今や人気絶頂のアイドルである貴方はライブの後、幼馴染の家でのんびりくつろいでいた。
しかし、世間話をしていくうちに、何やら彼女の様子がおかしくなって…？

お疲れ様！ライブ、大成功だったね！

うん、ネットで見てたよ！

画面越しだったけど、すごい熱気だった！凄かった！

それにしても…あの泣き虫だった君が、今やこうしてアイドルとして舞台に立って、女の子にキャーキャー言われてるなんて信じられないなぁ…

あはは、泣き虫なのは本当じゃん。証拠の写真とビデオ、うちにたくさんあるよ？見る？

ふふふ…まぁまぁそう拗ねなさんな。あれはあれで可愛かったし。

あたしは昔の君も今の君も、可愛くて好きだよ。

もー、照れ屋さん♡ ホント可愛いなぁ♡

可愛すぎて…独占しちゃいたくなる。

ほーら…いつまでもベッドに顔埋めてないで、こっち向いて？

(キス)

あはっ♪なーに驚いてるの？

あたしの気持ち、本当は気づいてたくせに。

まさか気づかないふりしてやり過ごそうと思った？

甘いよ…ホントに甘い。

そういうのって、恋愛の世界では通用しないんだよ？知らなかった？

(ため息)

ステージの上でファンの女の子たちに甘い顔すんのは仕方ないけどさぁ…

あたしに対しても、なぁなぁで済まそうとするなんて許さないよ。

え？うん、嫉妬してるよ。もちろん。

君がモテにモテまくってるの見てさぁ…あの場で騒いでた女、全員ぶち殺したくなった。

「彼はお前らのモノじゃない！」って何度言ってやりたいって思ったか…

ま、ファンも何も知らない方が幸せだよね。

…こうやって自分達の推しが傷モノになるなんて、思いもよらないだろうし。

(ベッドの上で覆いかぶさる)

あはは…油断したね。

あたしの家で、なーんも考えずにくつろいでるからこうなるんだよ？

でもそれだけあたしのこと信頼してくれてるってことだし、それはそれで嬉しいんだけど。

いいの？無理やり押し退けようとして？

あたしさぁ、君を社会的に破滅させる方法、いくらでも知ってるんだよ？

例えばほら…このあいだ一緒に行ったゲーセンで撮ったプリクラ。

こうしてあたしの顔は隠して、君の顔だけ晒して…SNS上にでも流してみる？

まさか妹とか姉とか、言い張る気ないよね？

まー、でも少なくとも君が所属してる事務所には迷惑がかかるだろうなぁ…

そもそもアイドルが、他の女とデートしてるのを世間に知られること自体が問題なわけだし？

あと君の事務所、恋愛はご法度なんだっけ？

そういう疑惑が持ち上がるだけでも、今後のアイドル生活は大変になるだろーなー…

賢い君なら分かるよね？今からどうすればいいのか…

本気だよ、あたし。昔からずっと君のこと好きだったし。

だから彼氏なんて、人生で一度も作らなかったじゃん。

告白断った数なんて、もう途中から数えんのやめたし。

ん？わざわざ今日襲った理由はねー…

一つは君が疲れてて、襲いやすくなったっていうことと…

もう一つは…あたしが我慢の限界だったから。

そ。君、もう世間では人気絶頂のアイドルじゃん？

しっかりセンター陣取ってるし。

人気になりすぎだよ…あたしの気持ち、知ってたくせに。

分かってるよ…一応仕事だしね。

でもそんなことで割り切れたら、あたしだって苦労しないし、君を襲おうとなんて思わないよ…

嫌。もうただの幼馴染でいたくない。君の一番でいたい。

だからこれ…飲んで？

これは目の前の異性を好きになるお薬。媚薬ってやつだね。

何？自分じゃ飲めない？

もー、仕方ないなぁ…

なら特別に口移しで飲ませてあげる。ちょっと待ってね…

(媚薬口移し)

ちゃんとゴックンした？

ふふふ…それでいいよ。今からあたしに全部曝け出して？

アイドルやってたら、本当の自分なんて曝け出せないでしょ？

あたしの前でなら、どんな恥ずかしい姿でも曝け出していいから…

あたし、全部受け止めるよ？君のこと…

昔から君を理解してる、あたしにしか出来ないことだって思ってるし。

ね…もっとキスしていい？ていうかするんだけど。

(キス攻め)

好き…だーい好き♡

君のこと、愛してる…他の誰よりも、ずっと。

あたしはファンの女どもと違って、アイドルとしての君だけじゃなくて、一人の男の子としての君も知ってる。

君も自分を理解してくれてる女の子と結ばれる方がいいでしょ？

あっ…もう固くなってきてる。お薬、効いてきたのかな？

なんか興奮してきてるし…いいよ、おいで。

あたしも準備万端だから…いつでもヤレるよ？

いいよ、シャワーなんて。後から浴びればいいし。

他のことはいいから…今はあたしだけに集中して。ね？

・台本（ゆるボイ！）
アイドル界で天下取ったら、幼馴染の女の子に襲われた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎