呼びかけに応じて馳せ参じました。
わたしは、夜を歩くもの。光を嫌うもの。闇を誘うもの。希望を殺すもの。
あるときはペルセフォネの末裔、あるときはメフィストフェレスの娘。
××の魔女、〇〇〇〇〇です。

驚いているのですか？
わたしを呼び出しておいて？
かわいいお顔をするのですね。
いえ、攻めているわけじゃありませんよ。

あなたはわたしを呼んだ。
わたしは呼びかけに答えた。
あなたには願いがあるのでしょう？
叶えてあげられるかは対価次第ですが。

ワルプルギスの白夜を越えて、サウィンの炎をくぐり、死者の日の門をくぐったわたしに。
あなたはそれ以上の楽しさをわたしに感じさせてくれると。
夏至の日の惨劇より甘美な存在だと、証明してください。
そう、あなたはわたしの手のひらで美しく踊ってくれると。

手のひらで踊らされるのは嫌ですって？
面白いことを言いますね。気に入りました。
ちょっとだけあなたに興味がわきました。
あなたを見ていたくなりました。

いいえ、違います。思い上がらないでください。
別にあなたに惚れたわけではありません。
あなたはモルモットです。ハツカネズミです。ワシミミズクです。
わたしにとっては換えの効く使い魔みたいなものです。

ただ、もしわたし以外に殺されたりしたら、きっとあなたを殺した相手を殺すでしょう。
もし、わたしの見えないところで死んだら、きっとあなたを何度も殺すでしょう。
その程度には気に入りました。それは愛ではないかって？
いえ、魔女にとって、それはたいしたことではないのです。

でも今は、あなたと契約して、使役されることを甘んじましょう。
でも今は、あなたの従者として、仕えることを受け入れましょう。
さあ、一生消えない傷跡（スティグマ）をあなたに。
さあ、後悔の効かない悪夢（トラウマ）をあなたに。

あなたの全てを対価としてわたしに？
さて、あなたの全てを懸けてまで叶えたい願いってなんでしょう？
わたしの全てが欲しい？
わたしの全てはあなたの命程度じゃ買えませんよ。

いいでしょう。あなたの命の灯が消えるその日までに。
わたしの全てをあなたに預けられると思わせてくれたら。
そのときは・・・ふふ。
せいぜい、あがいて、叫んで、悶え苦しむ様を隣で見させてくださいね。

・台本（ゆるボイ！）
召喚された魔女のからかい
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・台本制作者
アダチガハラ