学校からの帰り道、突然の夕立に襲われます。雨宿りをしようとすると先客がいました。その先客は話した事ないクラスメイトだったが…？

雨音のSEがあれば良いと思います。

（走りながら）
はぁ…はぁ…はぁ…。

もー！
天気予報は晴れって言ってたから傘持ってこなかったのに、急に土砂降りになるなんて…。
ついてないなぁ…。
雨が止むまでここで雨宿りするしかないか…。

…あれ？
そこにいるのは…。

あなた、同じクラスだよね。
もしかして…。
あなたも雨宿りしてるの？

同じだね。
私も傘持ってなくてここまで走ってきたんだ。
雨止むまでお話しようよ。

ありがとう。
私たち同じクラスだけどお話するのは初めてだよね。
私の名前知ってる？

うん、正解。
これからよろしくね。

あなたの名前は知ってるから大丈夫。
これでもクラス委員長ですから。
クラスメイトの名前は全員知ってるよ。

ふふっ。
名前覚えてるだけでお礼言われるなんて何か不思議。
でもありがとう。
そう言ってくれると嬉しいよ。

そうそう。
前から気になったんだけどね。
休み時間いつも本読んでるでしょ？
どんな本読んでるの？

それ、私の好きな作品！
私読書が好きなんだけど、本を読む友達があまりいなくて…。
他にはどんな本読んでるの？

へぇー。
その作者の作品幾つか読んだことあるけど、それは知らなかったよ。
あなたって本に詳しいんだねー。

貸してくれるの？
ありがとう！
じゃあ、私もおすすめの作品貸すね！

ふふっ。
本の内容を話せる友達が出来て嬉しいよ。
ねぇねぇ、連絡先交換しない？
情報交換したり、他の作品も話そうよ。
何なら、一緒に本屋巡りしたり…。

あっ…。
ご、ごめんね。
急に馴れ馴れしかったよね…。

なっ、なんで笑うの…？
何かおかしい事したかな…。

そういうキャラだとは思わなかった？
むう、私ってどういう認識だったのさー？

あはは、よく言われるよ。
私はそんなつもりないんだけどね。

うん、ありがとう。
今のまま接してくれると嬉しいな。

（少し間を置いて）
雨、止まないね…。

さっきから視線逸らしてるけど、どうしたの…？

あっ…。
下着透けてるなら早く言ってよー！
…えっち。

なんてね、冗談だよ。
この天気じゃ仕方ないよね。
気にしてくれてありがとう。

（雷の音）
きゃっ…！

うん…雷は苦手で…。
この歳になってと言われるかもだけど、どうしてもダメで…。

（雷の音）
ひい…っ！
うぅ…怖い…。

ん…そのまま手握ってて…。
ありがとう…安心する…。

（雷の音）
ひっ…！
大丈夫…1人じゃないから怖くない…。
大丈夫、大丈夫…。

（少し間を置いて）
雷、鳴らなくなったね…。
はぁ〜良かったぁ…。

私の苦手ばれちゃったね。
昔から雷だけは慣れなくて。
もう高校生だし、いい加減克服したいんだけどね…。

ちょっ…！
か、可愛いって…。
からかわないでよ…！

もー！
それ以上言ったら怒るからね！

まったく…。
そういう事言う人とは思わなかったよ…。

でもありがとう。
馬鹿にしないで受け入れてくれて。
自分でも気にしてたからさ。

なんでだろ…。
あなたとは初めて話すのに、ずっと前から友達のような感じ。
私たち、相性いいのかもね。

あなたさえ良ければ、これからもお話したいな…。
本だけじゃなくて、あなたの事をもっと知りたい…。
学校でもお話したいし、休みの日は一緒に遊びに行ったりしたいな…。

本当…？
ありがとう…！
えへへ…嬉しいな…。

ちょっと…！
顔赤くしないでよ…！
こっちまで恥ずかしくなるじゃんか…！

（少し間を置いて）
あっ、雨止んだみたい！
また降るかもしれないし、私帰るね！
じゃあね！

もー！
ばかばかばかー！
簡単に可愛いって言わないでよー！
こういうの慣れてないんだからー！

でも…楽しかった…。
本当はもっとお話したかったな…。

私たち、友達だもん。
教室で話しかけてもいいよね…。

明日から学校行くの、楽しみだな…。

・台本（ゆるボイ！）
クラスメイトと雨宿り
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メア