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魔王の女配下が魔王を再び復活させ、黒幕ムーブかましてきた
written by 松平蒼太郎
  • 嫉妬
  • ファンタジー
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  • 敬語
  • 洗脳
  • ヤンデレ
  • 妖艶
  • 憎悪
  • 黒幕
公開日2021年12月03日 17:28 更新日2021年12月03日 17:28
文字数
1378文字(約 4分36秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔王の女配下
視聴者役柄
魔王
場所
某所
本編
魔王様、お目覚めになられましたか。

ふふ、よかったです。

生きてるうちにまた魔王様のお顔が見られて。

どうして俺の封印を解いたのかって…

決まっています。

再び全魔族を従え、この大陸を手中に収め、愚かな人間どもを支配するためです。

ふふ、何を腑抜けたことをおっしゃっているのですか。

今のお言葉、全ての魔族の頂点に立つお方のものとは到底思えませんね。

やはりまだ人間どもにかけられたおぞましい呪いは解かれていないようですね。

魔王様、どうぞこちらへ。

(無理やり抱き寄せる)

可哀想な魔王様…

人間どもの心ない言葉に踊らされて、そのような腑抜けた状態に…

大丈夫です。今はこのわたしがついておりますので。

さあ魔王様。わたしの目をご覧になってください。

抗わないで。わたしの力を受け入れて………



ふふっ。思い出されましたか?

えぇ、そのとおり。

貴方は魔王、すべての魔族の頂点に君臨するお方。

この大陸に覇を唱え、人間どもをも含めたすべての種族をその傘下に収める。

それが貴方の為すべきこと。お分かりいただけましたか?

ふふっ、それなら何よりです。

さぁまずは早速、そこの不埒者どもを叩き潰してしまいましょう。

あ、魔王様。あちらの勇者だけは、このわたしにお任せください。それではご武運を。



さて、と……

何者かが魔王の封印を解いたことに感づいて、ノコノコやってきた、というところかしら。

えぇ、そうよ。

魔王様の封印を解いたのは、他ならぬこのわたし。

なぜ彼の封印を解いたのかって…愚問ね。

魔王様の導き出した結論が間違っていたからよ。

どうして魔王様あろうものが、貴女たち人間どもに封印されなくちゃならないのかしら?

それは魔王自身が和解を望んだからだって…

ふざけるのも大概にしなさい。

知ってるわよ。本当は勇者ちゃん、貴女が魔王様をたぶらかしたってことを。

わたしの魔王様によくも色目を使ってくれたわね…!

えぇ、ばっちり見させてもらったわ。

貴女が涙ながらに魔王様に媚びへつらう姿をね…!

魔王様も魔王様よ。

わたしというものがありながら、こんな薄汚いメス豚の色香に惑わされて、和解に応じたばかりか、自ら封印されることを選ぶなんて…!

世界平和?魔族と人間の共存?

笑わせないで。そんなものはありえないのよ。

そもそも、魔族側に先に戦争を仕掛けてきたのはそちらなのに、どうして和解に応じなくちゃいけないの?

うるさいわね…!

それも全部、貴女が魔王様にそそのかしたことでしょうが…!

許さない…貴女だけは、わたしの手で殺してあげる…!

二度と魔王様の視界に入れないように、チリも残さず消し去ってやる…!

それはこちらのセリフよ。

魔王様の意志を踏み躙ったのは貴女たち人間の方。

魔王様を惑わした罪、その命であがないなさい!




申し訳ございません、魔王様。

例の女勇者を取り逃してしまいました…

いえ、魔王様が出るまでもございません。

次こそは必ず、このわたしが仕留めてみせます。

それはそうと魔王様。先程は見事なご活躍でした。

いえ、世辞ではありません。

名だたる勇者、騎士、魔導士…

そのすべてをお一人で、しかもご自身は無傷で退けになったのですから。

ふふ、そうですね。

魔王様の覇道はまだまだ始まったばかりです。

人間どもを隷属させ、大陸を完全に支配するその日まで共に頑張りましょう。

あぁ…その冷徹な瞳、凛々しいお顔…とっても素敵だわ。

これからよろしくお願いしますね。

わたしだけの、ま・お・う・さ・ま♪うふふ…♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
魔王の女配下が魔王を再び復活させ、黒幕ムーブかましてきた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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