。
 男性向け台本はご好評頂き、DLsite販売作品の執筆経験あり。
 約2年間ボイスドラマサークルで声劇台本の制作をしていました。
 ドラマチックな物語、感情表現豊かな台詞、緻密な構成を得意としています。
有償販売利用の条件
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