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優しくて清楚な敬語彼女に別れを告げたらヤンデレ化した
written by 松平蒼太郎
  • 別れ話
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  • 拘束
  • 敬語
  • ヤンデレ
  • 清楚
公開日2021年11月11日 02:47 更新日2021年11月11日 10:18
文字数
1796文字(約 6分0秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
自宅
本編
こんばんは。どうしたんですか、こんな時間に。

大事な話がある?

わかりました。とりあえず上がってください。



それでどうしたんですか?そんな深刻そうな顔して…

え……あ、あはは。貴方もそんな冗談が言えるようになったんですね…

嘘、ですよね…?だってわたしたち、付き合ってからもう5年も経つのに今さら…

あ、飽きた?わたしに?

もういい加減別れたいんだって…

待ってください!いきなりそんなこと言われても納得できません!

今まで普通だったのにどうして…⁉︎

別れたいのを我慢してた?けど、だからって…!

やめて…それ以上聞きたくない…

わ、わたしが悪かったんですよね⁉︎

何かわたしに気に入らないことがあったんでしょう⁉︎

それなら今すぐ直しますから!

どうか、別れるのだけは勘弁してください…お願いします…

もう決めたことだからって……ま、待って!

いや…そんな目でわたしを見ないで…

ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!

わたしが悪かったですから…別れるのだけはやめて…



わたしの何が悪かったんだろう…

急にあんなこと言い出すなんて…

やっぱりずっと我慢してたのかな…

(着信)

ライン…?こんな時に誰ですか…

ふふっ…ふふふ…あはは…

そっか…そういうことだったんですね…

あの人が急にあんなこと言い出すなんて、不自然だと思ってたんですよね。

許さない…あの男だけは絶対に…

わたしの大切な彼氏を傷つけておいて、ただで済むと思わないでくださいね…?うふふ…



おはようございます。

すみません、勝手にお邪魔しちゃって。

ふふ、そうですよね。

いきなりこんな状況下に置かれて、何が何やら分かりませんよね?順番に説明します。

貴方と別れてから数日後にこんなラインが届いたんです。

「お前にくっついてた寄生虫は取っ払ってやったから、俺と寄りを戻さないか?」って。

これでわたしはすべてを察しました。

貴方がこのラインの男に脅されて、わたしと別れたんだっていうことを。

だからわたし、この男の誘いに応じるフリをして、直接会ったんです。

えぇ、全部聞きましたよ。

あの男がわたしの知らないところで、貴方を執拗に脅迫していた、と。

「別れないと先に彼女が痛い目を見るぞ」とかなんとか。

それにほら……貴方のこのお腹の傷。あの男に傷つけられたんですよね?

実際に力でも敵わないってことを見せつけるために、こんなことをしたんでしょう。

そしてあの日の夜…貴方は痺れを切らしたあの男から、早く別れないと実力行使に出ると迫られた。

はい。あの日、わたしを突き放したのはわたしを守るためだったんでしょう?

あのときは気づけなくてごめんなさい。

一番辛い思いをしてたのは貴方だったのに…

わたしは自分のことに精一杯で、貴方のことを少しも理解しようとしなかった。

貴方がわたしの知らないところで苦しんでるのに気づいてあげられなかった。

いくら謝っても足りませんが…けどもう二度と同じ失態は繰り返しません。

貴方をこうして縛っているのは、貴方をわたしのそばで守るためです。

わたしの目の届かないところだと、また同じようなことが起きかねませんから。

本当は縛らなくてもいいのかもしれませんが…

貴方は優しいですから、自責の念にかられてわたしから離れようとするかもしれません。

はい。わたしを手酷く突き放したこと、今も気にしてますよね?

大丈夫です。あれはわたしのことを大切に思うが故の行動だったって分かってますから。

ふふ、何言ってるんですか。

許すも何も、わたしは最初から貴方に対して怒っていませんよ。

貴方が悪いなんて微塵も思っていませんから。

え?あぁ、例の男とはどういう関係か、ですか。

関係も何もただのゴミですよ、あんな男。

正確に言うなら、わたしの元ストーカーです。

えぇ、断じて元カレなんかじゃありません。

自分を元カレだと思い込んでる可哀想な変態です。

かなり前に撃退したはずなんですが…まさかこんな形で性懲りも無く現れてくるなんて…

ま、今はあんなゴミのことなんてどうでもいいじゃないですか。

それより、今は貴方とわたしの、離れてしまった距離をもう一度詰め直しましょう。

はい。わたしは貴方のことが大好きですから。

貴方の口から別れるなんて言葉は二度と出させません。

大丈夫です。貴方の心がわたしのところに戻ってきたら、拘束は解いてあげますから。

何をする気だって…恋人同士が密室で、二人きりでやることといったら一つしかないでしょう?

わたしは貴方のすべてを受け入れます。

だからどうか、貴方もわたしのことを受け入れて、ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
優しくて清楚な敬語彼女に別れを告げたらヤンデレ化した
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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