先輩の卒業式に告白するお話です。

あっ…先輩。
部室に居たんですね。
よかった…まだ帰ってなくて。
ずっと探しましたよ。

先輩。少しお話しませんか？

…先輩と学校で過ごせるのも今日が最後ですね。まだ実感がわかないです。
明日以降もいつも通り先輩が顔を出すんじゃないかって心の何処かでそんな期待があります。

先輩。私と初めて会った日のこと覚えてますか？
はい、入学式の時です。

入学初日、校内で迷子になってた私に声をかけてくれたのがきっかけでしたね。
私、人見知りが激しくて他の人に声をかけたくても出来なくて…。
そんな時、先輩が助けてくれました。

なんて優しい先輩だろう。もっとたくさんお話がしたい。そう思ってました。

まさか部活まで一緒になるとは予想外でしたよ。

今思えば、あの日私が迷子になったからすぐに先輩と打ち解けることが出来たのかな。って思います。
迷子になったことに感謝ですね、えへへ。

それからは、部活の時間が何よりの楽しみでした。今日は何を話そうか、先輩はどんな反応しつくれるかなって毎日考えてました。
日に日に、私の中で先輩が大きな存在になっていっていました…。

（泣きそうになりながら）
もう…この部室で活動したりお話することは出来ないんですね…。
先輩…卒業しちゃいやです…。
もっと先輩と一緒にいたいです…。
私を…っ、1人にしないでくださいっ…。
うっ…ううっ…。（泣く）

…もう大丈夫です。
取り乱してすみません…。

先輩、大事な話しがあるので聞いてください。

ずっと想いを伝えたかったんですが勇気が出なくて…でも言わなかったら絶対後悔するだろうって…。
だから、私の気持ちを聞いてくださいっ。
先輩のことが好きです…。
このままお別れはいやです。
私と付き合ってください…っ。

えっ…今、好きって…。
ほ、ほんとですか…？
やっと、やっと伝えられましたぁ…。
しかも、先輩からも好きって…夢みたい…。
これからは、後輩ではなく…彼女として、よろしくお願いします。

（しばらく一緒に過ごす）
先輩、もう帰りますか？
私も一緒にいいですか？
はい、では行きましょうか。

私、先輩と同じ大学に行きたいです。
先輩ともう一度学校生活を送りたいです。
今の学力だとかなり頑張らないといけませんが…それでも挑戦したいです…。

勉強教えてくれるんですか…？
ありがとうございますっ。
私、必ず合格してみせますから、来年まで待っててくださいね。

先輩
卒業、おめでとうございます。

・台本（ゆるボイ！）
卒業式の告白
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メア