…あ、君！おかえり！今日もよく働いたんだね、お疲れ様！さ、いつものあれをくれ！

おいおい君！あれと言ったらあれしか無いだろう？『ただいま愛しき魔王様♡』と言ってハグだろ？

さー早くー早くーいつものをおくれよ〜

ハグ)

…ふふっ、やはり君とのハグは好きだ。魔王たる我の感情をここまで高ぶらせてくれるのだからね…

正直こうやって朝までハグする事もやぶさかでは無いんだが…ふふっそれはまた今度の機会にしよう…

さ、ご飯の支度はもう出来ているぞ。一緒に食べよう！

ふふっ、今日のメニューはかなり気合いをいれたんだ。なにせ今日は我がこの世界に来て1年！つまり…君と出会って1年記念だからな

あぁもう1年経ったんだよ。しかし、我はあまり時の流れを感じないな。あの日のことはまるで昨日の様に思い出せるよ

勇者に負け、異世界からこの世界へ逃げ出した瀕死の我を介抱し、色々世話をしてくれた君には大いに感謝している

故に我は君に恩を返すために今を生きている。君がいなければ我は死んでいたかもしれないからな…これぐらいは当然の事だ

謙遜など必要ない。人間の見た目とはかけ離れてる我を見ても恐れずに手を差し伸べてくれたのだ。君は紛れもない善人だよ。改めて感謝を述べさせてもらいたい。ありがとう

ふふっ、なんだか照れ臭いな。この話はここまでだ。せっかく作った晩御飯が冷めてしまうからな…さ、共に食べよう

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…さて、食べ終わった後に聞こうと思っていたが、お味の程はどうだったのかな？

ふふっ…そうかい、美味しいのかい！それは良かったよ

いや、こっちの世界に来て初めて料理をした時はちょっとしたボヤ騒ぎを起こしてしまったからね

その時と比べれば中々上手くなったものだよ。なにせあちらの世界では魔王だったからね…そういうのとは縁がなかったんだ

さてさて共に満腹になった所で、1つ君に聞きたいことがあるんだ

なーに、大した質問では無いんだ。かるーく受け流すように聞いてくれればいい

…君、今日キャバクラに行ったろ？

ん？何を動揺しているんだい？私はかるーく受け流せる質問しかしてないぞ？

…何故気づいたかだと…？ふふふ…我はな…鼻が利くんだ。君の衣服からうっすらと嗅いだことの無い香水の匂いがする。それにお酒とタバコ……うん？これはウイスキーかな？

ほー素晴らしい土下座だな。まぁ君にも言い分とやらがあるのだろうな、少しは聞いてやろう

…ほう、仕事の付き合いでお偉いさんに誘われて仕方なく…か。ふふっ確かにそれなら仕方ないかもしれないな…

だが…我は簡単には許さん。他の女の匂いをつけた男と共に過ごすなど…ふふっ考えただけではらわたが煮えくり返ってしまうわ

故に今から上書きをさせてもらう。…そろそろ効果が出るはずだ

…すまないな、先程の料理にほんのり魔法をかけたんだ

ふふっ…なに、身体に害はない。ただ数時間の間体の自由が効かなくなるだけだ。まぁ体の一部を除いて…だがな

今から何をするのか…そんなに気になるのか？そんなの簡単ではないか

君が我の所有物であるとこの世界に住まう全てのメス共に教えてやるのさ…！そして君も我無しではいられない体にしてやろう

今宵はいい夜になるだろうな。さて旦那様…脳裏に焼き付く永遠の夜枷を始めよう。もう我以外の女など見させてやるものか…

愛してるぞ旦那様…

キス)

・台本（ゆるボイ！）
妻の魔王様にキャバクラに行った事がバレてヤンデレ化してしまう話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ゆぅ