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美食家の吸血鬼の女王に血の味を気に入られてしまい、無理やり眷属にさせられた
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 拘束
  • 罵倒
  • 人外 / モンスター
  • 女王様
  • 吸血鬼
  • ヤンデレ
公開日2022年03月20日 22:28 更新日2022年03月20日 22:28
文字数
1071文字(約 3分35秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼/女王
視聴者役柄
人間/世話係
場所
王の館
本編
(ため息)

やはりこれもわたしが望む味ではない…

(ノック音)

入れ。……お前か。茶でも持ってきてくれたか?

あぁ、そこに置いといてくれ。

なんだ?もう下がってよいぞ。

…なに?それは真(まこと)か?

分かった。では、その少年たちをここに連れてこさせよ。




む、お前か。今日は非番のはずだが…

いいや、残念ながら好みの味をした少年はいなかった。

せっかく見繕ってきたのに、すまなかったな。

(ため息)

わたしの舌に合う最高の血液を持った人間はいないものか…

…そうだ。お前はどうだ?

あぁ。思えば、お前の血は一滴たりとも口にしたことがない。

それなりの美丈夫でいい匂いがするから、世話係としてそばに置いてやったが…

お前ならば、わたしの求めていた血を供給できるかもしれん。

…何を逃げようとしている?

お前はわたしに忠誠を誓ったのではなかったのか?

吸血鬼の王たるこのわたしを崇め、敬意を表すると言ったのはお前だろう?

ほう…このわたしに向かって、そのような減らず口を叩くか…いい度胸だ。

(ため息)

無駄なことを……ほら、捕まえた。

人間ごときが、このわたしから逃げられると思うな。

さて、お前はどのような味がするのであろうな?

いいや、逃がさん。お前は最初からわたしの所有物だ。

わたしの所有物を、わたしがどうしようと勝手だろう?

命乞いとはみっともない。それでも男か。

よほどわたしに血を吸われたくないようだが…

お前の意見は認めん。

わたしが白と言ったら白、黒と言ったら黒なのだ。

さ、その首をわたしに差し出せ。

王に逆らった罰だ、極限まで吸い尽くしてやろう…覚悟せよ。

(吸血)




やっと目覚めたか。

わたしのベッドを数日間も占領しおって…

まぁいい。それより身体の調子はどうだ?

良好、か。まぁ当然だな。

なんせお前は、このわたしの正式な眷属になったのだから。

あぁ、そうだ。

お前の血は今まで飲んだ人間の中で、一番美味かったからな。

だからわたしの眷属としての証もその身体に刻み込んでやった。光栄に思え。

(鼻で笑う)

お前の故郷なぞ、どうでもよい。

お前が帰れなくなったとしても、わたしには関係のないことだ。

いや、むしろ今日からここがお前の故郷だ。

わたしのいるこの場所こそ、お前の帰るべき場所なのだ。

わたしの世話はこれまで通り行え。

ただし、今後は毎夜、必ず我が寝室に来い。

わたしの夜食としての責務を果たしてもらう。

なに、案ずるな。

お前にもメリットはある。

給料はわたしの側近としてべらぼうに上げてやるし、吸血時の快楽も絶頂に至るまで与えてやる。

お前はこの世の誰よりも快楽に溺れられるのだ。嬉しかろう?

ふふっ…お前は未来永劫、わたしのエサだ。

これからよろしく頼むぞ…我が眷属として、な。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
美食家の吸血鬼の女王に血の味を気に入られてしまい、無理やり眷属にさせられた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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