0
何が何でも天帝の夫にしたい大天使に監禁された〜忠義のミカエル編〜
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 拘束
  • 人外 / モンスター
  • クール
  • 祈り
  • 天使
公開日2022年02月23日 11:26 更新日2022年02月23日 11:26
文字数
849文字(約 2分50秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
天使
視聴者役柄
人間
場所
天界
本編
…見つけた。どこ行くの?

そう…脱走、諦めてなかったんだ。

天帝陛下のお腹に子どもができたことは知ってるでしょ?

それでも貴方は陛下の元を離れるというの?

それで世界を敵に回すことになったとしても?

そう…やっぱり自分のやりたいことを優先するんだ、貴方は。

でもここは通さない。

貴方を戦場には出さない。

それが天の意志…天命だから。

いいえ…戦争が起こったことに関して、貴方が責任を感じる必要はない。

これは元々、神と悪魔の問題だから。

貴方がさらわれたせいで、というのは少し違う。

貴方が誘拐されたのは、単なるきっかけ。

貴方は元々あった天と地獄との対立に巻き込まれただけ。

…あまり自分を責めないで。

今の貴方の顔を見たら、きっと陛下は悲しむ。

え…魔王と話をつけに行くだけ…?

嘘つき。どうせ差し違えてでも、とか考えてるんでしょ?

そんな自己犠牲の精神は要らない。

陛下を悲しませようとする貴方を、ここで見過ごすわけにはいかない。

…貴方は頑固だ。そんな言い方、卑怯。

でもなんとなく分かった気がする。

陛下が貴方を好きである理由が。

それは言わない。自分で気づいて。

え?……なんだ、分かってたんだ。わたしが誰なのか。

そうだよ。わたしはミカエル。

これでも天使軍団のリーダー。

早く戦場の指揮をとりに戻らなくちゃいけないから、貴方にあまり構ってあげられない。

サタンとも決着をつけなくちゃいけないし…

そう。だからさっさと、終わらせる…



〜以下、気絶した状態の主人公に対するセリフ〜

万全の状態でもないくせに、無茶をする…

この人は分かっていない。

天の意志は絶対で、たかが人間一人に変えられるものじゃないってことが。

よいしょ……軽い。

こんな華奢なのに、どこからあんな力が出るんだろ…

不思議な人…

強いけど子どもみたいで、諦めが異常に悪くて…

そっか…人間なのにまるで神さまみたい。

この人は神さまに最も近い人間なんだ…

でもだからこそ…守らなくちゃいけないんだ、わたしたち天使が。

この人はあくまで人間なんだから。

今は亡き、元我が主人(あるじ)…ヤハウェ。

どうかこの、か弱き一匹の子羊をお守りください…アーメン。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
何が何でも天帝の夫にしたい大天使に監禁された〜忠義のミカエル編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)