弟さん。危ないところでしたね。

三番目のお姉ちゃんが助けてあげましたよ。

あのままだと弟さんの貞操が奪われるところでした。

…っと、まだお薬の影響は残っていましたね。

これ、飲んでください。アーン…

よく飲めました。これでもう大丈夫です。

今のは媚薬の効果を打ち消すためのお薬ですから、ご心配なく。

しばらくここでゴローンしていましょうね。




落ち着きましたか？

ふふっ、そうですか。それはよかったです。

ん？ここ？ここはお姉ちゃんの秘密基地です。

はい。秘密基地ですので、この場所はわたししか知りません。

まぁぶっちゃけると、屋敷のどこかにある隠し扉の中なんですけど。

ふふ、すごいでしょう？

ここ、来るべき日のために、わたしが誰にもバレないように作ったんですよ。

来るべき日というのは今日のことですね。

実はわたし、弟さんを独占できる機会をずっと窺っていました。

姉さんたちは弟さんにべったりですから。

なかなか機会が訪れず、歯がゆい思いをしていたんですが…

二番目の姉さんが弟さんに完全に夢中になっている隙を突かせてもらいました。

はい。わたしも弟さんのこと、大好きですよ。

里のために立派な忍びになろうと一生懸命頑張ってる弟さんはとても素敵だと思います。

ですから…今度はお姉ちゃんと二人で旅に出ませんか？

愛の逃避行、というやつですね。うふふ♪

弟さんもお姉ちゃんと二人きりがいいですよね？ね？

弟さん？どうして顔を逸らすんですか？

もしかしてお姉ちゃんのこと、そんなに好きではありませんか？

それならそうとハッキリ言ってください。

その時はさまざまな手段を駆使して、弟さんに好きになってもらいますから。

ふふっ…こう見えて、お姉ちゃんも忍びの端くれですから。

弟さんを堕とすための引き出しはいっぱい持ってるんですよ？

そうですね…一つだけとっておきの忍術をお見せしましょう。

房中術、というのをご存知ですか？

ふふふ…そこで顔を真っ赤にするということは、知ってるんですね。

そうです。男と女が節度ある快楽に身を浸すための、いわば恋人同士のためにある忍術です。

え？何を仰ってるんですか？

わたしはもう弟さんのこと、恋人だと思ってますよ？

弟さんから見て、お姉ちゃんは女として物足りませんか？

ならいいじゃないですか。

房中術を使われる資格はあるということで。

弟さん、今さら逃げ出そうとしても無駄ですよ。

お姉ちゃんの使う金縛りの術、とっても強力でしょう？

成長したとはいえ、今の弟さんで解けるほど容易い術ではありません。

ふふ、すごいでしょう？

お姉ちゃんは二つの術を同時に使える、すご〜い忍びなんです。

では、抵抗しても無駄だと分かったところで…

弟さんのこと、食べちゃいますね♪ いただきます♡

・台本（ゆるボイ！）
貞操の危機に瀕していたら、清楚なはずのクノイチ姉(三女)によって再び貞操の危機に見舞われた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎