0
吸血鬼の食料として無理矢理飼われる事になってしまい……
written by れん
  • ファンタジー
  • 敬語
  • 人外 / モンスター
  • 吸血鬼
公開日2022年05月09日 20:10 更新日2022年05月09日 20:12
文字数
1175文字(約 3分55秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼の貴族(雇い主)
視聴者役柄
人間(面接を受けに来た)
場所
屋敷の一室
あらすじ
人間と吸血種が共存する世界
この世界には吸血種が無闇に人の血を吸わない様に血を提供する「血液提供者」と呼ばれる職業が国によって定められています
定期的な血の提供ですから
なにが起こるかもわかりません
そのため国からも手厚く支援されています
中にはそれ目当てな人も……
本編
(扉が開いて歩いてくる)
お待たせしました

あっ、座ったままで大丈夫ですよ

すみませんね、長い時間拘束してしまって

どうも近年、面接希望者が多くて

では、さっそくはじめましょうか

(少し間をあけて)

それでは次に志望動機ですが

……吸血種と人間の架け橋になりたい、と

ん~

今は友好条約も結ばれてますし

吸血種も人間社会に溶け込んでますし

それこそ「血液提供者」なんて職業が国に認められるほどに

なので、これではちょっと弱いかもしれませんが

では、最後に血を頂きましょうか

どうしましたか?

そんなに驚いた顔して

……当ててあげましょうか?

そうですね

血を採られるとは思っていなかった……というところでしょうか

……図星みたいですね

まぁ、珍しくは無いですからね

みなさんお目当ては同じです

国からの特別支援金が目的ですよね

血液提供者なんていわば、「私」達の食料ですからね

場合によっては生活に支障が出る事もあるでしょう

それに備えて、定期的に支給されるのが特別支援金です

まぁ、それもいいでしょう

私達は血さえいただければいいので

んっ?

今頃逃げようとしても遅いですよ

「座りなさい」

どうやら貴方は、吸血種……吸血鬼を甘く見ていたみたいですね

人間一人……特に異性を従わせるなんて簡単なんですよ

ちょっとチャーム……誘惑をかけてやるだけでこれです

気づいてましたか?

面接を始めてからずっとです

貴方には私のチャームを受けてもらってました

保険のつもりだったんですけどね

あぁ、安心してください

全ての希望者にやってる事なので

貴方のような、不正受給者への対策です

ここに来た以上はきちんと血の提供までしてもらいます

怯えなくても大丈夫ですよ

医術的な方法で貰うだけなので

採血となにも変わりません

それに、きちんと資格を持ってる従者が行いますから

それじゃ、お願いね

(扉が開き人が歩いてくる)

ふふふ

いい色の血をしていますね

それでは少しだけ

(少量の血を飲む)

まぁ(驚き)

これは……すばらしいですね

あぁ、すみません

ちょっとびっくりしてしまいまして

とても……好きな味でしたので

ん~

いかがでしょうか

血液提供者になる事なんてやめませんか?

その代わり……私の「物」になりませんか?

気に入ってしまいました

貴方がほしいんです

報酬は……そうですね

死ぬまでの衣食住の提供及び国規定の報酬の10倍の額、でどうでしょうか

端的に言うと、お屋敷に住み込んでください

今のお仕事についても安心してください

きちんと円満退社をお約束します

中々に好条件だと思いますが?

首は……縦には振ってくれませんか

そうですか

仕方ないですね

でも……貴方を諦めたくは無いので

(首に噛み付き血を吸う)

(※耳元で囁く)
これで貴方は私の「物」ですね

知ってますよね?

吸血鬼に血を吸われたら吸血鬼になるって
(※ここまで)

これで私と貴方は、完全な主従関係です

それに、不死に近い寿命です

その身が朽ちるまで、ずっと一緒ですよ

逃げられるなんて思わないでくださいね
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
吸血鬼の食料として無理矢理飼われる事になってしまい……
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
れん
ライター情報
 はじめまして
 趣味でフリー台本の執筆をさせていただいております
 主にpixivやTwitterで活動させていただいています
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる

有償利用について
全ての台本に関しまして、有償利用が可能です
利用実績(最大10件)
れん の投稿台本(最大10件)