（インターホンの鳴る音）

こんばんわ～。ふふ、驚いた？
あなたに会いたくて来ちゃった！
おーい、大丈夫？
驚きすぎちゃって声だせなくなっちゃた？
そりゃそーよね。昨日のライブでステージに立ってたアイドルが君の家に来てるんだから。

なんで住所分かったかって？
そんなの簡単よ。あなたが私に送ってくれたファンレターに書いてあったじゃない。
ってこんな話どうでもいいじゃない。

私、あなたとちゃんと会ってお話したかったのよ。

好きなの。あなたのことが。
異性としてあなたがすきなの！

初めて会った日の事覚えてる？
私はちゃんと覚えてるよ。
私がデビューして初めての握手会来てくれたんだよね。そこで一目惚れしちゃったんだ・・・。
綺麗な目、素敵な笑顔、あぁ本当に忘れられないわ・・・。
その日からライブの日は客席にいる君を探したしファンレターも全部家で大事にとってあるんだよ。
私たち両想いだとおもった。両想いだと思ったのに・・・
昨日一緒にライブに来てたあの女誰？
ネットで知り合った私のファン？連絡先交換して仲良くなった？
ふーん、そうなんだ。
私以外の女と喋るなんて許せない・・・。
あの日から私たちは両想いなんだよ？
でも君は悪くないよ。悪いのはあなたに手をだしたその女よ。

その女の連絡先教えて？え、どうするのかって？
ちょっとお話したいだけよ。
教えられない？分かったわ。
君がそう言うならいいわ。
こっちで調べるわ。これは君のためなんだからね。

お話も出来たしそろそろ帰るわね。
あ、もちろん来週のライブ来てくれるよね？
って聞くまでもないか！
私もライブまでやることいっぱいあるし頑張るね！
すべては君のために・・・

・台本（ゆるボイ！）
推しのアイドルの推しが自分だった件
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ぴろしき