病気で入院中の彼女が、彼氏へ宛てた最後のメッセージです。

拝啓 世界一大好きなあなたへ。

この手紙を読んでいるとき、私はこの世にいないかもしれません。

最後にあなたへ伝えたい事があるので、この手紙を書きました。
もう手を動かすのもきついので読みにくいと思うけど、最後まで読んでくれたら嬉しいな。

あなたと始めて話したのは、高校入学してすぐだったかな？
たまたまクラス委員で一緒になったのがきっかけだよね。

どんな人なのかな、上手くやれるかな。
不安だった私に優しく声をかけてくれたのを今でも覚えてるよ。
もしかしたら…その時からあなたの事が気になってたかも。なんてね。

私、ドジだから失敗ばかりしてた。
忘れものはするわ、何もないとこで転んだり…
数えだしたらキリがないや…。
うぅ…あなたの呆れ顔がすぐに思い浮かぶよ…。
それでも、最後は何時も笑顔で手を差し伸べてくれたよね。
私、その度にキュンキュンしてた。
あなたには悪いけど、ドジで良かったかな…って思ったり。

初デート、お互い緊張でガチガチだったよね。
普段しっかりしてるあなただけど…意外な一面が見れて可愛いなって思った。
私のこと意識してるんだなって、嬉しかった。
別れ際、寂しくて泣いちゃってごめんね。
ぎゅって抱きしめてくれて…あたたかかった。
あぁ…私。この人の事が好きなんだって。
ずっと側にいたい。気がついたら告白してた。
人生最高の日だよ。私たち、彼氏彼女の関係になったんだから。

ほんと、楽しかったなぁ…。
楽しかったから余計、辛いよ…。
どうして私がこんな目にあわなきゃいけないの？
もっとあなたとお話したい、デートしたい、結婚して子供が欲しかった…！
やりたいこと、たくさんある…。
いやだ…まだ死にたくない…。
あなたと離れたくない…。

だけど、日に日に自分の身体が弱っていくのがわかるの。
あなたとデートすることを糧に治療頑張ってきたけど、もうだめみたい。

上手くまとまらなくてごめんね。
でも、これだけは伝えたいの。

「あなたに出会えて、幸せでした。」

あなたはどうかな？
私と同じ気持ちなら嬉しいな。

最後に一つ、お願いがあります。

あなたは素敵な人だから、他の女の子と付き合うかもしれない。
私のことを気にしてるなら…。大丈夫だよ。
私はあなたが決めた女の子のことを信じてるから。その子となら幸せになれるよ、私が保証する。

もし他の女の子と付き合うことになっても…たまにでいいから私のこと思い出してください。
私が生きていたってこと、忘れないでください。

それじゃ…ばいばい。

世界一あなたを愛した彼女より

・台本（ゆるボイ！）
彼女から最後のメッセージ
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メア