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卒業の日、近所のお姉さんに告白する話
written by joker
  • 告白
  • お姉さん
  • 卒業
公開日2022年03月01日 17:05 更新日2022年03月01日 17:05
文字数
1935文字(約 6分27秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
近所のお姉さん
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
卒業の日、ずっと面倒を見てくれてたお姉さんに思いを伝える。するとお姉さんは……
本編
よっ!少年!そんな恰好でどうした?

卒業式~?そっかそっかぁ、もうそんな時期なのね

もう大学生になるのか~いや~早いね~うん

あの頃はあんなにチビだったのに、すっかり大きくなったよな~

私?これから仕事だよ。社会人は大変なんだよ。遊べるのも今のうちだぞ~

そんじゃ、卒業式行ってきな~

(少し間を開けて)

おっ、少年!また会ったな。卒業式も終わりか?

どうした少年?疲れたのか?

少年呼びを辞めてほしい?ハハハッ!私の中ではいくつになろうが少年は少年だよ

青年って呼びにくいだろ?いいじゃないか

君がここに引っ越してきて……12年くらい?

私が君くらいのときに近所に住んでるからって言う理由で

幼い君の面倒を見てきたんだ。もうこの呼び方は抜けないさ

私?今?買い物帰りだけど……いつも急に聞くよね……別にいいけど

君も帰るの?そっか。じゃ、一緒に帰ろうぜ、せっかくだし

どうだった?この3年間。大変だった?まあそうだよな~

勉強とか部活とか、まあその他諸々……

ああ、そういえば全然考えてなかったんだけどさ、彼女とかいるの?

彼女とかいると、大変だもんな~同じ大学に行くわけでもないし

遠距離恋愛ってやつ?だいたいそんなのは疎遠になって

気が付いたら連絡も取り合わないんだろうな~

えぇ~いないの?できたこともないの?ちぇ~つまんないの

せっかくからかってやろうと思ったのに……

ま、冗談だけどさ。ごめんね

私の学生時代?彼氏とか?いたよ~。今は……ええい聞くな聞くな!

失礼しちゃうな~もう~

あ、見て見て、夕日がきれいだね~

お?どうした少年?

ふ~ん。私と付き合いたいんだ……私と……

え?マジで?君、私のこと好きなの?本気?

マジか……いや、そんな風に思ってるとは……

ちょっと待って、結構動揺してるわ。うん

いつから、ってか私のどこが?ああもういろいろ聞きたくてしょうがない!

ちょっと待て少年、一つずつ聞こう

いつから?いや、待て昔こんな話をした気がする……

思い出した!私が高校生のときだ!私に告白したでしょ!

確かその時は……彼氏がいたんだっけね~

てか冗談だと思ってんだよな~あれも本気だったんだね

ええ、じゃあ二つ目、どこがいいの?

優しくて、面倒見がいいって……それは別に……君とは年齢も離れてるわけだし

そもそも年上が好きって……

ねぇ、もしかしてだけどさ、高校で彼女いなかったのって私が好きだったから?

図星か……いや、マジか~年下の彼氏ねぇ……

あんまり一緒にいれないよ、デートとかも休みの日だけだし、君が思い描くような生活を送るのは難しいかもしれない

それに、君はこれからもっといろいろな人に出会うわけだし……

お姉さん的には君にそんな辛い思いをさせたくないな

そんなガッカリするなよ、まだ続きがあるから

もし、それでも私のことが好きならさ、付き合おうよ

だってずーっと昔から好きなんでしょ。そんなおいそれと断る人じゃないし

君の気持ちは本物だし、おいおい泣くなって、な

やっぱり少年は少年だな~ほらハンカチ

これで涙を拭け、私の彼氏なんだろ?もっとしっかりしてくれないと~

ほら、泣き止んだか?そうだ!せっかくだし今日はうちで卒業パーティーでもしないか?

ま、正確には卒業パーティー兼私と付き合って0日目の記念?的な

ちゃんと両親には言えよ~でも、まだ付き合ってるとは言わないでくれよ

こういうのはもう少し時間が経ってからするもんだ

わかったな。それじゃ後でうちにこいよ

(少し間を開けて)

お、いらっしゃい!付き合ってるって言ってないよな?

ならいいよ。もう大丈夫だって!別に言ってなくてもちゃんと私たちは付き合ってるんだから

もっと自信を持て!少年

ケーキとか買ってきたんだ、ほれそっち座って

手伝う?そう、サンキュー。なんだよ、そわそわして緊張してるのか~?

はははっ!可愛いな~お前は!初めてじゃないんだから~

付き合い始めてからは?ああ言えばこう言うな!

おし、準備完了!いただきます

うん。我ながら美味いなこれ。あ?今度はどうした

食べさせてほしい?ふ~んどうしよっかな~

駄目!嘘だよ嘘!ごめんって!ついからかいたくなっちゃって……

ほら、あ~ん。もう、可愛いやつだな~全く

え?私?いいよ別に……ああ……分かった、分かった!そんな目をしないでくれ

おいおい大丈夫か?手が震えてるぞ……ん

うん。君が食べさせてくれるとより、美味しく感じるな

ふぅ。ごちそうさまでした。と言いたいところだけど……ケーキ食べるか

おいおい、口にクリームがついてるぞ。ほら拭いてあげる

それにしても、あんなに一緒にいたのにまさか付き合うことになるとはな~

人生いろいろあるもんだ……あ、ちょっとこっち来て

もうちょい近くまでそうそう、その辺で。ちゅっ(頬にキス)

今日はこれだけ、ね。あらら……固まっちゃった……

全くまだまだ少年は少年だな。それでもさ、結構嬉しかったんだよ

告白してくれて、ありがとうな彼氏君!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
卒業の日、近所のお姉さんに告白する話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
joker
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