A.麒麟　B.黄龍


B.おっ、陛下じゃん。おっかえり〜♪

A.おかえり、陛下…長旅お疲れ様。

B.ねね、お土産は？なんかある？

A.その、わたしも欲しい…お土産。

B.うわー！めっちゃある！どれどれ…

A.黄龍ちゃん…そんなに一気に出したら、部屋散らかっちゃうよ…

B.えー、いーじゃんいーじゃん！あとで片付ければ！それより今はお土産が先〜♪

A.はぁ…ごめんね、陛下。あとで片付けるから…

B.おっ！これ、なんか美味しそ〜！食べていい⁉︎

A.もう、黄龍ちゃん…お菓子はまずお皿に出して…

B.いいからいいから！はい、麒麟ちゃん、アーン♪

A.(咀嚼) もぅ、いきなり口に入れないでよ…びっくりするじゃん。

B.ごめんごめ〜ん♪でも美味しかったでしょ？

A.うん、まぁ……陛下？どうしたの？

B.あっ、分かった！陛下も食べたいんでしょ！それなら早く言いなよ！アーン♪

A.黄龍ちゃんってば…ホントに話聞かないんだから…

B.いひひっ♪陛下、なかなか良いもん見つけてきたじゃん。ありがと〜♪

A.あ、それで陛下…どうだった？みんなの様子は？

B.そうだね〜、みんな元気してた？

A.…陛下？どうしたの？何かあった？

B…あ〜あ。楽しい時間は終わりかぁ…陛下の狙い、分かっちゃった。

A.陛下…まさか天帝を辞めるつもり？

B.そのまさか、かぁ…嫌な予感ほどよく当たるよねー。

A.ダメ…絶対ダメ！陛下はずっと陛下でいなきゃダメなの！

B.一応聞いたげるよ。なんで帝位を降りたいの？

A.…なにそれ…そんなの知らない！わたしたちが操られてるなんて…！

B.陛下が何の意味もなく、そんなこと言うとは思えないけど…あたしらとしては、はいそうですかって、納得できる話でもないんだよねぇ。

A.許さないよ…そんなの絶対許さない！黄龍ちゃん、陛下はきっとご乱心なんだ…！わたしたちが止めないと…！

B.ま、そーいうことだから悪く思わないでね。やろっか、麒麟ちゃん。

A.陛下…！すぐにわたしたちが正気に戻してあげるからね…！

B.二人がかりだけどいいよね？てかむしろ、数々の修羅場をくぐり抜けてきた陛下からすれば、ちょうどいいハンデだもんね？……覚悟しなよ、陛下。絶対辞めさせねーから。

・台本（ゆるボイ！）
洗脳済みのヤンデレ四神に愛され過ぎて玉座から降ろしてもらえない〜中央の麒麟・黄龍編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎