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社畜の血は吸血鬼でさえお嫌いなようです。
written by トラクベルク
  • 吸血鬼
  • 職場/オフィス
  • 社畜
公開日2021年12月05日 15:42 更新日2021年12月05日 15:42
文字数
774文字(約 2分35秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼
視聴者役柄
社畜
場所
人気のない夜道
あらすじ
会社からの帰り道一人の女性に声をかけられる。その女性は吸血鬼で血を吸われるが不味いと言われてしまう。
本編
ねぇ、そこの君。
そうそう、君だ君。
こんな夜遅く、人気のない道を一人で歩くものではないよ。
最近、このあたりにはよくないものが現れるからね。
まぁ、そのよくないものというのは私の事なんだけどね。

(一気に距離をつめるように足音)

フフフ、私は吸血鬼と呼ばれる種族でね。
今から君の血を吸う。
少し痛いだろうが死なない程度に吸ってやるから覚悟するといい。
じゃあ、いただくとするよ。

カプッ

・・・・・・うっ。
な、なんだこの味は!?
控えめに言って不味い。
飲めたものじゃない。
一体、どんな生活をすればここまで不味い血になるんだ?
代用品としてたまに飲むトマトジュースの方がまだ美味しい。

・・・ああ、すまない。
勝手に血を飲んで文句ばっかり言ってしまって。
だが、君の血は本当に不味いんだ。
数百年生きてきたがここまで不味いものは初めてだ。

君、ちゃんと睡眠や食事を取っているかい?
血の味はその人の心と身体の健康状態に左右される。
体調が悪ければ不味く、良ければ美味しくなる。
つまり、君の体調はとても悪いんだ。
吸血鬼の私が心配になるくらいにはね。

何故、そんな状態になったかを良ければ聞かせてくれないか?

フムフム、
ブラック企業に社畜・・・

事情は分かった。
君一つ、私と契約をしないかい?
何、契約と言っても大した内容じゃない。
私は君の体調を良くなるように心と身体を癒すように努める。
その代わり、君は私に住む場所、つまり君の家に住まわしてほしい。
理由?
吸血鬼は太陽の光が苦手でね、いつもは適当な物陰で過ごすのだがそれも面倒になってきてね。
日よけの場所が欲しいと思っていたんだよ。
後は暇を潰せると思ったからだな。

勿論、この契約を断ってくれても構わない。
その場合はいつも通り吸血したもの、つまり君の記憶を消すだけだ。
どうする?

フフフ、君ならOKしてくれると思っていたよ。
では、行こうか。
私と君の家にね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
社畜の血は吸血鬼でさえお嫌いなようです。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
トラクベルク
ライター情報
いろんなジャンルのシチュエーション台本を書く予定です。
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