残業後の夜遅くの帰り道に吸血鬼に会う話です。

//幼いお嬢様みたいな話方で

ちょっとそこの人間さん！

初めまして、 いきなりで悪いのだけど少し血をもらえないかしら……？

なによじっとこっち見て……

……はぁ！？ 「子供は寝る時間」ですって！？
私は子供じゃないわよ！！
今はこんな小さい身体だけど血があれば大人の姿になれるんだから！！

■吸血鬼ごっこしてる？ など言われてる想定

吸血鬼ごっことかじゃないのー！
でもあなたいいところつくわね。

そう！ 私は正真正銘の吸血鬼よ！

……だーかーら！ 役とかじゃなくて！ 吸血鬼なの！！

あーもー！ 埒(らち)があかないわ！ とりあえずあなたの血もよこしなさい！

ほらはやくかがんで！ じゃないと首筋に届かないわ！

そう…… そのくらいでいいわ。

すこし痛いかもしれないけど我慢してね？

あーむっ

ちゅうちゅうちゅう

っぷは

//大人っぽいお嬢様の話し方で

ふう…… やっとこの姿にもどれたわ。

礼を言うわ人間。 あなたのおかげで少し力が戻った。

……なにびっくりしてるのよ。

言ったじゃない私は吸血鬼だって。

それよりあなた。
なかなかに良い血をしてるわね。

濃厚で芳醇(ほうじゅん)で…… まるでワイン見たい。

でもあなたが疲れてるせいかしら、すこし渋みもあったわ。

せっかくいい血をしてるのにもったいないわ。

そうだ。 こういうのはどうかしら？

私があなたの疲れをとってあげる。 だからあなたはまた私に血を頂戴？


なんでって…… あなたのこと少し気に入ったの。
それだけの話よ。 どう？ 悪い提案じゃないと思うけど？

こう見えて私、 料理やマッサージ得意なのよ？

お試しでもいいから。 ね？

……交渉成立ね！
これからよろしく人間♪

・台本（ゆるボイ！）
残業後の帰り道に吸血鬼と出会い気に入られた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
水柳仲秋