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トップアイドルの幼馴染と控え室で会う話
written by 朽月紅葉
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公開日2021年10月31日 01:00 更新日2021年10月31日 00:25
文字数
1377文字(約 4分36秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アイドル
視聴者役柄
幼馴染かつ恋人
場所
控え室
あらすじ
念願のトップアイドルになった私は記念ライブを無事に成功させた。
でも、ライブ中に気になっていたのは幼馴染でありファン1号であり、恋人でもある彼のこと。
ライブ後の挨拶もこなしながら、愛しの彼が来るのを待つ。
そして最後の関係者として、彼が現れた。
本編
あ、やっと来たぁ〜!
もう!ライブ終わったらすぐ控え室来てって言ったのに〜。
そのための関係者パスだったんだよ?
そりゃさ?私がこうしてトップアイドルの仲間入り出来たのは事務所の社長とかマネちゃんが諦めずに私のことをずっと支えてくれたおかげだし?
同期の子とか先輩方の助けがあってのことだけどさ……。
それでも、私が一番最初に「どうだ!私はこんなに大きくなったよ!」って言いたかったのは、5歳のころから私の追っかけしてるキミなんだよ?
……なんてね。
キミのことだから、どーせ他の関係者さんに気を使って最後まで残ってたんでしょ?
…ふふっ。そうやってちょっとだけ視線逸らすの。子供の頃から変わらないね。
嘘はつきたくなくて、でも私との約束を守らなかったのも悪いと思ってる。
だから何も言えなくて、ちょっと気まずそうに視線だけ逸らすの。

(小声で)……キミのそーゆーところがずるいんだよ?

ううん。何でもない。
懐かしいなぁって思っただけ。
昔からキミは変わらないね。
『そっちはだいぶ変わった』って…
それは当たり前だよ。
何せ私はアイドルだから!
ファンのみんなに新しい私を、夢を、恋を届けるのが私の仕事だからね!

……まあでも、たまには息抜きしても、良いよね?
ここには私とキミしか居ないんだしさ。

(近付いて)
昔みたいに、名前で呼んで?
今キミの前にいるのは、トップアイドルじゃなくて甘えたがりな幼馴染だよ〜?
ほらほら〜呼んでごらんよ〜。

『この小悪魔め』だと〜?
それでみんなが私に夢中になるなら、小悪魔だって構わないもんね。
……あ、ちょっと!匂い嗅ぐの禁止!
『いい匂いがした』?
……え、汗フェチ?匂いフェチ?
大事なドームライブ終了後に幼馴染が持つ衝撃的な性癖を知っちゃったの?私…。
『花の匂いがする』?
あー、もしかして香水の匂いかも。
昨日マネちゃんからもらったし、せっかくだからつけたんだよね。
金木犀の香水なんだけど、そっか。
これはキミの好きな香りなんだね。
ふふ。もったいないから、これはキミと会う時だけに使ってあげるね。

『一人のファンを特別扱いしていいのか』って?
大丈夫大丈夫。
ファンになってくれたらみんな特別だもん。
「去るもの逃さず来るもの拒まず」が私のモットーですから!
……ま、そんな感じだからアンチも多いのかなぁ。
万人に好かれる人なんていないけど、人気が出れば出るほど増えてくんだよね。
え?『無理するな』って?
大丈夫!ファンでもアンチでも関係なく、私を見てくれるならそれでいいの!
そうやって「私」を見てもらって、いつかは好きになって欲しいな!ってね。
『負けず嫌いで、意地っ張り。私のやりたいやり方でやる!』
こんな出鱈目なやり方だったけど、それでもここまで来れたのは、私の誇りかな。
もちろん、何度も相談に乗ってくれて、辛い時にそばにいてくれたキミのおかげだよ。
ホントの私も、アイドルの私も、両方を支えてくれてありがとう!

……『お礼にファンサしてほしい』だって?
もう、しょうがないなぁ。
キミのためだけに挨拶をしてあげましょう!
じゃあ、いくよ?

「全人類に告ぐ!私は花の惑星から来た侵略者だ!モデルの花はハイビスカス!イメージカラーは赤!でも好きな色はピンクだぜ!私の美貌と甘さたっぷりの声で、この星の人々に癒しをばら撒きに来たぞ!黙って私の声を聞け!癒されたのなら私に続け!そうしたら、もっと極上の癒しの世界を見せてあげるよ?」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
トップアイドルの幼馴染と控え室で会う話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
朽月紅葉
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